【感想・ネタバレ】彷徨える帝(上)のレビュー

あらすじ

足利尊氏が幕府を開いてすでに百年、交互に天皇を立てるとの誓約は破られ、南北朝合体後も逼塞を余儀なくされた南朝方は、密かに再起を期していた。北畠宗十郎は、その切り札となる後醍醐帝の能面入手を命じられる。一方、その秘密を知る将軍足利義教は、朝比奈範冬に能面奪取の密命を下す。幕府を崩壊させるほどの力が込められた能面の秘密とは? 死闘の幕が開く! 闇の後南朝時代を壮大なスケールで描いた歴史伝奇小説の傑作。

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Posted by ブクログ

必ずしも作品が豊富でもない時代を背景とする“時代モノ”…そういう作品は「こういう時代が在ったのか…」と新鮮なのだが、それと同時に「なかなかに興味深い」内容を含むことも多い…

そうした「必ずしも作品が豊富でもない時代を背景とする“時代モノ”」に出会った。これがなかなかに面白かった!!

「必ずしも作品が豊富でもない時代」を背景としていると同時に、“伝奇”としての面白さにも溢れる作品で、一寸夢中になった…

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2015年01月10日

Posted by ブクログ

全2巻。
南北朝の統一後、
赤松の将軍弑逆事件のあたり。

隆慶一郎先生が亡くなる前に
会いたいと言ってた作家でおなじみ、
阿部先生。

読むの2作目だけど、
やっぱりいまいちのめり込めない。

なんか、小説としての描写が、
若干ぶっきらぼうな感じを受けるのです。
個人的に。
行間を読めってことかもしれないけど、
描写足りない感じで感情移入できない。
特に今回は主人公が2人いて、
どっちの主人公のシーンなのか時々見失う。

話の作りは、確かに隆先生の描きそうな、
歴史の裏側を伝奇で固めた感じで興味深い。
呪いな感じがちょっとお腹いっぱい感はあるけど、
隆先生なら魅力的に描いてくれそうな話。
って思ってしまうあたり、
残念な感じ。

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2011年06月08日

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