あらすじ
ガザ戦争は3回目の停戦合意後もイスラエルの空爆による死者を出し続けている。ハマスと戦うイスラエル、その後ろ盾となるアメリカ、ハマスを支援するイラン。イランとアメリカの複雑な関係にイスラエルが加わりますます混迷を深めている。核開発問題でトランプ大統領は再びイランを攻撃するのか。いくつかの流れが合流して中東を激動させる。国際政治の構造変化を軸に歴史、宗教、民族から最新動向まで中東研究の第一人者が解説。イラン、アメリカ、イスラエルをめぐる壮大な変遷史!
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Posted by ブクログ
とても分かりやすい、中東情勢の入門書でした。
歴史的にも内政によって中東政策が振り回されてきた米国、米国に対して愛憎入り乱れる感情を抱くイラン、裏でコソコソ動き回る悪の権化イスラエルの3カ国の長く複雑な歴史を俯瞰している良書です。
筆者はイランのルーツを日本の京都に喩えていますが、古代から文明を担ってきたという矜持がありつつも、その後奪われた苦難の歴史から外国に対する猜疑心が根深いとの事。ただ、米国に対しては長年の恨みの蓄積もありつつも、上手く取り入りたいという相反する思惑もあり、米国とイランの内政状況が変わる度に、お互いがうまく交わったり離れたりする事を繰り返してきた歴史があるのがよく分かります。
足元の中東情勢に関しては、その関係を引き剥がそうとしているイスラエルがまずあり、その甘言で誤った方向に進んでしまったトランプという事でしょうが、歴史は繰り返すというのは正にこの事ですね。
Posted by ブクログ
本当に勉強になった。アメリカがいかにダブルスタンダードか。イスラエルが一貫して酷い国か、イランが複雑な、そして中国よりも長い歴史を持ち、隣接諸国に蹂躙された歴史もあり京都人的なメンタルも持ち、交渉に強い点もすごく勉強になった。