あらすじ
江戸川乱歩賞受賞第一作
ミステリーランキングを席巻したZ世代のアガサ・クリスティーが描く哀しき連鎖殺人
「私たちが絆を断った日、島は赤く染まった。」
復讐を誓う男がたどり着いた熊本県の孤島(クローズドアイランド)で目にしたのは、仇(かたき)の死体だった。
さらに第二、第三の殺人が起き、「第一発見者」が決まって襲われる――。
2020年8月4日。島原湾に浮かぶ孤島、徒島(あだしま)にある海上コテージに集まった8人の男女。その一人、樋藤清嗣(ひとうきよつぐ)は自分以外の客を全員殺すつもりでいた。先輩の無念を晴らすため--。しかし、計画を実行する間際になってその殺意は鈍り始める。「本当にこいつらは殺されるほどひどいやつらなのか?」樋藤が逡巡していると滞在初日の夜、参加者の一人が舌を切り取られた死体となって発見された。樋藤が衝撃を受けていると、たてつづけに第二第三の殺人が起きてしまう。しかも、殺されるのは決まって、「前の殺人の第一発見者」で「舌を切り取られ」ていた。
そして、この惨劇は「もう一つの事件」の序章に過ぎなかった――
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Posted by ブクログ
二部構成になっており、それぞれ別の場所が舞台になっており雰囲気も全く違います。解決に向かう中で一部との繋がりが緻密に練られており、ミステリー小説2冊分を読んだくらいに読み応えがありました。
Posted by ブクログ
久し振りに読み応えある作品が読めて、満足度高いゴールデンウィークを過ごせました!
■勝手に予告編
無人島へ向かう船に揺られた男女7人の仲間たち、そのうちの1人は殺意を抱えている。
島に着いた彼らは、次々と何者かの手によって命を落としていく。殺意を抱えた者の手ではなく…。
唯一のヒントは『第一発見者である』繋がり。
その意味を知った時、それは偶然か必然か、あなたの目にはどう映るのか?
小さな切れ端をかき集め、数年にわたる謎に光を差すのは誰なのか?
■読後の感想
面白かったの一言に尽きますが、どう面白かったのかと問われたら、太田愛さんの『犯罪者』、乃南アサさんの『音道貴子シリーズ』、そして綾辻行人さんの『十角館の殺人』を混ぜて割ったようなミステリ × サスペンス作品ですね♪
有栖川有栖さんの解説を読むと、デビュー作『此の世の果ての殺人』の時点で23歳という若さで、江戸川乱歩賞を受賞している「期待の大型新人」にも納得です。
デビュー作『此の世の果ての殺人』は、北斗の拳の世紀末感をイメージしながら読んでいましたが、ちょっと物足りなさを感じていました。(あの子は、免許取れたのかな?)
一方の今作は、二部構成で一つの事件を追いかける展開となり、事件の奥行きや怖さがじわじわとにじみ出てくる所が、読者を飽きさせないですね♪
そして大事なのが、荒木あかねさんらしさと言える、2人の女性が軸となって描かれるところ。前作でも良い味を出していたので、次回作にも期待したいです(^o^)
文庫本は鈍器本に近いページ数で持ち運びには重たいですが、満足度は高いと思うのでオススメします!!
Posted by ブクログ
一部の犯人がなんとなく目星だけはついたけど
深いところまでは見破れず、実はXXが***でした
なんて予想もしなかった。
一部がクローズドサークル、二部が警察小説の
ような展開で2冊分の面白さを感じる作品でした。
Posted by ブクログ
すごい話を作る作家さん。
ずっと圧倒されっぱなしで読み応え抜群で全然どうなるのかが分からなかったです。
今までにないミステリーを読んでいるみたいで新鮮さもありましたし、最後まで翻弄され続けて物語に没頭することが出来ました。
Posted by ブクログ
二部制ですが、一部が非常に面白かったです。面白いというか好みすぎて、気が狂いそうになりました。なんですか、このスピード感。無人島に着いてすぐジュースにヒ素を混ぜ殺人の準備をするヒトウ、あまりに良いな。良すぎ。ほんでそれを追い越して発生する連続殺人。この設定だけで三杯飯食える。まじで。
助けを呼んでくるとか言うて後先考えず海に飛び込み結局溺れて全員の足を引っ張るヒトウ。やっと目を覚ました思うたら橋本を殺した奴を見つけたいだけなんだ邪魔しないでくれ、とか言い出すヒトウ。なんだこの身勝手でかわいい不様な生き物は。殺したいのか殺したくないのか、死にたいのか生きたいのかどっちなんだよ。ヒトウ、あまりにも人間すぎる。一部が終わる頃、俺はもうヒトウのことしか考えられんくなりました。どうしてくれるんですか。
終わり方もいいんですよ、一部。己の死を目前にして、人を傷つけることを正当化しちゃいけないと気づくヒトウ。誰が言うとんねん。初日の勢い思い出せよ。ほんとしょーもなくて可哀想でかわいいです、ヒトウ。お前が人殺しにならなくてよかったと俺は思うよ。あんまそんなこと、ミステリー読んでて思わないけど。
