あらすじ
無数の手の化け物に襲われる四月一日(ワタヌキ)を救った侑子(ゆうこ)さん。「戻るべきかどうかは、貴方が決めればいい」という謎の言葉を四月一日に投げかけ、眠りにつかせる。四月一日が選んだものとは……? その後、月日は流れ、四月一日は侑子さんにいじられる通常の日々に戻る。そんな折、“ミセ”にまた新たな依頼人がやって来る。その依頼人はルール無用の激レアキャラ。是非、あなたの目で確かめてみてね。
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Posted by ブクログ
夜雀ちゃんの登場。また、見た目ロリだけど、年齢はちゃんといってるパターンの女の子。しかも、またまた酒豪。
彼女の願いを叶えることになった四月一日と百目鬼。それは山狗を助けること。助けた先で山狗が言っていたのは「数少ない者たちをその他大勢の者たちは必要としていない」。いろんな本でも言われてるアミニズム信仰の衰退。信仰ではなくなってしまったとしても、日本の大切な文化として語り継がれるべき物語ではあると思う。
後編はコインを使った呪いの交換。正確には運の交換であった。人々の無垢な期待が次第に積み重なって、だんだんと呪に近づいていってしまう。
最後は、四月一日の何らかのフラッシュバックみたいな描写で終わってしまう。
Posted by ブクログ
てっきりだらだらっと展開をさきのばしにされるのかなと思っていたのでこれはこれで。
それにしても、四月一日はすっかりひまわりちゃん連呼してないし、やっぱり「変わった」後なんでしょうね。
そして人間の暗い面の話ばっかりなんでそろそろ読むのが疲れてきたかもしれない。さくさく進んでほしいなあ。
現代の人間の霊性の話とかもっとでてくるのを希望。
Posted by ブクログ
必要とされなくなったものは忘れられ消えゆくしかない。それがどれ程大切なものでもかけがえの無いものでも
ひとつだけ誰にとっても斉しいことがある
決して元には戻れない
変わっていないように見えても同じではない
失ったものは元のままには戻らない
78p
危険を察知する能力というか、昔のひとには備わっていたかもしれない力がちゃんと残ってる
不用意にまずいものに近寄らない、侵してはならないものに立ち入らない。簡単そうだけど今じゃかなり難しい。
それにああいった呪いは本人も勿論被害を被るけれど、一番やっかいなのは拡散なんだよ。面白そうで参加してどんどん広めてでも自分自身が酷い目に遭うとは考えない
けれど、一度関わったものとは文字通り無関係では居られない
関わったのならそこに印が残る
その印がえにしになる
繋がったえにしは切れない
相応の対価を払わなければ
148P
なんにでも縁がある。不用意に近づけば縁をむすぶ。
昔のひとたちは、まあ現代でも少なからず存在はするだろうけれども、第六感というものがいやに働いていたから、みずから危険なものには飛び込まなかった。
いまは情報化社会で、なんでも揃っていて、そういった危機を感じ取るちからが薄くなってしまったようだ。