あらすじ
今、どこの企業でも求められるのは「グローバル人材」だ。「ドメスティック人材」からどのような転身を図れば、就職・転職マーケットで有利に戦うことができるのか?外国人とのコミュニケーションに必要な思考法から、会議・プレゼン・交渉の場面で役立つフレーズ までノウハウが満載。
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Posted by ブクログ
国際化、グローバル化が進むなかで、社外だけでなく、社内でも国籍・価値観・文化を乗り越える普遍的コミニケーション・ツールが必要とされている。著者(元IBM==> ベルリッツ社長)はツールの土台となる6つの条件を提唱しています。
①論理力
②ゼロベース・コミニケーション(母国語、文化の違い集団に育った人間は言葉で全てを表現するしかない)
③「違い」を理解する力 (異なる文化に対して、その価値観を理解する)
④「そこそこの英語力」
➄自分を語る力 (外国人に対して自国文化等に訊かれた場合、それに対して回答する。)
⑥名刺なしでつきあえる人脈
しかし、著者の提唱の中で、最も印象深かったのは「ブレない"個"を作る。」という話でした。
大競争時代において「先に成功したプレーヤーの後を追いかけよう」という二番煎じでや、「他がやりだしたから」という横並びの姿勢では通用しません。リーダーの立場ではメンバーの意見を聞いて、「強く」「早く」決断しなければならない。自分が下した決断通りやりぬくという確信を支えるにはその結論に至ったまでの筋道です・「なぜ、そう考えたのか」がはっきりしていれば、逆境にあっても自分を納得させられるし他人も納得させられる。先が見えない時代に「強く」「早く」決断をするには、強固な「価値観」が不可欠だ。
ではブレない軸、決断のベースとなるものを養うにはどうすれば良いか ? それは「古典」と向き合うことだと著者は言います。「古典」とは、つまり「普遍的に変わらない価値観」のことです。何百年の風雪に耐えてきた古今東西の歴史、哲学、思想と「対話」することで、しっかりとした決断のベースを養うことができる。