【感想・ネタバレ】ちぎれた鎖と光の切れ端のレビュー

あらすじ

江戸川乱歩賞受賞第一作
ミステリーランキングを席巻したZ世代のアガサ・クリスティーが描く哀しき連鎖殺人

「私たちが絆を断った日、島は赤く染まった。」

復讐を誓う男がたどり着いた熊本県の孤島(クローズドアイランド)で目にしたのは、仇(かたき)の死体だった。
さらに第二、第三の殺人が起き、「第一発見者」が決まって襲われる――。

2020年8月4日。島原湾に浮かぶ孤島、徒島(あだしま)にある海上コテージに集まった8人の男女。その一人、樋藤清嗣(ひとうきよつぐ)は自分以外の客を全員殺すつもりでいた。先輩の無念を晴らすため--。しかし、計画を実行する間際になってその殺意は鈍り始める。「本当にこいつらは殺されるほどひどいやつらなのか?」樋藤が逡巡していると滞在初日の夜、参加者の一人が舌を切り取られた死体となって発見された。樋藤が衝撃を受けていると、たてつづけに第二第三の殺人が起きてしまう。しかも、殺されるのは決まって、「前の殺人の第一発見者」で「舌を切り取られ」ていた。

そして、この惨劇は「もう一つの事件」の序章に過ぎなかった――

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Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公が犯人モノかと思ったが、主人公の知らない殺人が起こっていくストーリーに引き込まれた。
一気に読んだ。

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2026年05月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白い!
めっちゃ読み応えあり。これが長編二作目なの恐ろしいな。第一部、クローズドサークルでのクリスティ風の連鎖殺人がまずクオリティが高いのにこれだけで終わらせない気概がいい。
そしてクローズドサークルというミステリの中でもフィクションレベルの高い状況の中で起きた事件と似た事件が、フィクションレベルの下がった普通の都市で起こる。クローズドサークルというミステリにおけるおとぎ話的な世界が日常に侵食して来る感じがゾクゾクした。

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2026年05月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

離島で若者が次々に殺害されるという、十角館の殺人のストーリーを彷彿とさせながらも、その後のストーリー展開がとてもよかったです。
第2部で、見事に第1部での出来事を解決してくれて、読後感はスッキリしました。特にまりあが〇〇の△△と分かってから、一気に色々と繋がりが見えて話が進んだ感があった。天草も一回行ってみたい。
1点、第1部と第2部の冒頭は対比させてるのだと思うけど、第1部は誰宛の電話だったのかいまだによく分かってない。紀田さん?

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2026年05月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

二部制ですが、一部が非常に面白かったです。面白いというか好みすぎて、気が狂いそうになりました。なんですか、このスピード感。無人島に着いてすぐジュースにヒ素を混ぜ殺人の準備をするヒトウ、あまりに良いな。良すぎ。ほんでそれを追い越して発生する連続殺人。この設定だけで三杯飯食える。まじで。
助けを呼んでくるとか言うて後先考えず海に飛び込み結局溺れて全員の足を引っ張るヒトウ。やっと目を覚ました思うたら橋本を殺した奴を見つけたいだけなんだ邪魔しないでくれ、とか言い出すヒトウ。なんだこの身勝手でかわいい不様な生き物は。殺したいのか殺したくないのか、死にたいのか生きたいのかどっちなんだよ。ヒトウ、あまりにも人間すぎる。一部が終わる頃、俺はもうヒトウのことしか考えられんくなりました。どうしてくれるんですか。
終わり方もいいんですよ、一部。己の死を目前にして、人を傷つけることを正当化しちゃいけないと気づくヒトウ。誰が言うとんねん。初日の勢い思い出せよ。ほんとしょーもなくて可哀想でかわいいです、ヒトウ。お前が人殺しにならなくてよかったと俺は思うよ。あんまそんなこと、ミステリー読んでて思わないけど。
て、いうのが全部一部に詰まってて、まったく濃すぎますね。原液のようなこの一部を薄く割ったのが二部かなと思うんですけど、二部は反対に、主役にあたるマリアに驚くほど魅力を感じませんでした。どうしてですかね。分からないけど、マリアは偉そうで好かんです。育った環境とか背景も入ってこないです、それよりも今どういう人間であるかですよね。ヒトウと比べるとマリアはそこが脆いように思いました。己を上に置かず、与えることを覚えてください。誰を兄と呼んでもいいけど、人との関係は与えてこそ与えられるものだと、生き急ぎヒトウからよく学んでください。
二部は展開もゆっくりで、わざとそうしているのでしょうけど、ヒトウのあの、島到着即爆速殺人準備が俺は大変懐かしく、そして大変愛おしくなりました。正直に言います。偽物九城その他のくだり一切いらんから、目が覚めてリハビリに励み心機一転を誓うヒトウが何らかの理由で再び大慌てヒ素ジュースを作ることになる二部であったなら星500でした。
それにしても、この人の新刊を、俺は一生買うことになるでしょう。この一冊だけで、それを決心するには充分すぎました。

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2026年05月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久々に面白い本格ミステリに出会えて大満足だった!本の中盤で事件が解決してしまいそうで大丈夫?!とドキドキしながら読み進めていたが、本当に犯人が分かってしまい、まだ半分残っているのにどういう展開になるのか予想がまったくつかなかった。第二部になるといきなり三年後になり、登場人物ががらっとかわる。第一部でもやもやしていた細かいエピソードがしっかり回収され、最初から最後まで非常に楽しめた。文章も読みやすく、作者のデビュー作『此の世の果ての殺人』もぜひ読んで見たいと思った。

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2026年05月06日

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