あらすじ
義母たちに虐げられ、孤独なオメガの月璃は、暗い噂のある美しきアルファの皇帝・紫瑛へ嫁がされてしまう。
初夜の意味も知らないまま紫瑛に抱かれた月璃は、自分が故郷からの"献上品"だと知る。
絶望して窓から海へ落ちる月璃を助けようと、共に落下する紫瑛。
――目を開けると、二人は出会った十日前に戻っていた。
その後も何度も繰り返される十日間と、初夜。
時戻りの謎を解こうと奔走する紫瑛は、噂とは違い、英明で優しく力強い太陽のような存在だった。
その素顔を知るにつれ、凍り付いていた月璃の心は少しずつ溶けていく。一方、繰り返される初夜の褥で、紫瑛は月璃に危ういほど溺れ始めて――
<電子限定の書き下ろしショート付>
感情タグBEST3
面白かった!
中華風の死に戻りオメガバース。継母を中心とした一族には庶子、オメガとして蔑まれ、敵と判断された王宮の人たちには、軽んじられ嫌がらせを受けてきた主人公の月璃。王は月璃に関心を寄せず初夜に粗雑に扱ったため、積もり積もった月璃は窓から飛びだす。王も追いかけ共に落下していた。
気がつくと二人は10日前に戻っていた。
過去を反省しながら10日間を繰り返していく二人の距離は近づいていた。
嫌なところが全くなかった。純粋に物語そのものを楽しめた。
表紙に目が止まり試し読みしてみたところ、おもしろかったので購入しました。結果、すごくおもしろかったです。紫瑛と月璃をはじめ、朱旺、惟文、みんな素敵でした。夏蒼はかわいかったです。どうして時戻りが起きていたのか謎でしたが、最後事実を知ってびっくりしました。
Posted by ブクログ
死に戻りオメガバース。
月璃が国で虐げられそれだけでも酷いのに嫁いだ先での一度目での初夜での絶望には胸が痛くて。
二度目では紫瑛目線になり2人だけが死に戻りをしていて何とか死に戻りを回避するためにと行動を起こしていくのに再度繰り返す、辛かった。
ただ一度目よりは二度目、二度目よりはと月璃の環境と状態が良くなっていくのが良かったです。けれど六度目でようやく上手くいくかなと思っのに紫瑛の弟の月璃への想いで又もやダメになり、7度目でやっと無事に初夜を経て翌日を迎えられてホッとしました。
繰り返す中で2人がアルファとオメガに囚われずに惹かれていく、又繰り返さなければ死に戻りを止められない理由とかが凄く奥深くて凄かったです。
2人の周りで舞う白い蝶の正体が最後に分かる場面は鳥肌立ちました!
居場所を求めていた月璃が紫瑛によって幸せを得る事が出来たこと、心から良かったと思いました。
特典ペーパーでは疲れた紫瑛を癒す月璃、甘々な時を過ごせているなぁって(笑)
イラスト買いです
成程
何度も「10日間」のやり直し
婚姻準備から婚姻、初夜までを繰り返す
初夜が明けないまままたもとの日に戻る
それが二人の為、あえてしてきたことだと、最後にわかる
成程でした
季節外れの白い蝶は...
中華風ファンタジーのタイムリープもの。そしてオメガバースなんですね。呼び方が独特なので途中まで気づきませんでした。
出会いから初夜までの10日間を何度も繰り返し、太陰月神に認められるまで試行錯誤を繰り返す物語。その繰り返す中で、紫瑛と月璃は心を通わせていくようになっていきます。
初めは虐げられた過去から全てを諦めたような雰囲気を纏っていた月璃が、繰り返す10日間の中で少しずつ勇気を出して変わっていく様子が尊いです。
そして荒れた国を立直すために奮闘中の紫瑛。初回は全く月璃を思いやることさえなかったのが、回を重ねる毎に彼もまた変わっていきます。
それにしても、これ程厳格な『儀式』を求める存在ってどんな神様?...と思っていたら。
最後に明かされた季節外れの白い蝶とタイムリープの真実は、なんとも微笑ましいものでした。
そうか、あれは君だったのか...みたいな。
なかなかの読み応えの作品でした。
あえてひとつ上げるなら。
ハッピーエンド後の月璃の故郷、星蘭がどうなったのかが気になっています。チラッとでも作中で語られていればパーフェクトだったかな。
素敵な作品だっただけに、ちょっとした欠けを残念に思ってしまいました。