【感想・ネタバレ】ぽろぽろドールのレビュー

あらすじ

かすみの秘密は、頬をぴしりと打つと涙をこぼす等身大の男の子の人形。学校で嫌なことがあると、彼の頬を打つのだ(「ぽろぽろドール」)。美しい容姿のあきらは事故で顔に酷い火傷を負う。事故前と全く違う人生を送る彼は、醜い恋人と別れた後、昔の恋人によく似た美しい人形に出会う(「僕が人形と眠るまで」)。人形に切ない思いを託す人々の物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2012/3/3
人形にまつわる短編6編。
「手の中のやわらかな星」と「きみのいない夜には」が好きかな。
なんとなく自分の居場所を見つけた感じのラストが。
逆に「僕が人形と眠るまで」は痛々しくてしんどい。
これが最後に来るのがイジワルだなーと思う。

0
2012年03月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

豊島さんがあとがきで書かれてるように、この短編集にでてくるのは「綺麗でかわいいお人形」に憧れる普通の、いやどちらかというと目立たない子。
私含め見た目に自信が無い人なら共感しちゃうことがいっぱいだと思う。

やっぱり豊島さんは平凡な子たちを切り取ってくれて、でもそれを「特別」にするんじゃなくて
ちゃんと等身大で書ききってくれるところが好き 。

個人的に好きなのは、『サナギのままで』。

0
2025年08月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 ☆サナギのままで
 思い出っていうのは不思議なものだ.
 どんなものだって時間が経てば色褪せていくけれど、
 それは、その思い出の価値による.

 例えば10年も前のことでも、まるで昨日のことのように
 鮮明に光を放っていることもあれば、
 ほんの最近のことでも、記憶の彼方に追いやられてしまって
 もうぼんやりと霞んでいることもある.
 大切な思い出は、いつもすぐ傍に感じられるものなんだろう.

 共有している思い出を、相手も同じように大切にしてくれて
 いたらいい.
 それだけで、体の深いところでつながっているような気が
 するから.

0
2011年08月30日

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