あらすじ
指示・命令・恫喝では、部下の能力は発揮できない。部下が気づき、自ら動いたときにこそ能力が発揮される。指導者自らが、部下以上に部下の成長を願い、組織の成長を願う強い気持ちを持つ存在でなければならない。指導者の役割とは、まず部下の心を動かし、気づきを与えることである。「失敗して萎縮する部下の能力をどう発揮させるか」「裏づけのない部下の自信を本物の能力に変える方法とは」「新人とベテランの融合チームをどうつくるか」……。それらの答えはすべて「メンタル・コーチング」にある。ニューヨーク・ヤンキースにコーチ留学し、北海道日本ハムファイターズの日本一を支えたヘッドコーチが、ビジネス現場でも使える「メンタル・コーチング」を紹介する。今までにない、実践的コーチング論。
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Posted by ブクログ
子どもサッカー上達に役にたつものはないかと思い探していて読みました。
子育てにも通じるところも多くてとてもためになりました。
やはり、何事も心が大事だと私もしみじみ感じました。
後半は、前半と同じことが重複していてペースが落ちた気がしたので☆4です。
Posted by ブクログ
万年Bクラスだった日ハムが優勝したときのヘッドコーチが説くリーダー論的一冊。
他のリーダー論と違って現実の成功がメディアから知れ渡っていることもあるが、成功までの記述が鼻につくようなところが少なく、いい部分を素直に吸収できた。
もちろん野球に限らず、組織に属する者なら得るところのある良著。
Posted by ブクログ
著者はヒルマン監督の時のヘッドコーチで、現解説者の白井一幸氏。
本によれば、「メンタル・コーチング」の反対語は「フィジカル・コーチング」ではなくて「メンタル・ティーチング」。
熱血根性時代のコーチは「オレはこうだった」「こうしろ」「頑張れ」が多く、選手自身が考え、気づく指導法とは縁遠いものだった。
基本的なことがらを知らない人には教える(ティーチング)は有効だが、調子を落としたり、ミスをして凹んでいるプロに頭ごなしに何かをやらせようとしても決して身につかない。
本書にも出てくるが「馬をムリに水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」という通り、「やる気」は「やれ!」からは生まれないのである。
本人が気づき、納得して実行するには、まず叱責することをやめよう…そんな調子で、いかにファイターズを育てて行ったかが綴られる。
ノムさんをして、スタープレイヤーはいないが個々がやるべきことを知っていて実にいやな攻め手を打ってくる強いチーム、といわしめたファイターズのバックボーンを、ここに垣間見ることができる。