あらすじ
SAPジャパン史上最年少の30歳で部長に着任したほか、グローバル全社7万人の上位2%に7年連続で選出された著者が教える“早く結果を出す”ための思考法。
多くの人はすぐに結果を出せず、時間ばかりが過ぎているという状態に陥っている。そうした状態を打破するための、「計画は4割で見切り発車」「見える結果をすぐに出せ」「成功要因をもとに仮説を組み立てる」「一気に『ヨコ展開』して大きな成果をもたらす」など、結果と成長を問われるすべてのビジネスパーソンに役立つヒントが満載。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
初速思考 見える結果を出す速さにこだわる、6割程度の計画で実行し、結果をもとに成功要因を分析
PDCAのC振り返りを意識する すぐに振り返って次の行動
1つ行動したら1行でいいから記録 経験と時間の垂れ流し状態にしない
1行の振り返りをテーマ別に分類してアクションリストにする
小さな成功を1行でいいから記録
スキル、マインド、目的・目標
事実→次の行動で結んで記録
感情トリガーを記録
感情、誰に、いつ、どうした、なぜ
すごい人のスキルを記録
すごいポイントを言葉で表現し分解して真似る
人からのフィードバックを記録
褒められたこと、聞かれたこと、頼まれたこと→内容と理由を分析して強みにする
成功したときに振り返り、成功パターンをつくる
STARで言語化して成功要因を整理する
situation task action result
仕事のバリューポイントを意識する
この仕事から何を学ぶのか明確に意識して仕事する、自分で目の前の仕事に意味づけする
いつでも成功した時と同じ行動ができる
STARで整理した結果を具体的な内容ごとにアクションリストにまとめておく
新しい仕事にも、不変のものに注目しアクションリストを応用する
本で学んだことはすぐ試す まずは一つだけでいい
研修中に学んだことは実践しない限り身につかない
実践したらすぐ言語化して振り返る
100人の人が本を読んだら実際に行動に移す人は1人くらいしかいない
90日で1サイクル
1〜30日6割でいいので結果を出す
とにかくなんでもいいので1日1行書いて蓄積する
30〜60日アクションプランにまとめて加速
60〜90日成功パターンを見つける
人生戦略ノート 夢やビジョンを書く 振り返り、更新
what何を目指しているか+howどうやって?
STARで報告
そのときの状況、背景となった課題、それに対して取った行動、成果
★感想
サブタイトルに「30代」とあるが、20代のうちから知っておき準備しておけばさらにいいのではないかと思い手に取った。
読む前は、上司に報告することに苦手意識があり、5W1Hで報告するようアドバイスを受けても使いこなせていなかった。
STARというフレームワークの方が流れとして使いやすそうなので、STARをベースに5W1Hを使っていきたい。
Posted by ブクログ
仕事じゃなくて、プライベートにも活用できる。
私はプライベートメインで活用していこうと思う。
但し、使えるのは4章まで。
5章は著者の自慢話にしか思えなかった。
Posted by ブクログ
仕事が上手く行かず、何かにつけてネガティブに捉えがちだった時期に読んで、多くの悩みに対して答えを出してくれた本。
特にアクションリストの作成は、自身の成功事例から一般化・原則化可能な成功要因を抽出するとともに、行動パターンの「マニュアル化」によって、対応稼働の効率化と付加価値の最大化を図る方法として、とても説得力があり、何より、自分がRPGの主人公としてレベルアップしていく様を記録するようで楽しい。
我慢が美徳という場面もあるけど、やっぱり仕事は前向きでないと精神的に辛いし、ネガティブな気持ちをもって取組んでも、中々前に進まない。ポジティブに、かつしっかりやる時はやる、そういった姿勢を後押ししてくるような本だったと思う。しばらくしたら再読したい。
以下、メモ。
