あらすじ
相対性理論、量子力学、超ひも理論のさらに先にある、新しい理論であるホログラフィー原理。物理学者たちが長年追い求め、そしていまだに未達成である「四つの力の統一」を説明できる可能性をもった、物理学の最新理論です。それは「重力が司っているこの世界は、じつは重力とは関係ない力とその力を受けて運動している物質からなるホログラムの像のようなものである」というものになります。この世界がじつは重力と関係なく、ホログラムのようなもの? という量子力学よりもさらに不思議でつかみどころのない最新理論を、京都大学の誇る人気物理学者、橋本幸士先生が一般向けにわかりやすく解説します。
目次
第1章 宇宙は何からできているのか?
第2章 ホログラフィー研究の今
第3章 ミクロの物理学、その成功と立ちふさがった大問題
第4章 重力とはどのような力なのか
第5章 ホログラフィー原理の歴史--ブラックホールが生んだ原理
第6章 ホログラフィー原理は力を時空と置き換える
第7章 ホログラフィーの未来--超ひも理論がホログラフィー原理を証明するか?
第8章 量子もつれが時空をつくる? ワームホールとホログラフィー
第9章 はたして、私たちの宇宙はホログラフィックなのか?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
難しかった!
重力とともにあるこの宇宙が1次元別の宇宙からの投影のようなものだと考えられる、というのは分かったんですが、AdSの理解で詰んだ。
ただ、こういう大きい話の本はワクワクしますね!
再読不可避!
Posted by ブクログ
理論物理学において、森羅万象を説明しうるカギとして多くの研究者が注目する「ホログラフィー原理」を一般読者向けに解説するブルーバックス。映像用語としてのホログラフィーとは別物。
物質の構造を突き詰めると素粒子に行きつくが、その入れ物たる空間はどのようにできているのか。この問いを理論的に解明できそうなのがホログラフィー原理であると著者は述べる。
この世界の成り立ちを説明するために、その次数を下げることで手持ち理論の射程内に入れようとする攻め方が果たして成功するのか、道半ばですが興味深いですね。
本書では原理の概念をイメージしやすいように嚙み砕いて説明してくれていますが、具体的中身である計算部分を省略したために納得感が希薄になってしまって消化不良でした。詳述されたところで私の頭はついていけないのですが・・・
騙され感はありつつも何となくのイメージ把握にはつながったので、継続して自分のペースで理解を深めたいと思います。
Posted by ブクログ
素人読者だが、全般に分かりやすい説明でとても良かった。
ホログラフィー原理は、突飛な異端の論理などではなくて、物理学者が真剣に取り組んでいる有力な理論であるらしい。GKP-W関係式は、難しくて理解できたとまでは言えないけれど、考え方のイメージくらいはできたかも。我々が宇宙を3次元空間と認知しているのは、我々自身が3次元のホログラムだからなのか。。認知を根本的に覆す理論だ。
Posted by ブクログ
一般向けに書かれた本だが、自分には難しかった。
量子力学と相対性理論を統合させた重力量子理論統一の鍵とされるのがホログラフィー原理であるということで、イメージはつかむことができた。
【目次】
第1章 宇宙は何からできているのか?
第2章 ホログラフィー研究の今
第3章 ミクロの物理学、その成功と立ちふさがった大問題
第4章 重力とはどのような力なのか
第5章 ホログラフィー原理の歴史--ブラックホールが生んだ原理
第6章 ホログラフィー原理は力を時空と置き換える
第7章 ホログラフィーの未来--超ひも理論がホログラフィー原理を証明するか?
第8章 量子もつれが時空をつくる? ワームホールとホログラフィー
第9章 はたして、私たちの宇宙はホログラフィックなのか?
Posted by ブクログ
文章は平易、構成は丁寧、そして内容は決して平易ではない、ホログラフィー原理についての解説書。
どうにも扱いづらい重力と言うものを、別の存在にまるっと置き換える事で、重力に縛られる事なく、理論を組み立てることができる。重力の存在しない、一次元下の空間(3次元からすれば2次元)の活動で、重力が存在する次元の活動が説明できる、と言うそんな感じの…… うん、もっと勉強が必要ですね。
理解が追いついているかは別として、文章はとても読みやすいもの。六章の図解は膝を打つものでした。こんなこういう概念を、図で示せるんだ…… と。
昔どこかで読んだ、ブラックホール情報パラドックスの話なのかな、と思って読み始めたのですが、もっとスケールの大きな話でありました。
常日頃悩むような問題とはまるで違う、こういう本を読むのは、頭の切り替えにとても大事。
折に触れて読み返したいと思います。