【感想・ネタバレ】たぶん、恋しいのレビュー

あらすじ

合コンで出会った彼女は「猫ファースト」。付き合い始めて半年、やっと会わせてもらった愛猫は……(「エンパイアライン」)。濃い味と濃い感情が苦手なふたりが、それぞれ冷凍庫に隠しているもの(「わたしたちは平穏」)。名前の付けられない、でも誰もが共感できる感情の綻びに寄り添い、心を解放してくれる6つの物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

【あらすじ】
身を焦がすような恋、結婚願望、自分を捨てた家族への想い……なくしたと思っていた感情が、ふと立ち上る瞬間がある。名前の付けられない、でも誰もが共感できる感情の綻びに寄り添い、心を解放してくれる6つの物語。

『兄嫁は「男の人はせっつくとすぐ逃げようとするし」とねっとりした笑いを含ませ兄の肩を叩く。身に覚えがあるでしょ、と夫婦だけの空気を醸されるのは交尾を見せつけられているみたいで気持ち悪かった』

『彼らの中では、わたしは「男の家に転がり込んだのに結婚してもらえないみじめな女」らしい。結婚「してくれた」から若月さんをもっと好きになるわけでも、結婚「してくれない」から嫌いになるわけでもないのに。わたしにとって結婚なんて「猛犬注意」や「抗菌加工済み」のシールと大差なかった。用できないし、本当だったとしても犯罪や病気のリスクをどの程度軽減できるかわかったものじゃない。当てにするのは勝手だけれど、兄たちは、婚姻という制度への仰をこっちにも強いてくる。』

『閉経すれば、いよいよ「母親にならなかった人生」が確定する。なれなかった、でも、間違いではない。生理が来ているからといって、この歳になって妊娠・出産が可能だとも思わないけれど、可能性が完全にゼロになるのとは違う。保は、この先新しい出会いがあるかもしれないから未確定だ。男は女より猫予があるし。』

『友人の前には、「バレエ」というプレートがかかった小さな扉があるのだろう。大人の身体では入れないそれはとうに閉ざされ、もう開くことはない。でも、娘のために開かれた扉から、中を覗き込むことならできる。夢とか希望を託すというのは、締め切られた可能性の先を垣間見ようとする、巻き戻しへの情熱なのかもしれない。』

『世間、社会、時代。どんどんアップデートされていく。結婚してもいい、しなくてもいい、出産してもいい、しなくてもいい。お茶汲みとかクリスマスケーキに喩えられた婚期とか、数々の不自由と闘ってきた先人たちのおかげで、いま、緋佐子は自由でいられる。』

『台所で作業している時にまとわりつかれると危ないし気が散るし、順わしかったはずなのに、あの、期待に満ち満ちて人間を見上げるきらきらした眼差しにはもう会えない。』

『子どもの察しのよさは、大人に便利に扱われてきた証拠みたいで哀しい。助かるよ、とか、ありがとね、という言葉でそっと口を塞がれて。』

『たぶん、手を繋げば繋ぐほど、ほどきたくなる人間なんだと思う。それが大切であればあるほど、振り切る自分の瞬発力や馬力を確かめられるから。姉の発作みたいな衝動について、選はそんなふうに理解していた。どんなにはた迷惑でも、姉本人にもどうしようもないんだろう、とも。愛しては捨てる不毛な繰り返し。捨てる瞬間がいちばんいとおしい。』
→私の知り合いにもリセット癖のある人がいて、ずっと理解できなかったけど、こういうことなんだろうと思った。

施設に入所しているおばあちゃんが、『にこにことかわいらしく笑っていてひと目で胸が詰まった。無邪気さというより、愛らしく振る舞わないと面倒を見てもらえない、人の庇護下でしか生きられない、か弱い生き物の本能みたいなものを感じてしまった。お年寄りのかわいさは、子どものそれより切実だ。』

『知らなかった悔しさは来歌さんのもの、言葉にしない痛みはそれを抱えた人たちのものです』

『他人に明け渡したくない思い出って、宝物でしょう』

【個人的な感想】
・月を経る 
 閉経目前にプロポーズされた女性の話。
 自分が結婚も出産もせずにその歳になったら思うであろうことが沢山言語化されていた。
・すげぇ泣くじゃん
 え!そういうこと!?って最後に真相が分かったらびっくり。
・たぶんそんな感じ
この3編が特に好きだった。

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2026年09月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うーーん、
なんか物足りない…
もうちょいガツンとなにか欲しかったような…?

架空猫を飼い始めて精神安定してる子とか
平熱いつも35度ですみたいな人とか(あの感じでモテるのすごい…)
結婚してすぐ単身赴任に行った夫が帰ってきてまさかの整形してそうだけど突っ込めない妻とか
口笛でコミュニケーションとるおばあちゃんとか
設定とか状況、面白いのになんで…!!

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2026年09月02日

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