・仕事は6割で見切り発車して「周囲に見える」結果を出す。
・PDCAの内、Cに重点を置く。
・成功事例から共通項を見出しして、自身の成功原則を見出す。そのために、一行で振り返るアクションリストを作って、成功事例の要因分析をまとめておく。
Posted by ブクログ
著者はSAPジャパンに入社、入社以来輝かしい実績を積み上げてきた著者。「史上初」「史上最速」を代名詞にそれぞれのステージで圧倒的な結果を残す。
著書に「29歳からの人生戦略ノート」「結果は行動する前に8割決る」がある。
結果を残し続けるその秘訣は、PDCAサイクルをスピーディに回転させることを愚直に実践してきたからである。人からあきれられるぐらいに「振り返り」を実践し、スピーディに「次の行動」へ移すことをひつら繰り返してきた結果である。
この振り返りのスキルこそが、本書のテーマである「初速」の根底にあるものであり、著者の成長戦略、人生戦略、ビジネススキル、モチベーションの源泉である。
そんな「初速思考」について5章に分けて説明している。
①経験と時間をムダにしない「1行」記録術
②ミスやトラブルを防ぎ「最低速度」を上げる
③成功パターンをかけ算して「最高速度」を上げる
④「初速」で一気に差をつける90日プラン
⑤最速で結果を生み出すチームの90日プラン
「愚直で真面目」本書から感じられた著者のイメージ。
書かれていること全てが汗と努力により導きだされたモノであることを強く実感した。
著者の素晴らしいところは、やはり自分の経験や人からの教え等においてその場しのぎではなく、全てを今後に活かそうと必死にもがきそしてその方法を確立し実践しているという点。
そしてその方法についてを非常に細かく分け、それを現場レベル・行動ベースまで落とし込みそれを非常にわかりやすく紹介している点にある。
全てをこれからの未来に向けてそして空論に終わらせないように行動というところまで落とし込むということはなかなか出来ることではない。
まだまだ自分もできる。
やらないといけないと奮い立たせてくれる一冊。
Posted by ブクログ
スピ-ドが求められる現在において短期間で結果を出すことは、現在仕事で特にも求められていることのひとつだと思います。
筆者は30代半ばで部長に昇進した一見すると順風満帆のエリ-トに思えすが、職場満足度が社内でワ-スト3に入る正直誰も引き受けてがいないポストに就任し、逆境の中で90日で成果を出した筆者が自身の仕事の手法を書いたのが本書「初速思考」の内容です。
成功の鍵は「情報収集」と「完璧を目指さずまず動くこと」、そして何よりも重要なのは短期間で成果の出せる要素にリソ-スを集中することであると書かれていた点は印象に残りました。
短期間で昇進するような方はプライドも高い人も多く、自身をアピ-ルせんがためにいきなりホ-ムランを狙いがちです。ただそうした取り組みは往々にして時間を要することが多く、結果が見えない状態が続くと自分のメンバ-ひいてはマネジメント層の期待が萎み、支援が得られなくなりがちです。
そうではなく、小さくても短期間で成果を出せることに集中し確実にヒットを打つ方がベタ-だとの本書で書かれている考えは短期間で成果を出すうえでは至極合理的な考えに思いました。
日本よりも結果にシビアと言われる外資系企業で生き抜いてきた方の仕事術ですので、特にリ-ダ-と言われる立場の人には仕事の場で生かせる要素も多い、実践的な本だと思いました。短期間で結果を残すことを求められる方には一読の価値はあるかと思います。
Posted by ブクログ
【目的】 結果を出すまでのスピードを高める方法を知りたい人向けに、「見える結果」を出すための思考法と行動法を伝える。
【収穫】 1行成功記録をつけ始め、自分なりのアクションリストの作成につながった。
【概要】 本書では、初速思考-「見える結果をすぐに出す」ための思考法と行動法を伝える。初速思考を高めるための集中戦略のエッセンスは次の3点に集約される。
1.PDCAのPよりも「C」に集中させて高速回転させる
