あらすじ
警察を突然辞めた惣司智は兄の季が継いだ喫茶店でパティシエとして働き始めた。鋭敏な推理力をもつ智の知恵を借りたい県警本部は秘書室の直ちゃんを送り込み、難解な殺人事件ばかり相談させている。弟をお菓子作りに専念させたい兄は、なくなく捜査の手伝いを。人が好い兄の困った事態を見かねた弟は、しぶしぶ事件解決に乗り出す羽目に……。
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Posted by ブクログ
【あらすじ】
警察を突然辞めた惣司智は兄の季が継いだ喫茶店でパティシエとして働き始めた。鋭敏な推理力をもつ智の知恵を借りたい県警本部は秘書室の直ちゃんを送り込み、難解な殺人事件ばかり相談させている。弟をお菓子作りに専念させたい兄は、なくなく捜査の手伝いを。人が好い兄の困った事態を見かねた弟は、しぶしぶ事件解決に乗り出す羽目に……。
【感想】
初めは入り込めない感じの雰囲気だったけれど、次第にこの物語の世界観、人間関係、環境に打ち解けていけた。
Posted by ブクログ
プリエールという喫茶を営む父子家庭で育った兄弟。弟は元警察官で、捜査のエリート。兄はそういったこととはかけ離れた世界で育ちプリエールの店主
その兄弟のもとに、弟の警察官時代の関係者が、難事件の捜査を弟目当てでやってるくことが基本コンセプト。
といっても話を展開するのは、あくまで兄のほうで、弟は安楽椅子探偵よろしく、プリエールで話を聞いて解決するのがメイン。後半二章では弟も事件に巻き込まれるため、捜査に出るのだが。
ミステリーとしてみると、ちょっとトリックとか真相が弱いかな。(単純につっこみどころが多い)
ミステリーそのものとして楽しむより、キャラクター間の関連性を楽しむほうがよいかも。
この点ミステリーを求めるかどうかでだいぶ印象が変わる。
毎回解決時に、スイーツが重要なキワードとなり、そのレシピが掲載される。
このレシピがよいのだが、本文の中で展開されるため、ちとエピローグとかを読みたい場合にじゃまになる。巻末でまとめてでもよかったのでは?
なお、タイトルの通り、基本的に容疑者からプリエールの品を召し上がっているが、これのせいで、最後の章はちと、ハッピーエンドにならない。
Posted by ブクログ
解決編のあとのスイーツ食べるパート?がよい。
謎を解いちゃったあとのケアもするよ!おいしいスイーツもあるよ!というかんじ?
探偵の智くんは、謎の背景とか関わった人の気持ちとかにもきちんと向き合いたい人なのだろう。
放射能による農産物の風評被害と、きちんと測定して子供を守りたい親の対比。自分が農家だし子どももいるので難しいなあと思う。客観的な数値は大事だけれど、結局それも何を基準にするのか、どれを信じるのかはあなた次第になるわけで。「放射能」を「農薬」に置き換えると、農薬不使用じゃなきゃダメ!っていうひともいるけど、今の農産物、ちゃんと残留農薬の検査してるから…とは思う…でもそれもやっばりあなた次第。
それから、最後のはなしにはものすごく共感した。
被害者は加害者を許さなくてはならないのか?
子どもたちが保育所で「ごめんね」と「いいよ」をセットで覚えてくるのにすごく違和感があって…それって大人がラクだからなのでは…と思って。
「いいよ」が言えない気持ちにも何か名前があればいいのに。
Posted by ブクログ
短編集。シャイで心優しい優秀な弟。それを支える優しい兄。優しい兄弟のコメディミステリー。2話目のタバコの吸殻は頂けなかったなぁ。現在科学の捜査でタバコの吸殻が残っていれば唾液からDNA鑑定しすぐに犯人がわかってしまう。そこをあえて無視しアリバイトリックに持ち込んで行ったの残念。まぁ軽く読めたから良かったのかな。
Posted by ブクログ
旅のお共として借りたけど、結局途中までしか読めず、だいぶたってから続きを読むことに。似鳥さんはいつもこういう面白あとがきなんだな。割と初期の作品のようだ。タイトルがダサいよな。ありがちな日常系ライトミステリかと思いきや、わりとがっつり殺人とかだった。全体的に警察が退職者を頼って、というか、その兄まで巻き込んで、というリアリティにかけるところはあるけど、まぁお話だしね。小屋ごと動かすは反則だろう。最終話も。スフレは昔自由が丘で食べたのを思い出した。また食べたいな。こういうおしゃれカフェの常連になりたいものだ。ケチな私には無理だろうけど。