【感想・ネタバレ】濁流(下) 企業社会・悪の連鎖のレビュー

あらすじ

マッチポンプ誌、ブラックジャーナリズムなどと揶揄されながらも、企業の弱みにつけ込んでひたすらカネをせしめる「取り屋雑誌」。その経営者が「取り屋」である。『帝都経済』主幹の杉野良治(スギリョー)は、企業紹介本の出版や映画事業、ゴルフ会員権事業にまで手を広げ、企業に出資や賛助金を強要して、「取り屋」としての本領を遺憾なく発揮していく。しかも熱烈に信仰する新興宗教への入信を社員に強要、振り回されてきた周囲の忍耐も、ついに限界に達していた。政財官の癒着の狭間に寄生したフィクサーの実態を暴き、日本企業の闇を活写した力作長編経済小説。

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Posted by ブクログ

経済小説。
ペンの力を使い、企業から金をむしり取る。
自我が強すぎるオーナー社長スギリョ−。
会社は釜の炭までも自分のものと思っている。

帝都新聞の社員達はオーナーの気まぐれを向け入れざるを得ない。
宗教団体への参加の強要などから、組合問題へ発展。

また、主人公の大二郎は、スギリョ−の片腕として活躍するが、
その行き過ぎた行為に心を悩ませる。

出世競争、そして、その中で繰り広げられる負の部分が浮き彫りにされている本。

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2009年10月04日

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