【感想・ネタバレ】堕落論・白痴(まんがで読破)のレビュー

あらすじ

※本書はTeamバンミカスより配信されていた『堕落論・白痴(まんがで読破)』と漫画内容に変更はございません。ご購入の際はご注意ください。

本当の人間らしさとは何か?美しさとは何か?
武士道、天皇制、道徳など、古代からの為政者たちが制度化してきた「カラクリ」を暴き、人間の再生を説く…敗戦後の焼跡、闇市に象徴される混迷の日本に衝撃を与えたエッセイ『堕落論』。その小説版とも言える異色作品『白痴』。無頼派作家・坂口安吾の存在を世に知らしめた代表作2編を漫画化。

まんがで読破シリーズ 第9巻

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Posted by ブクログ

ネタバレ

墜落論を前後編に分け、間に白痴を挟み込んでの漫画化。
坂口安吾の視点も現代から過去に飛んで描かれている構成になっている。

第二次世界大戦が終わって、日本は急速に変化した。
戦時中にあんなに一体化して、虚しい美しさに溢れていた。
「あの偉大な破壊の下では 運命はあったが 墜落はなかった 無心であったが充満していた」「しかし人間の真実の美しさではない」「人間の正しい姿とは何ぞや?」

・・・まず、戦時中が美しいかったということにも、そして、人が墜落してゆくのは戦争のせいではない、と言うのにも驚いた。
人が墜落するのは人だからだ。人間は元来、そういうものだ。
墜ちて墜ちて、そして這い上がれと。
時代が変わって価値観があべこべになったように見えても、それは上面の皮の上だけのこと。
天皇の制度についても、「祭り上げる」ほうが実権を握るに楽だからだと。

今読んでもなかなか刺激的な内容でした。

白痴についても、現代では描きにくい題材だと思う。けど、空襲の最中、サヨの死を願いつつも見捨てては行けず、未来に不安を抱えつつも、捨てていけるほどの張り合いもないと一緒にいる井沢にホッとする。

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2017年11月26日

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