【感想・ネタバレ】スワロウテイル序章/人工処女受胎のレビュー

あらすじ

男女別の自治区で性別の違う人間と共に暮らす人工妖精たち。その一体である揚羽は、全寮制の看護学園で同室の連理や義妹の雪柳らと学園生活を謳歌していた。人間に害をなす人工妖精を密かに殺処分する“青色機関”の一員という裏の顔を持つ揚羽は、学園内の連続事件に死んだはずの科学者・不言志津江の陰謀を見出す。それは揚羽の人生に今後降りかかる過酷な運命の予兆でもあった。人気シリーズの前日譚たる連作中篇集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

人間によって作られた人工妖精のお話。
表紙挿絵は可愛らしいですが、倫理であったり、哲学であったり、
かなり読み応えあります。
戦闘シーンと日常シーンの緩急がとても心地よいです。

そしてなんといっても鏡子の高説が耳に残ります。
特に二編目の『魔法と科学』一気に作品に引き込まれました。

序章ということで最初に買いましたが、
『人気シリーズの前日譚たる連作中篇集。』
ということで三冊目の現在での最新刊ということになります。
(読み終わって気づきました)

これ一冊でも充分面白いんですが、
既刊二冊読んでからだとまた違った印象が生まれたかも、、
とりあえず既刊読んでみます!

920円+税 と若干お高い感じがしますが、ページ数も多く読み応えがあるので気になった方は是非読んでみてください!


ーーーーーーーネタバレ?雑感。
ーーーーーーーーーーーーーーー

これは多分、マルドゥックとか攻殻機動隊とかが好きなら多分面白いかと。(荒)自分は何故かアニメ一回見ただけの空の境界が浮かびました。
鏡子と橙子?かな。

日常場パートの設定とか会話劇にニヨニヨと楽しめた。
ロボット三原則を絡めたパラドックスは相変わらず頭痛くなる。
揚羽の存、存在意義がどこまでも重いんだけどエピローグに救われる。

連理と燕貴がイイ!!
(闊達ボブと剣士ポニテキャラ)

0
2014年02月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ第3作。時系列的には最初に位置する今作では清楚でかつ隠微なお嬢様学園での物語を主軸に、ヒトとヒトに造られし人工妖精が持つ「自己認識」「自我」に正面から切り込む難解で奥深いストーリーが読み応え抜群、といったところ。
自分としては雪柳が読んでてお気に入りだったので、最後はちょっと、ウルウルっと来ちゃいましたよ。

0
2012年10月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

SFマガジン誌上に掲載されたもの、PDFで無料配布されたものに書き下ろしを加えた連作中編集。長編2編より前の時間軸、揚羽の五稜郭での学生時代を舞台に五等級の魔女誕生の経緯を描く。
誌上での掲載を追っかけていたので想定よりも早く、また、連載時のものに加え新規の挿絵も収録とうれしい仕様での刊行に歓喜です
書き下ろしでの椛子閣下と揚羽のやり取りや鏡子さんのアクションシーン等のうれしいシーンに、怒涛の複線回収、長編への繋がりと非常に楽しめた。

0
2012年10月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズの3作品目にして、序章と銘打たれてる作品。
揚羽が「黒の五等級」を名乗る前の物語。

連作短編で、揚羽が五稜郭の生徒でいながらにして、
アクアノートとして活躍していくのだけど、
ミステリ・アクションの要素はありつつも、
それ以上に揚羽の学園生活に重点が置かれてる。
学園生活というか、雪柳や連理たちとの百合っぽい絡み、
そういった部分が読んでいて楽しい。

だからこそ、4篇目の物語で揚羽が学園から放逐されて
しまったことや、雪柳との別れがとても辛く哀しい。

読み終えてみて、また1作目を読みたくなった。
それ以上にやっぱり人工妖精が欲しくなった。

0
2012年09月30日

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