2.「成功要因の展開」に集中し、一気に展開する
3.生み出した時間を「成長」に再投資する
これに基づき、実際に初速思考を高める方法として以下を紹介する。
①1行成功記録: 毎日「小さな成功」を1行で記録する。これにより振り返りの習慣化、成功の蓄積、自分の強みの発見につながる。ポイントは日付+1行+(状況や場面)で記録すること。また成功の事実から次の行動がわかれば、矢印を引いてそれを記載する。自分だけでなく、すごい人の成功要素や反面教師からの発見も加えていく。
②アクションリスト: 1行成功記録をもとに、会議や資料作成などのテーマ別に、やるべきことや注意事項をまとめたリストに落とし込む。これによりミスや失敗を繰り返さない、リストを共有した相手との認識を合わせて動ける、次の行動の速度と品質を上げられる。成功パターンは陳腐化しないよう常に更新が必要。また必要なくなれば捨てることも重要。
③STAR: 状況(S)、課題(T)、行動(A)、結果(R)から体験の成功要因と行動プロセスを具体的に整理するフレームワーク。これにより「成功パターン」が何かわかり再現性を身に付けられる、またどこに価値を生み出す部分があるか掴める。これで得られた知見をアクションリストに反映する。また環境が変わっても、成功要因がわかれば経験を活かしてスピーディに動ける。
④「初速→加速→パターン化」の90日プラン: 90日を3つのフェーズに分け、それぞれ「見える結果をすぐに出す(フェーズ1)」→「成功要因を一気にヨコ展開(フェーズ2)」→「成功のパターン化、ブラッシュアップ(フェーズ3)」の流れで90日間で新しいことに結果を出す。フェーズ1では時間×インパクトのマトリクスで重点事項を絞り込み行動、フェーズ2では1の成功体験を四則演算で整理して展開、フェーズ3でアクションリストたたき台を作り必要に応じて軌道修正や次の90日プランの作成を行う。
【感想】 自身の生産性の低さを改善したく、「初速思考」のことばに惹かれ読んでみた。すぐに結果を出すための重要なポイントをひと言でいうならば、「走りながら成功や反省の経験を積み上げパターン化して展開する」ということだろうか。1行成功記録やアクションリスト、憧れリストなど具体的かつ始めやすい方法が多く、実際にやり始めることができた。おすすめ。
Posted by ブクログ
仕事に限らず、何事も時間と経験を無駄にしないために、
記録に残して振り返る。
それを基に次のアクションを決定する。
結果を記録に残し、また次のアクションにつなげる。
を繰り返して速度を上げることが重要!
ビジネス書の著者や編集者の間では
「100人の人が本を読んだら、実際に行動に移す人は1人くらいしかいない」というのが定説になっているそうだ!
まずは、出来事をメモすることからしてみようかな。
Posted by ブクログ
どのように行動すれば仕事ができるようになるかに重きをおいているが、自分としては、プライベート中心に活かしていこうと思う。
・計画に時間をかけず、PDCAのCに注力して、PDCAサイクルを回す
・成功要因を分析→成功パターンを抽出→強化する(他のことでも同様にこなせるようになる)
成功パターンの抽出:
STAR(状況:situation, 課題:task, 行動:action, 結果:resolution)
どんな状況で、どんな課題を克服し、行動し、結果に至ったのかを、思考と行動プロセスに注目しながら把握していく
→高い価値を生み出せるバリューポイントがどこなのかをSTARで整理
・苦手分野は克服するモチベーションを維持するのが困難
・経験や行動をしっかり振り返り、言葉で記録しておく→次の行動につなげる
→記録することで客観視でき、自分にアドバイスできるようになる
感情と簡単な事実を1行でまとめる
Posted by ブクログ
考えて行動し続けることこそ重要。がむしゃらに走りっぱなしではなく、振り返り、スタートダッシュですぐにできることを積み重ね、幅を広げていく…!
