あらすじ
指示・命令・恫喝では、部下の能力は発揮できない。部下が気づき、自ら動いたときにこそ能力が発揮される。指導者自らが、部下以上に部下の成長を願い、組織の成長を願う強い気持ちを持つ存在でなければならない。指導者の役割とは、まず部下の心を動かし、気づきを与えることである。「失敗して萎縮する部下の能力をどう発揮させるか」「裏づけのない部下の自信を本物の能力に変える方法とは」「新人とベテランの融合チームをどうつくるか」……。それらの答えはすべて「メンタル・コーチング」にある。ニューヨーク・ヤンキースにコーチ留学し、北海道日本ハムファイターズの日本一を支えたヘッドコーチが、ビジネス現場でも使える「メンタル・コーチング」を紹介する。今までにない、実践的コーチング論。
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Posted by ブクログ
守備の日本記録をおもちの名プレーヤーで、ヒルマン日ハムのヘッドコーチを務めた方です。講演も聴きに行きましたが、ポジティブフィードバックに徹した方でした。なかなかまねするのは難しいですけどね。
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白井先生は長年ヨーガを実践されている方で、メンタルトレーニングにもヨーガの智慧を
取り入れていらっしゃいます。
部下と上司の関係だけでなく、親と子ども(子育て)にも充分役立つ内容だと思います。
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日本のコーチングのレベルが上がってきていると思う。
でも、アマチュアはまだまだ選手以上に指導者側が勉強していくべきでは?と思わせる場面に数多く遭遇する。
私自身も勉強である。
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平成19年、2連覇を決めた我が北海道日本ハムファイターズ。平成19年のシーズンは、新庄が引退、小笠原が巨人へ、岡島がレッドソックスへ移籍、と誰もが「ダメなんじゃないの…」と思っていました。しかし。
見事なスモールボールでリーグ優勝。その源泉となる、チーム運営のノウハウ、選手育成方法について書かれた本です。
会社経営へ100%応用可能な本で、ビジネス本として読んでいただきたい本です。
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子どもサッカー上達に役にたつものはないかと思い探していて読みました。
子育てにも通じるところも多くてとてもためになりました。
やはり、何事も心が大事だと私もしみじみ感じました。
後半は、前半と同じことが重複していてペースが落ちた気がしたので☆4です。
Posted by ブクログ
真剣にやっていれば、必ずいきづまる。それでも一心にやっていくと、ひょいと通じるものだ。通じないのは、いきづまる段階までいく真剣さがたりないからだ。
選手に対するコーチの姿勢をメンタル面から書いた本。
押し付けでなく選手自身の力、意欲を引き出す内容が全体にわたり記載されている。
Posted by ブクログ
俺様流を押し付けるような内容ではなく、読んでいて気持ちがよかった。この人は理想の上司ですね。上司がみんなこんなだったらええやん、と思った。野球に関心ないけど、読み終わったら日ハムが好きになるかもョ。
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万年Bクラスだった日ハムが優勝したときのヘッドコーチが説くリーダー論的一冊。
他のリーダー論と違って現実の成功がメディアから知れ渡っていることもあるが、成功までの記述が鼻につくようなところが少なく、いい部分を素直に吸収できた。
もちろん野球に限らず、組織に属する者なら得るところのある良著。
Posted by ブクログ
◆全体を通じて、「コーチはあくまで選手の中にあるものを引き出す存在である事」と「『準備』の大切さ」を感じた。実績ある方(83年ドラ1、91年最高出塁率、カムバック賞、ヒルマン時代の日ハムヘッドコーチ)なので説得力がある。
◇怒るときだけの話しかけでは、本音を引き出せない47
◇本人の試行錯誤を見守る余裕が大事77
◇つまり、「一〇〇回振れよ」と言うのではなく、一〇〇回振ることの必要性を気づかせることがコーチの仕事だということになる。89
◇「天才は、高みに登る階段を見せない」(中略)驚異的な記録の裏には、実は、適切な目標という何十段もの階段101
Posted by ブクログ
著者はヒルマン監督の時のヘッドコーチで、現解説者の白井一幸氏。
本によれば、「メンタル・コーチング」の反対語は「フィジカル・コーチング」ではなくて「メンタル・ティーチング」。
熱血根性時代のコーチは「オレはこうだった」「こうしろ」「頑張れ」が多く、選手自身が考え、気づく指導法とは縁遠いものだった。
基本的なことがらを知らない人には教える(ティーチング)は有効だが、調子を落としたり、ミスをして凹んでいるプロに頭ごなしに何かをやらせようとしても決して身につかない。
本書にも出てくるが「馬をムリに水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」という通り、「やる気」は「やれ!」からは生まれないのである。
本人が気づき、納得して実行するには、まず叱責することをやめよう…そんな調子で、いかにファイターズを育てて行ったかが綴られる。
ノムさんをして、スタープレイヤーはいないが個々がやるべきことを知っていて実にいやな攻め手を打ってくる強いチーム、といわしめたファイターズのバックボーンを、ここに垣間見ることができる。