【感想・ネタバレ】私たちには物語があるのレビュー

あらすじ

本好きの作家がつづる、心躍る読書エッセー。

ひとりひとりの人生が重なり合い、関わり合っただれかの時間が縫いつなげられ、無限へ、永遠へと広がっていく。本が、物語がある世界とは、なんとすばらしいのだろう。
この本は、まるごと物語にのみこまれることの至福に満ちた、すべての本とすべての本を必要とする人へのラブレターだ。
著者は語る――「収録してある本はほとんどすべて、読みたくて読んだものであり、読んでみておもしろかった本ばかりだ。こんなにも世界にはたくさんの本がある。私はこれらの活字を追いながらじつに膨大な、幸福な時間を過ごしてきた。その幸福な時間が、この一冊には詰まっている」

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Posted by ブクログ

ネタバレ

書評集。取り扱い数はなんと150冊!
どうやら2003年から2009年まで連載されてた?書評を
まとめたものが入っている、書評というよりは感想文
作家さんのこれだけの感想文を読むことはなかなかないので面白かった

作家になったときに自分が読んでる本が少なすぎたので
書評の仕事は絶対断らないと決めた、のでこの冊数になった模様
ご本人曰く、仕事の性質上、新刊ばかりなのが残念だ、
ということ、古典もこういうのやってもらえたら嬉しい

個人的に角田さんのエッセイって酢の物っぽい、さっぱりしてる

今回の書評集を読んで再認識したけれど
別れた男性とは別れた後も会う、というのを
この本で知り納得、うんうんそんな感じ

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2015年06月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

角田さんの本に関するエッセイと感想文集。
川端康成、尾崎翠から、伊坂幸太郎氏、三浦しをん氏等、実に様々なジャンルの本の感想があり、今後の本選びの参考にしたい。

太宰治の『斜陽』で、10代の頃全く理解出来なかったのに、30代半ばに再読して、その世界観にのめり込んだエピソードにとても共感した。
サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』のホールデンのことをパンクだとし、大人になるための通過儀礼と言い切る。
若い頃、好きな男の子が『ライ麦畑……』を読んだことがないと分かり、彼に対する想いが急激に冷めたエピソードには笑った。

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2017年08月19日

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