【感想・ネタバレ】螺子式少年のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公の百合彦と、従弟の葡萄丸と、友達の野茨。学生らしいから今回も12~14歳ぐらいの美少年想像しながら読んだ。
野茨のレプリカを彼の母親が作ったという話から始まる。百合彦が何人もの野茨のレプリカと出会ったり、葡萄丸はレプリカと本物の違いが判ったり、サーカスに行ったり、百合彦と葡萄丸の父親が来たりする。
最終的には「結局みんなのレプリカが蔓延してるのかもしれない」みたいな終わり方。葡萄丸のレプリカが家に届いている、さてどうしよう、っていう。
(美少年が吸う)(違法な)煙草、ソーダ水かなにか、まぶしいぐらい明るい、真っ白な街。

長野さんの作品いくつも読んだけど、これは終盤で「あれ?」って思った。速足すぎないか……?速足っていうかはしょりすぎっていうか起承転結の結の部分が異常に短いっていうか……
なにせ美少年がそろって煙草吸ってたりするから、もう低俗な読み方をしているわたしのような人間はとても楽しく読めたけど、物語としてはそんなに楽しめなかったかもしれない。もっと話が広がるものかと。
でもこれはサクッと気軽に読むつもりで買ったから、そういう意味ではめちゃくちゃ合ってた。ほんとにサクッと気軽に読める。長野さんの文章ってよくわからなくても(理解力と想像力が足りないから)すらすら読めて自分に向いてるんだと思う。

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2015年11月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

相変わらず素晴らしい世界観。読み始めるとすぐにどっぷり浸かれる。SFなんだけどファンタジー色が強いからそこまで固くないので好き。この世界では色んな人がレプリカされているんだろう。葡萄丸のお父さんがレプリカなのも実は死んで仕舞ったんじゃあないかとか、野茨のママも本当の野茨を亡くしてレプリカを作ったんじゃないかとか憶測だけど、考えてしまう。 それにしても、長野まゆみの世界は全てが綺羅綺羅している。夜警が買ってた果実入りのシトロネル酒私も飲んでみたい。

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2014年10月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人間そっくりの精巧なレプリカの出現により、「本当の存在」とは何かを考えさせられるストーリー。

親友であるはずの野茨の本物とレプリカの区別がつかない百合彦。
野茨とソリが合わない従兄弟の方が確実に見分けており、元々野茨がレプリカだったのではないかという仮説に戸惑う。
百合彦は結局自分の知っている野茨がいなくなってしまうことを恐れていた。
「今、目の前にいる人を信じられるか信じられないか」という父親の言葉に全てがあるような気がする。

しかし、謎が。
野茨は結局オリジナルだったのだろうか。
野茨のレプリカは何体もコピーされて製造されたのだろうか。だとすれば、母親が依頼したのではなく、テスト商品としてデータを提供したか?
百合彦のレプリカは誰が何のために作らせたものなのか?
もしかしたら登場人物全ての人のレプリカが存在するのでは?

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2012年05月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

内容(「BOOK」データベースより)
行方不明の野茨を探して、
百合彦と葡萄丸は「仔犬座サーカス団」を訪ねた。
そこには野茨そっくりの少年はいたが…。
近未来世界を舞台に、
“ほんとうの存在とは何か”を求めてくり広げられる、
傑作サスペンス・ファンタジー。

*☆*――*☆*――*☆*

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2012年02月28日

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