【感想・ネタバレ】C3 ―シーキューブ― Vのレビュー

あらすじ

体育祭をなんとか無事に終えた大秋高校。そこでは今、白衣の天使たちがおくすりを運んでいた。飾り気のない純白の衣服に身を包んだ、スタンダードなナース。妙に目立つピンク色の看護服を着たナース。そして── 「えーと、えーと……《真紅の輸血パック》二つ、だ!」 古式ゆかしいメン○ーム風看護服に身を包み、トマトジュースを手にする、フィア。つまりは文化祭で開催したナース喫茶が大変な盛況ぶりを見せていたのでした。 はじめての「おしごと」とはじめての「文化祭」にウキウキしっぱなしのフィアをよそに、謎の「妖怪・濡れ女」が校内を徘徊しているという噂が? 怪しい人物の正体とその目的は……!? 絶好調のシリーズ第5巻登場ですっ!

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Posted by ブクログ

前巻の体育祭に続いて今回は文化祭と、イベント関連が続きます。

春亮のクラスメイトの伯途泰造(はくと・たいぞう)の尽力のおかげで、このはが属する4組と合同で「ナース喫茶《癒し病棟1314号室》」に出し物が決定し、フィア、このは、錐霞たちはナースのコスプレで参加することに。

ところが、錐霞の兄にして「闇曲拍明の研究室長国」室長の闇曲拍明(やみまがり・ぱくあき)と、その護衛に当たる褐色肌の少女ン・イゾイーが、錐霞を連れ戻すためにやってきます。彼らは錐霞の首に呪われた道具の首輪をつけて、ゲームの開催を告げます。彼らが学園内のさまざまな場所に置いた50個の人形の中のどれかに、錐霞に取り付けられた首輪を外す鍵が入れられているので、制限時間内にそれを探し出すこと。制限時間が来ると、首輪と人形に仕掛けられた爆弾が起動してしまうのです。春亮は、首輪の呪いのせいで激しい寂寥感に襲われる錐霞と密着しながら、人形を探して学園内を歩き回ることになります。

さらに、事態はますます混迷を深めていきます。闇曲拍明に囚われたビブオーリオを探し求める二階堂クルリは、某作品に登場する「撲殺紳士ガシャドクロン」のスーツを女子生徒から奪い、その中に身を隠して闇曲拍明を追いかけます。さらに、何者かに春亮の殺害を依頼された元ビブオーリオ家族会のオラトリエ・ラブドルムナーグという女も学園内に潜入していました。

あいかわらずごってり盛りだくさんの設定を、ストーリーの中でうまく処理している著者の手並みは見事です。1巻と2巻ではやや展開にぎこちなさを感じましたが、完全に安定軌道に乗ったようで、ここからは安心して読めそうな気がします。

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2014年06月06日

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