あらすじ
■ルールを破壊せよ。日本は復活する。イノベーション、規制撤廃、教育、金融財政政策……すべての処方箋を明かす一冊。■国際派の経済学者である父は、楽天創業時から、私の「隠れブレイン」だった。私が安倍晋三内閣の産業競争力会議のメンバーとして、政府の成長戦略策定に関わったことを機に、日本経済をめぐる諸問題について父と徹底討論することにした。日本復活のヒントが、ここにあることを信じる。――三木谷浩史
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Posted by ブクログ
楽天の創業者三木谷浩史と父親で経済学者の三木谷良一が、これからの日本の戦い方について論じたことをまとめている。
2013年の本ながら、トップの経営者というのは世界をここまで見据えられているのかと感じた。同意できない点や偏っている点もかなりあったが、全体的に説得力のある内容だった。
日本がどう戦っていくか、というのは個人がどのくらい主体的に課題にコミットし、どのようなキャリアを歩むかという要素の集合体である。
FCバルセロナのメインスポンサーを務めたり、世界のトッププレイヤーをJリーグに連れてきたり、格安通信プランを提案したりという楽天の取り組みは、三木谷さんが本気で日本を変えるために考えた策なのだろう。明確なビジョンと行動力は、見習わなければならないと思う。
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三木谷親子の対談形式で綴られていく本。
驚いたのは、楽天三木谷社長のお父様が神戸大学の名誉教授だということ。
一般家庭から三木谷さんのような傑物が出たと思っていたので、
複雑な気分でした(笑)
話の流れは、三木谷社長が掲げる「JAPAN Again」施策に関すること。
これからの日本が成長をし続けていくために欠かせないポイントを、
5つに分けて説明されています。
①国家としてのローコスト体質
②新しいアイディアとイノベーション
③オペレーション力
④国際的な展開力
⑤ブランド力
この5つに対し、三木谷社長の持論と大学教授であるお父様の意見が綴られています。
既存のルールを破壊し、刻々と変化していく世界情勢に対応できるような仕組みの必要性を説いています。
Posted by ブクログ
楽天社長の三木谷浩史氏が父で神戸大学の名誉教授でもある三木谷良一氏と日本や世界の動向や教育など様々なことについての対談をまとめた一冊。
読んでいて経営者と大学教授としてのおふたりの知見の深さを感じるとともに両氏の幼少期などの話も多く書かれており、知らない一面を知ることもできました。
政府の規制によって日本の発展が停滞していること
2013年に出版された一冊でホワイトカラーエグゼプションや電力自由化など本書にて提言されていることで議論されていたり実現されていることもあると感じました。
教育に投資することの考え方や英語教育の重要性を感じるとともに研究開発などは国家主導で行うことやITアウトバーン構想は面白いと感じました。
本書を読んで、日本のいいところと悪いところについて提議され、そこから今後どのような道筋で進むことが望ましいかということを勉強することが出来ました。
本書のタイトルにもある競争力をつけて、魅力ある日本になって欲しいと感じた一冊でした。
Posted by ブクログ
楽天・三木谷浩史社長のお父様・良一さんは、神戸大学経済学部の教授だったとは知らなかった。
家系なんですなぁ
浩史さんは安倍内閣の産業競争力会議のメンバーだったそうなんですが、
そこでの提言書「Japan Again」の内容をネタに学者の良一さんと対談し、
良一さんはもう少し抽象化したり、裏付けとなる学説を紹介したり。
(穿った見方をすると、「僕こんなに色々考えてるんですよ!」「そうだね、お前の言っていることは筋が通っているよ」というノリに読める)
しかしいずれにせよ、親子でこういうことを論じられるの、めっちゃ羨ましい。
以下、印象的だったところ
・経営力を上げる(p.15)
・通訳を付けない宗リンとヒデショック(p.60)
・長期政権を握れない故の近眼的な政治(p.82)
・財政出動と、効果が現れる時期とその程度(p.87)
・官僚制がうまく行く条件(p.111)
・ルールとは、目的を効率的に達成するために覚えるもの。即ち、無駄を省くもの。(p.159)
・ドミノ倒しに変わっていくための一手目(p.184)
面白かったです。日本変わってほしいわ。
Posted by ブクログ
共感できる部分もあるしいいこと言ってると思うけど、印象が「産業競争力会議で官僚の壁にぶち当たったのをパパに泣きついてる」って感じが残念かつ面白い。
Posted by ブクログ
三木谷浩史さんは、この本を読んだ限り柳井さんや大前さんに似たような印象を受けました
かなり危機感を持って日本社会の改革に取り組みたい心構えや、経営者としての意気込みを語っていらっしゃって、内容に賛同するかはともかくとして立派な方だと感じられます
ただ、お父上は現代社会の趨勢や技術に詳しくないようで、また元経済学者にしては少し論の展開に粗雑さを感じたので、対談相手は違う方がよろしかったのではないかとも思われます
Posted by ブクログ
サイコーの親孝行。最初は息子の主張の介添人として登場の印象でしたが読み進むにつれ、お互いの尊敬がこの本の主題なのではないかとも感じ、最後には父の暖かく知的な眼差しこそが、日本を代表する新しい経済人を産んだのではないか、とお父さん主役にさえ思えてきました。それがリベラルアーツの力なのかもしれません。
Posted by ブクログ
英語力、通信インフラ、教育に投資すること。
日本のダメ出し、提案など言いたいことを言っている内容。
その内容がいいか悪いか人それぞれだけど、それは、起業家として成功し、政治、経済の代表とも議論し、国際的な活動もしているからこそ言えることである。だからどうしていくの?と思うが、子供達に教えて行きたくなる話かな。
厳しいことを言われるが、もっとグローバルにならないといけない危機感を感じた。
Posted by ブクログ
生まれ育った環境を比較してはいけないが、三木谷浩史氏は恵まれていると思う。もちろん環境だけで、今の地位があるわけではなく、大変な努力と大きなリスクをとってきたのだと思う。
親子の対談形式で語られる日本の競争力は、イノベーションからブランド力まで納得させられる。
民間の力を大いに発揮して、規制緩和の道筋をつくってもらいたい。