あらすじ
※本書はTeamバンミカスより配信されていた『悪霊(まんがで読破)』と漫画内容に変更はございません。ご購入の際はご注意ください。
組織のために必要な犠牲だったんだよ!
これまでの価値観が崩壊し、さまざまな思想が氾濫する帝政末期のロシア。虚無と背徳の中を生きるカリスマ・ニコライを崇拝するピョートルは、反政府組織を作り社会に混乱を招こうと企てるが、印刷技師シャートフの離反をきっかけにおぞましい事件の幕が上がる─。現代の予言者ドストエフスキーが描いた黙示録を、まずは漫画で。
まんがで読破シリーズ 第23巻
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Posted by ブクログ
帝政末期、すべての価値が崩壊し様々な思想が氾濫するロシア。
虚無と背徳の中を生き、強烈なカリスマ性を放つニコライを崇拝するピョートルは、
反政府組織を作り社会に混乱を招こうと企てるが、
組織の印刷技師シャートフの離反をきっかけにおぞましい事件の幕が上がる―。
現代の予言者ドストエフスキーが描いた黙示録を漫画化。
組織の結束を図るため転向者を殺害した”ネチャーエフ事件”(1869年)を素材にしている。
周りの人々に大きな影響を与える超人的人物スタヴローギンと、
彼を取り巻く革命組織の青年達(主としてキリーロフ、シャートフ、ピョートル)や、
ピョートルの父であり、スタヴローギンの幼少期の教師であったステパン氏らの思想と、その行き着く先を描く。
1961年の農奴解放令によっていっさいの旧価値観が崩壊し、動揺と混乱を深める過渡期ロシア。
青年たちは、無政府主義や無神論に走り秘密結社を組織してロシアの転覆を企てる。
聖書に、悪霊に憑かれた豚の群が湖に飛びこんで溺死するという記述があるが、
本書は、無神論革命思想を悪霊に見立て、それに憑かれた人々とその破滅を、実在の事件をもとに描いたものである。
ドストエフスキーは、組織の結束を図るため転向者を殺害した「ネチャーエフ事件」を素材に、
組織を背後で動かす悪魔的超人スタヴローギンを創造した。
悪徳と虚無の中にしか生きられずついに自ら命を絶つスタヴローギンは、
世界文学が生んだもっとも深刻な人間像であり、
“ロシア的”なものの悲劇性を結晶させた本書は、
ドストエフスキーの思想的文学的探求の頂点に位置する大作である