あらすじ
油断大敵。
「推理」のその先へ――
ミステリの可能性を押し拡げるシリーズ最新作!
書き下ろし短編「平行線は交わらない」など、
全4篇を収録した作品集。
【収録作品】
「心理的瑕疵(かし)あり」
首吊り自殺物件に住むライターが同じ死に方で発見される。
しかし、自殺だとすると現場には不可解な謎があって――?
「被疑者死亡により」
<交換殺人>の疑いを晴らしてほしい。
だが養父を亡くした依頼人には、多額の死亡保険金が転がり込む予定で――。
「次はあんたの番だよ」
ランナーが公園で目撃した“女の幽霊”。
その顔は二日前に殺された資産家女性と瓜二つだった。
「平行線は交わらない」(書き下ろし)
和菓子屋店主が殺された事件。
背景には和菓子経営者の兄弟の因縁が……?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
これぞ法月綸太郎の真骨頂! 令和でも謎を突き詰める解像度の高さにドギモを抜く #法月綸太郎の不覚
■きっと読みたくなるレビュー
おもろい! 令和の現代でここまでギトギトな謎解きを書いてくれるのは法月先生くらいかもすね。
いつもの通り探偵役の綸太郎とパパ法月警視との推理フェーズがパワフルで、一番の読みどころです。ただ会話してるのを読んでるだけなのに、謎解きゲームを挑んでるみたいな楽しさを体験させてくれる一冊。ファンの方はもちろん、脳みその体操をしたい方におすすめです。
■各作品のかんたんレビュー
●心理的瑕疵あり【おすすめ】
ライターと一緒に曰く付きの事故物件を訪れた綸太郎、どうやら起こった事故は自殺ではないらしい。現場からはPCやスマホが盗まれていたが、不思議なことにエアコンのフィルターも持ち去られていた…
ミステリーの短編としては、もはやお手本のような出来具合ですね。さすがベテラン先生の作品。序盤から引き込まれ、中盤の展開も安心して楽しめる。終盤の推理フェーズは切れ味鋭いし、ラストは圧巻すね。
5章の推理は読んでて想像できたんだけど、真相は想像力のひとつ上をいってたなー。社会的課題も感じられる作品でした。
●被疑者死亡により
交換殺人の嫌疑を晴らして欲しいと相談される綸太郎、依頼された彼には保険金が支払われるらしい。調査を進めていくと、犠牲者と第一発見者の名前が似ていることに気づき…
謎を突き詰めていく解像度が高過ぎなんだよなー。ある違和感からするするっと紐解かれていく謎が気持ちイイ。真相ありきで謎解きを作ってるんだろうけど、発想力も構築力も驚かされます。これぞ謎解き本格ミステリーですよね。
●次はあんたの番だよ
67歳の資産家の長女が殺害された。犯人の目星は甥っ子、しかし鉄壁のアリバイがあるらしい。ある男がジョギング中に怪しげな老女に出会い「次はあんたの番だよ」と告げられ…
ロジックの渦に溺れます。想像の五倍くらい密度の濃く、終盤の圧巻の論理展開が強烈でした。
●平行線は交わらない【おすすめ】
和菓子屋の兄弟喧嘩から殺人事件に発展。情報収集のため綸太郎は関係者でありインフルエンサーである女性に会うことになるのだが…
おもろい! 終盤、犯人の思惑を分析するフェーズと理のつめかたが強烈でしたね。そして令和の時代背景にあった綸太郎の活躍ぶりに嬉しくなる半面、名探偵もアップデートを余儀なくされるような予感がしました。
Posted by ブクログ
年末の本ミスランキングには20位以内に入ってくる短編集だと思います。
この言葉好きじゃないけど現代にアップデートしながらミステリをちゃんとしてるのはさすが
もはやサザエさん時空ではあるけど、関係なく楽しい
願わくば長編を読みたい
3206冊
今年105冊目
Posted by ブクログ
2026年皐月。『読んだことない作家さん読んでみよう』キャンペーン開催でございます!
1作目、法月綸太郎先生、重鎮でございます。
たびたび他の作家さんの作中にも名前がでてくるのでいつかは読みたいと。確か綾辻先生とも懇意なはず。
本作『法月綸太郎の不覚』は
先日発売されたホヤホヤの最新作です。
このシリーズは1989年に『雪密室』にて始まっているそうな。37年前からって、スゴッ!
作品は法月綸太郎なる主人公が、頼りない相棒が持ってくる事件に巻き込まれて・・・。
警察官僚の父から捜査の相談を受けたり、頼ったりしながら、事件を解決していくミステリでした。懐かしいテレビドラマでよくみる設定で
既視感は正直強いかな?
アサミミツヒコ ナンチャラ?
4話の短編ですが、その内3話が「交換殺人」を
匂わされると、「またかっ!」ってなりますよ、
法月先生。
あとがきでその点を「思考のトラック」が年々少なくなっていると語っているのですが、さすがに厳しい。
はじめて読む私からすると「交換殺人の名手」なのかΣ('◉⌓◉’)と思ってしまうくらい。
いや、名手にしとこう!うん!
さぁ次、誰読もうかしらん♪( ´▽`)