あらすじ
良い子は天国へ行く。悪い子はどこへでも行ける。行き場のない母子を守る「のばらのいえ」。〈かわいそうな子どもを救う〉という理想を掲げ、ある夫婦が運営するその家で暮らす祐希は、未来のない現実から高校卒業と同時に逃げ出した。しらゆきちゃん、べにばらちゃんと呼ばれ、幼少のころから一心同体だった紘果を置いてきたことをずっと後悔していた祐希は、十年越しに紘果を迎えに行くこと決意をするが――。
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Posted by ブクログ
すごく読み易かった。今の2人なら、幸せは不幸に勝つだろうね。
無意識に他人を苦しめる人、なんでもないことのように他人を救える人、私は後者でありたい。
Posted by ブクログ
ほとんど一気読みでした。こういうの大好き!
寺地さん作品の中で個人的一位です。動揺をモチーフにしてるのも可愛くて好きだし、というか表紙もかわいいし居場所のない子供のシェルターのようなものが書かれた作品が何故か好きなのでずっと引き込まれてました。積読にある川のほとりに立つ者は、も近いうちに読もうと思います。
Posted by ブクログ
胸をつかむ、心を放つ、読後感。
天秤のように揺らぐ正しさに善意に、その好意に苦しむひとびとへ、贈られる本だと思う。
生きるという苦しみを生きてという力強さでつつみ込んでくれる文章群に押しつけなく励まされる稀有な物語だ。
Posted by ブクログ
『のばらのいえ』に共に暮らし、逃げるように飛びだした祐希とそこに残ることを選んだ紘果の物語
帯には
「良い子は天国に行く。悪い子はどこへでも行ける。善意の顔をした歪な愛と理想と正しさに縛られて、彼女たちはどう生きるのか。」とあって、この文句に惹きつけられたけど、善意という仮面を被った大人に未来を搾取されるようで読んでて心がざわざわした
主人公の祐希は、高校卒業式前日に飛び出しだ頃から、必死で生きてきたからこそ、自分の意思や考えや責任を身にまとう地に足のついた、強いひとになっていったんだと思う
枝分かれした別々の道を選ぶ、どこへでも行けるふたりが、安心して帰ることのできる場所
お互いの存在が帰る場所になれたこと、そしてその生き方を自分たちが選び、獲得したことにぐっときた
最後は二人が自立する希望に満ちた未来が描かれていてよかった
Posted by ブクログ
装丁の色味やデザインが素敵でほぼジャケ買い。あとは、寺地はるなさんの小説が好きで信頼して購入したのもある。一気に読み終えた!実際こういう世界も世の中たくさんあるんだなぁと思うと悲しい。
もし自分に子供ができたら、最初からできないなんて決めつけたくない。誰にとって何が幸せかはわからないけど、その子にとっての幸せな方向に少しでも導いていける大人でありたい。