て、いうのが全部一部に詰まってて、まったく濃すぎますね。原液のようなこの一部を薄く割ったのが二部かなと思うんですけど、二部は反対に、主役にあたるマリアに驚くほど魅力を感じませんでした。どうしてですかね。分からないけど、マリアは偉そうで好かんです。育った環境とか背景も入ってこないです、それよりも今どういう人間であるかですよね。ヒトウと比べるとマリアはそこが脆いように思いました。己を上に置かず、与えることを覚えてください。誰を兄と呼んでもいいけど、人との関係は与えてこそ与えられるものだと、生き急ぎヒトウからよく学んでください。
二部は展開もゆっくりで、わざとそうしているのでしょうけど、ヒトウのあの、島到着即爆速殺人準備が俺は大変懐かしく、そして大変愛おしくなりました。正直に言います。偽物九城その他のくだり一切いらんから、目が覚めてリハビリに励み心機一転を誓うヒトウが何らかの理由で再び大慌てヒ素ジュースを作ることになる二部であったなら星500でした。
それにしても、この人の新刊を、俺は一生買うことになるでしょう。この一冊だけで、それを決心するには充分すぎました。
Posted by ブクログ
500頁を超える流さも気にならないほど面白い本格ミステリ。著者の前作より高い仕上がりのように感じた。
些細なことでも殺人の動機になり得るということに、私たちは気をつけなければならない。
Posted by ブクログ
久々に面白い本格ミステリに出会えて大満足だった!本の中盤で事件が解決してしまいそうで大丈夫?!とドキドキしながら読み進めていたが、本当に犯人が分かってしまい、まだ半分残っているのにどういう展開になるのか予想がまったくつかなかった。第二部になるといきなり三年後になり、登場人物ががらっとかわる。第一部でもやもやしていた細かいエピソードがしっかり回収され、最初から最後まで非常に楽しめた。文章も読みやすく、作者のデビュー作『此の世の果ての殺人』もぜひ読んで見たいと思った。
Posted by ブクログ
とある無人島、樋藤清嗣は他6人と旅行に来ていた。
復讐する為に•••。
復讐の為にヒ素を用意し、無人島唯一の電話を切断し、連絡手段を遮断したが、実行前に殺人が起こる。
復讐したい相手が次々と殺害されていき、残った先に起こる真実とは?
推理小説の中に説明が長めに入りすぎて、中折れしやすい感じではありますが、2部構成になっており、今までの推理小説とは少し違った謎解きが味わえる。
1部と2部が合わさった時、少しスッキリ感が味わえる。
Posted by ブクログ
1部と2部に分かれていて1部が事件編、2部が解決編になっています。
技巧派なのは確かなのですが、1部では説明が多く、非常に読みにくいです。
ですが、まぁ凄い作家さんです。
しばらくは作家買いで追いかけていきます。
Posted by ブクログ
2026年8冊目
ものすごく面白い、夢中で読んだミステリ小説でした!
ストーリーが凝っていて、ミステリとしても最高に面白かったです。
たまたま本屋に立ち寄ったら、「世界レベルのミステリの書き手 有栖川有栖」という帯が目に入り購入しました。
孤島もののクローズドサークルのミステリー小説のようで、十角館の殺人を思い出させるような、まず個人的に大好きな設定でした。
色々な地名が出てきて少し読みにくいなと思ったり、HOWやWHYは分からないが、正体は誰だというのは何となく想像できてしまったりで、正体が判明した時の意外性が少なかったりというのは個人的にありました。
ただ、ストーリーがすごく面白く、ミステリとしての仕掛けも良かったので、夢中でワクワクしながら読んでいました。
構成として1部と2部(1部の3年後の話)に分かれていて、ボリューム大で読みごたえありです。
1部がもう早く続きを読みたいという気持ちでいっぱいになり、夢中で読んでいました。やっぱり孤島もののミステリ好きだなと改めて感じました。
1部だけでも読みごたえありで、すごく面白かったのに、2部もあるの?!いいの?!というちょっと得したような気持ちになりました。時間を空けず、1部を読み終わった後にすぐ2部にページを捲ります。
正直、2部は1部と比べると読みづらい印象でした。
読みづらさを感じたところとしては、色々な地名が出てきて、土地勘の無い私からするとあまりイメージが湧きにくかったことが挙げられます。かと言って、それがそこまで重要な部分でもなく、大きく見れば、そんなに場所が行ったり来たりする訳でも無いので、読みにくいと言ったら言い過ぎになってしまいます。
ラストスパートにかけて、謎が段々と解明されていき、展開が気になってページを捲る手が止まりませんでした。
「此の世の果ての殺人」はまだ読んだことがないので、ー荒木あかね先生の小説を他のも読んでみたいという気持ちもありますしー今度読んでみようかなと思いました。