あらすじ
破格の社会派エンターテインメント!
犯罪へのアプローチ、犯罪からのアプローチ。なるほど、そこを攻めるか!
―――今野敏氏
物語が進むごとに心拍数は上がり、予想外の展開に拳を強く握り締め、そして胸が熱くなる。これぞエンターテインメント!
―――薬丸岳氏
本当に面白くて一気読みでした! あらゆる人物の吐息が伝わる傑出した迫真力。混沌とする社会に打ちひしがれまいと戦う全ての人々のためのドラマだ。
―――冲方丁氏
大阪市内で起きた強盗殺人事件。闇バイトによる犯行と思われるが、大阪府警本部捜査一課の高城が犯人グループを追って大阪港へ到達すると、観光帆船のシージャック事件へと発展してしまう。制圧のために海上保安庁特殊警備隊(SST)の岸本らが突入するが、船では思いもよらない事態が待ち受けていた――。
悲劇的な幕切れを迎えたシージャック事件には、多くの謎が残される。犯人たちはなぜ犯罪に手を染めることになったのか。シージャックされた船の中で、本当は何が起きていたのか。やがて高城と岸本が辿り着く衝撃の真相とは?
警察小説の名手が時代を切り取る、破格の社会派エンターテインメント!
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Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白かった!!!
吉川英梨さんの海上保安庁ものが読みたいなって思って読み始めたけど、本当に読んで大正解でした。
諒がどうして岸本を襲ったのか、その本当の答えはもう誰にも分からないけれど、それが現実だよな〜って。相手の気持ちなんて想像しか出来ないけど、良くも悪くも、自分にとって都合の良い結論を出して生きていくしかないよなって。
岸本が導き出した「諒はただ顔を確認したかっただけだったのでは」って説を父親が否定したのがとても印象的だった。
親としては、きっとその説が1番希望的だし、息子の人柄からも納得がいくんだろうけど、岸本のことを思って、その説を否定したのは、器が大きいなって思った。
小説内では犯人逮捕後のその後は描かれていないけど、少しでも多くの人が諒が岸本を襲うためにシージャック事件を起こしたわけじゃないってことを知ってくれる世界だったらいいな〜って思った。
Posted by ブクログ
吉川英梨さんの作品は初めて読んだ。小島秀夫氏が絶賛していたので手に取った。今年最高だったと思う。前半のアクションとサスペンスは迫力があったし、中盤の加害者とその親の話は丁寧に感じた。主人公の挫折と立ち直り。犯人一味のサイドストーリー。真相。被害者だと思ったら…。ストーリー、人物描写、どれもよかった。てんこ盛りだった。大阪弁も愉快だった。悲しい場面なのに、それがいい味出していた。府警の高城はいいキャラだった。言葉は乱暴だが優しく熱い。海保の岸本とのバディも最高だった。シリーズ化されているのかわかっていないが、また彼が出ている作品を読みたい。
Posted by ブクログ
コールサインと本名がそれぞれあるので、なかなか難しい。けどそこが大切になってくる。闇バイト5人が大阪湾で観光船をシージャック。海保の特殊警備隊(SST)や警視庁、府警のSAT、MAATなど棲み分けがあるらしく内部モメしてる場合じゃないのに!とヤキモキする。制圧するとき相手が知人だったら、それでも任務遂行のため秒単位で判断する…加害者家族、特殊任務ゆえの苦悩、隠れがちな第二の被害者は大切だ。田路玲奈の右腕のリストカット跡、左利きって書いてあったかな?これからもう一度読む。
子の年表を作る、親としてやりきれない。用語がわからなくてスマホで調べながら読んだが一気読みがおすすめ。シリーズ化希望。