あらすじ
タイムリミットは2時間。美鈴とボクをヤクザの人質にして金策に走った美鈴の夫は戻ってくるのか? ボクは愛する美鈴を守れるのか!? 緊迫の展開、衝撃のラスト。ミステリとホラーが融合した奇跡の傑作。
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Posted by ブクログ
どの作品も、意外性のあるオチが楽しめた。
特に、代表作の「熱帯夜」は、オチの意外性だけではなく、無駄と破綻のない騙りのテクニックがとても秀逸だった。
「あげくの果て」はオチの予想がついていたが、個々の決断が皮肉な結果を生む過程と、各所にちりばめられたブラックユーモアが面白かった。ただ、もう少しコンパクトにまとまっているほうが読みやすいように思えた。
「最後の言い訳」は、「あげくの果て」以上のブラックユーモアが楽しめた。特に、タイトルが良かった。
Posted by ブクログ
うまい。日本推理作家協会賞を取っただけあり、ホラーと推理小説の上手いクロスオーバーである。
読者は文章を時間を追って読まねばならないところを逆手に取った作品。最初の状況からよもやこんな結末になってくるとは予想だにできない展開である。
女性との関係、女性自身の姉妹関係、性交関係、殺人関係 等々。これでもかこれでもかというどんでん返し。
Posted by ブクログ
グロイ。
食事しながら読むのはよくない。
でも重すぎない。
気軽に読めるホラー。
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猛暑日が続く8月の夜、ボクたちは凶悪なヤクザ2人に監禁されている。友人の藤堂は、妻の美麗とボクを人質にして金策に走った。2時間後のタイムリミットまでに藤堂は戻ってくるのか? ボクは愛する美麗を守れるのか!? スリリングな展開、そして全読者の予想を覆す衝撃のラスト。新鋭の才気がほとばしる、ミステリとホラーが融合した奇跡の傑作。日本推理作家協会賞短編部門を受賞した表題作を含む3篇を収録。