0.初速志向とは
・成功体験の展開PDCAのCに注力しサイクルを回す
・失敗は掘り下げすぎず、成功体験の展開に注力(モチベーションの維持に影響)
1.時間と経験を無駄にしない1行記録術
・行動のほったらかし=失速の原因(PDの繰り返し=その場しのぎ=経験と時間のたれながし)
・記録事項:目標とそれに対する行動(スキル)とマインド
・感情をキーワードに短く記述する練習
2.ミスやトラブルを防ぎ、最低速度を上げる
・ミスやトラブル:克服すれば成功体験
⇒そのためには、失敗を見直し次の行動に繋げなくてはならない。(先延ばしはやってはいけない最たるもの…!!)
・CAを回すことで、原因と傾向を理解。そのうえでアクションプランの策定ができる。
・アクションプランに則れば、感情や体調などに振り回されずにパフォーマンスすることができる。
・アクションプランは随時更新する
3.成功体験を掛け算して、最高速度を上げる
・成功パターンも分析することで強化、成功体験を拡大できる。
・STAR(Situation, Task, Action, Result)フレームワーク:状況、行動、課題認識、結果をより鮮明に記録分析
・捨てるべきものも見極める
4.90日プラン
①初速:計画は6割。得意分野を活かし短期で結果w。
早期トラブルOK、とにかく記録。
はじめてのことは先人の経験を聞く。
②加速:成功体験の四則演算整理。
(足し算(成功要因への投資と行動増加)、引き算(無駄の削除)、掛け算(成功の掛け合わせ)、割り算(分割して他者に任せる))
記録の継続。
③パターン化:アクションプランリスト作成と更新。
5.チームにおけるプラン
・チームのゴール(WHAT)、有千住にはリーダーの仕事。
・HOW(どのように達成)は部下に一任~しかし、ここに遅れやずれが生じることがチームにおける問題。よってそこは1対1ミーティング等で引きだす。※あくまで指示ではない。
Posted by ブクログ
思考術というより、成長に向けた手法と継続の大事さの印象を受けた。
上手くいかなかった事と改善策を記録することの大事さを知った。
継続出来るかどうかは、その人次第だけど、注意点とか細かく書かれていてわかりやすいと思った
Posted by ブクログ
仕事で結果を出せるひとは、誰でも出来そうなひと工夫をたゆまず続けることができるひとなんだなあと感じた。
一行メモ、アクションリスト、STAR、PDCAといろいろ出てきたがうまくツールを使いこなして自分のものにして、早めのアクションで早めに弱点見つけて克服して…
サイクルを早く回転させれば、結果がついてくる。
もうすぐ40代だけど、この本を読めて良かった。
できれば10年以上前に出会いたかった内容だ。
これから飛躍するぞっ
Posted by ブクログ
★面白いしタメになった。後は実践!!30代で一気に突き抜けるとあるが、一気に突き抜ける為にも、新卒の時から実践するべき内容だと思う。30代前半ですが、読めて良かった。
Posted by ブクログ
SAPジャパンで最年少部長に就いた後、ミスミグループ本社に転じられた金田博之さんが、「見える結果をすぐに出すための思考法と行動法=初速思考」について説く。ミスやトラブルの再発を防いで「最低速度」を上げ、成功パターンを再現して「最高速度」を上げ、90日を目標に見える結果をだす。その前提となるのが、自他を問わず、成功/失敗の因果関係のエッセンスを簡潔に記録する「一行」記録術。
Posted by ブクログ
SAPジャパンで数々の史上初、史上最速記録を持つ著者が書く、30代のキャリア形成ハウツー本。関連著書に29歳からの人生戦略ノートという本があるのだが、著者は29歳の時から取り組んでいるある手法によって輝かしい(他称)キャリアを築いている。
それは、いくつかの観点で一行のメモを毎日、毎時欠かさず取るという手法。
