【感想・ネタバレ】結婚願望のレビュー

あらすじ

せっぱ詰まってはいない。今すぐ誰かと結婚したいとは思わない。でもどこかで思っている、「いつかはやっぱり結婚したい」と。結婚は、能力ではなくて人格が選ばれることだ。結婚をしたいほど好かれているなんて、嬉しくないわけがない。不確実だとわかっていても、人は人を好きになると「結婚したい」と願うものだ――。『恋愛中毒』の著者が、心の奥底に巣くう「結婚願望」と「結婚の現実」をまっすぐに見つめた、ビタースウィートなエッセイ集。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

山本文緒さんの小説が好きで、どんなエッセイを書くのか興味があったこと、私自身があまり結婚願望がなかったので、周りの結婚願望がある友だちの気持ちを知りたいと思って読んでみた。
読みやすく、なるほどなと考えさせられる内容だった。
特に印象に残ったのは、「みんな結婚してるから結婚したくなる」という話や、人には恋愛体質の人とそうでない人がいて、恋愛体質の人は結婚しても安定した幸せに飽きてしまい、また恋愛に走ってしまうので、恋愛体質でない人の方が意外と結婚が長く続く、という話。

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2020年09月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ハードカバーの第1版は2003年だけあり、2024年の現在は、当時よりもおひとり様が増え、都会は女性ひとりでももう少し生きやすくなったと思います。 
とはいえ、地方在住の女性へのプレッシャーは重く、また女性はまだまだ非正規雇用も多く、けっしてのほほんとおひとり様ライフを満喫している方々ばかりではない
今の私自身は既婚者子持ちのいわゆるオバサンになりましたが、ものすごく結婚願望に囚われました。
いまなお囚われてもいるので、子どもに結婚を押し付けて、プレッシャーにならないようにしたいです。

何人かお付き合いしたうちの一人とゴールイン!と10代に思い描く理想とは程遠い。
20代後半から30代前半にかけてあせり、婚活して傷ついて、婚活本やニュースを読み漁り、迷走しながら、たまたまご縁をいただきました。
独身は寂しい、友人や親戚の結婚式が羨ましくて3万払ってその場にいるのが耐え難い。
心が狭いと言われればその通りですが、自身にかけた呪いのような結婚願望にがんじからめになっていました。
著者や酒井順子さんはじめとする独身を謳歌している女性たちは、結婚生活には向かないかもしれないけれど、恋愛や仕事、趣味を愉しむゆとりがあり、おひとり様で生きる強さを感じます。
それはとても自律と自立ができた生き方であり、憧れもあります。
でも自身にはその強さはもてないだろうな…と思いました。
夫に不満や怒りを持っときも多々ありますが、
でも結婚してくれたこと、
それが私にとって1番欲しいものだったので、そのことにはいつも感謝しています。
私がなりたかったものは、欲しかったステータスは、
子持ちのオバサンだったんだ、
と素直に今は思えます。
両親含めて、周りが当たり前のように結婚しているのに、なぜ私はできないのか。
「普通」になれないのか。
就職も同様ですが、少数派で生きるのは、とても大変、という思いを改めて感じました。

結婚したいな、と思える人が、たとえひとときであれ、結婚できるようになることを願ってやみません。
同時に、我が子には、結婚に強烈に囚われて呪いをかけられることなく生きていける社会が熟成していくと良いです。

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2024年09月02日

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