【感想・ネタバレ】きみがなきあとのレビュー

あらすじ

夫を喪くし、人生を終おうという歳。
妻でも母でも祖母でもなく、
老いた今こそ「自分」を咲かせる

高杉晋作と同じ目の高さでこの国の行く末を見つめた、たったひとりのおなご――
野村望東尼(ぼうとうに)を活写する傑作時代長編!
「わしら同志じゃけぇな。同志ん中でも、最上の同志じゃけぇ」

開国から維新へと向かう幕末の動乱機。
筑前福岡藩士の夫を見送ったモトは、出家し「望東尼」という名を授かる。
不甲斐ない息子を案じ、嫁にたしなめられつつも、夫の遺志を携え、大坂、京都に和歌の師を訪ねる旅に出たモト。
勤王の志士と語らい、内にある政(まつりごと)への熱を呼び覚まされたモトに、やがて運命を大きく変える
高杉晋作との出会いが訪れる。

きみがなき あとよりかれし秋草は 生きかへりきて 花さへぞさく

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Posted by ブクログ

ネタバレ

木内さんの得意?な幕末設定で、比較的マイナーな野村望東尼の半生に焦点をあて、高杉晋作との出会いと別れをクライマックスに、裏切られていった勤王の志士たちの運命を素晴らしい文章で語りきった長編小説。何よりも労咳で倒れた高杉とのやりとりと別れの場面が素晴らしい内容で、歌にこめられた思いにも感動。フィクションとはいいつつも歴史の流れもしっかり追える。志士をかくまった勤王派の女性の受け身の流され物語かと最初は流してたけど、勘違いも甚だしかった。やはり木内さんの小説は素敵だ。

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2026年06月05日

Posted by ブクログ

高杉晋作の「おもしろき こともなき世 を おもしろく」という辞世の句に「すみなすものは 心なりけり」と言う下の句を継いだと言われる望東尼の半生を描いた作品です。
前半の舞台は幕末期の福岡藩。藩としては佐幕でありながら、一部藩士は尊王攘夷に走り出す。54歳で夫を亡くした望東尼は、確たる思想があってと言うよりも、勤王の志士たちの一途さを愛して、彼らを支援するようになって行きます。
いわば維新前夜の片隅の物語です。なにせ維新の元勲と言われる人々はほとんど顔を出しません。高杉晋作を除けば、セリフがあるのは晋作の付き人的な伊藤博文だけ。桂小五郎や井上馨などは名前がチラリと出てくるくらいです。
そして後半は病に倒れた晋作と、彼によって流刑地から救い出された望東尼、晋作の愛妾おうの、そして正妻・雅の物語。
全編にわたって登場人物たちがくっきりと立ち上がっています。維新に突き進む男性陣もですが、望東尼の嫁のタネ、女性勤王家のはしりの村岡局、隣家のかわいい娘・駒子、流刑地で望東尼の世話をするフジと言った女性陣も。維新という大きな時代の流れの片隅に生きた人々を、端役にいたるまでくっきりと描き出した、じっくり読ませる歴史小説でした。

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2026年06月03日

Posted by ブクログ

野村望東尼のこともよく知らずに読んでいたが、たまらなくなって、途中調べながら読み進んだ。
夫なきあと、夫のしつらえてくれた庵で、尼僧となり、和歌を詠みながら老後を送るはずだったモト。
しかし時代の波がモトに被さってきた。勤王派、攘夷派が時代を動かそうとする真っ最中、モトは和歌の師である大隈言道に、夫の死を直に伝えたいと大阪行きを決心するが、徳川は腰入りする和泉姫を一眼見たいと京都にも立ち寄ろうとする。この寄り道が、モトの運命を変える。

モトをはじめ、嫁のタネ、京都で出会う村岡局、高杉の妾おうのや正妻の倫など、登場する女性たちの個性が光って素晴らしい。男性に付き従うように見えるものも、それぞれが個性的で、魅力的。この女性たちがいなければ、物語は厚みのない「ただの歴史」になってしまうと思うほどだった。
高杉晋作との出会いと、その後の人生はとてもドラマティックであり、物語を一気に盛り上げる。(ネタバレになるので書けない)
過去にも大河ドラマに取り上げられたことがあるらしいが、見ていない。野村望東尼の目線で描く幕末を、ぜひ見てみたいと思った。

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2026年05月16日

Posted by ブクログ

幕末。望東尼という一人の尼がいた。がっつり歴史物だったので、歴史物苦手な自分は読み進めるのに苦戦した。

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2026年05月18日

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