【感想・ネタバレ】これからの日本人へ 自分の生き方を問い直す311のメッセージのレビュー

あらすじ

「3・11」―日本全体を精神的・物理的に揺るがしたあの日から半年以上の時が経ち、多くの方々の尽力によって徐々に復興が進んできた感もありますが、その間の短期間の急激な円高、政治のリーダーシップ欠如等による日本経済の低迷、さらには大手企業の一部経営者による不始末など、2011年は日本の未来に大きな影を落とした一年だったといえるでしょう。そうした国難といえる状況のなかで「これから」をどう生きていくべきか、その困難克服の考え方を松下幸之助に学びたいというありがたいご意見も頂きました。そこで本書では「3・11」という惨事を後世まで忘れることのないよう、サブタイトルを「自分の生き方を問い直す311のメッセージ」とし、「勇気」や「希望」が湧いてくる松下幸之助の言葉・メッセージを著作・発言の全記録のなかから311項選り抜きました。“経営の神様”が、一人の日本人として伝えたかったことが本書に凝縮されています。

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Posted by ブクログ

日本人としてどう生きるか、覚悟の決め方など考えるきっかけとなった1冊。長期期間にわたり少しずつ読み進めた。まず出来ることから一歩ずつ!!

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2017年04月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

チェック項目16箇所。松下の国政への発言の真意をつかまえたなら、ある重要事に気づかされます、それはつねに「日本人としてどう考え、どう行動すべきか」が基調にあったことです。広島、長崎の事例・・・ペンペン草も生えないほどの大きな傷を受けても、再建しようという強固な意志があれば、立派になしとげられるものだということである。大切なことはうろたえないことである、あわてないことである、うろたえては、かえって針路を誤る、うろたえては、協力がこわされる、だから揺れることを恐れるよりも、協力がこわされることを恐れたほうがいい。志を立てるのに、老いも若きもない、そして志あるところ、老いも若きも道は必ずひらけるのである。七度転んでも八度目に起きればよい、などと呑気に考えるならば、これはいささか愚である、一度転んで気がつかなければ、七度転んでも同じこと、一度で気のつく人間になりたい。日本人はある一つのいい種をつかめば、自分の土壌に植えつけて立派な花を咲かす、立派な実を結ぶ、そしてそこからいろいろな創造をしていくというような力と申しますか、そういう本質をもっている。日本人は決して単なる模倣民族ではないと思う、吸収消化する民族である。日本の国土が国土として変わらないように、日本人の本質というものは決して変わらないと思います、日本人はあくまで日本人なのです。幸せというものは、それは人によって違うと思いますけれど、生きがいを感じる人が幸せではないですか。多くの人は釈迦やキリストよりも、もっと偉くならんといかんと思うんです、なぜかというと、そういう(仏教やキリスト教にみる)哲理を教えてもろうたんですから。天皇陛下の敗戦の弁・・・「この戦争の責任はすべて私にある、だから、私の一身はどうなろうとかまわない、この上は、どうか国民が生活に困らぬよう、連合国の援助をお願いしたい。」。常に互いに表情を交しあい、隔てなく話しあってこそ、理解を深めることができるのだといえよう。武士は、武士なるをもって尊しとしていました、したがって強いだけが武士ではなく、武士は人間として最高でなくてはならない。文武両道ということばをみてますと、”文・武”であって”武・文”ではありません。つまり主となるのは文であって、武はそれを守るものだといえましょう。「権利を主張することは大いにやっていい、しかし同時に自分の義務をはたさなくてはいけない、それが真の民主主義なのだ。」”親になるのはやさしいが、親であることはむずかしい”

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2012年10月13日

Posted by ブクログ

現代より遥かに混沌とした時代を生きた松下幸之助からの「これからの日本人」へのメッセージ集。

「経営の神様」松下幸之助翁の国家観、死生観、人間観に感銘を受けました。

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2012年01月20日

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