そしてそのメモを分類、整理し、パターン化・アクションプラン化し、実行から結果を出すまでのスピードを徹底的に突き詰めて“初速”を早める仕事術を提唱しており、30代ではその結果を出すまでの初速をいかに早められるかがキャリア形成の分水嶺だと説く。
初速を重要視する考え方を、初速に最大の推進力を必要とされるロケット打ち上げに見立てて“宇宙標準”と表現しているが、まさしく変化のスピードがめまぐるしい現代のビジネスシーンにおいては常識と言っていい。
本文では終始“一行メモをきちんととる”ことだけを徹底的に言っていて、そのメモを中心に何をすればいいかを展開しているため非常にシンプルでわかりやすい。
この手のハウツー本は世にあまねく存在すると思うが、今年29歳になった私にとっては「このタイミングで読めてよかった」と心から思える一冊だった。
というのも、20代も後半に入り、仕事も5年選手以降になってくるとこの“メモを取る”という行為から気がつくと離れてしまっていることがあるからだ。
新人時代はそれこそ必死にあらゆることをメモをして読み返して、といったことを愚直にやるのだが、慣れてくると「それはもう知っている」「それは一度考えたことがあるな」とわかった気になり、手を動かすことを怠け始める。そうすると少しずつ、蓄積されていく知識や経験に曖昧さが含まれて“反復練習”や“振り返り”に繋がらず、確たる経験、血肉とならない。
それをまさにタイムリーに突きつけられた気がして、読んでいてハッとさせられる点が多くあった。
脂が乗ってくる30代、ダサい働き方だけはしたくないものだ。
そのためにも、私も20代最後の年から、この一行メモを始めてみようと思う。
Posted by ブクログ
通常人間は、失敗から学ぶことが多いと思います。
でも本書は「成功から学ぶ」ことについて書かれています。
一度成功したことを再現するために、成功を分析して、「成功パターン」として蓄積していく。
失敗をくよくよ反省するより、ずっとポジティブに進められるんじゃないでしょうか。
本書では、著者がお仕事の中でやってきた「アクションリスト」の作成をベースに、成功のパターン化する方法が紹介されています。
著者はノートに蓄積していく方法を紹介していますが、ここは試してみて個々でアレンジしていけばよいのかな、と思います。
僕は今のところ、同じ方法を試して、Evernoteベースで進める感じに落ち着きました。
* 「小さな成功」をしたときや何か思いついたときに、FastEverで片っ端からメモ(Evernoteに「成功体験」ノートブックを作ってそこに放り込む)
* どこかのタイミングでそれらを振り返り・まとめて、「アクション」ノートブックにまとめる
* まとめたアクションが訪れそうなシチュエーションの前ぐらいに、そのノートを見直す
まだやってみて1ヶ月そこそこなので、もっと改善・洗練されるかも。
「成功体験」の母数が少ないうちは、成功パターンができるまでに時間がかかりますが、一度パターンが出来てしまうと行動を起こす「初速」がグンと上がるという理屈は納得出来ます。
これまで「行動を文字にする」習慣が無く、仕事の行き当たりばったり感は多かったので、「行動を文字にする」試みは良いんじゃないかなぁと思います。
Posted by ブクログ
著者は外資系大手ソフトウェア会社の現役社員。しかし、圧倒的な成果を出し続けることで、30代でありながら副社長補佐や営業企画本部長を歴任するなど「史上最速」のキャリアを積み重ねてきた。本書は、その著者が継続して成果を生み出し続けるために行ってきた思考法を紹介したもの。
本作は著者の3作目にあたり、処女作の「29歳からの人生戦略ノート」で紹介された1行で簡潔に日々の記録を記入する「成長日記」を応用し、行動のスピードと質を上げる方法が記されている。最速の大量行動で成果を呼び込む方法についての解説は、本書で初めて詳細に語られた。
実は私自身も、著者の前作を参考に約2年分のメモを残している。その方法は、見たこと聞いたこと考えたことを「1行」の箇条書きで残すというもので、何回やっても3日ボーズだった私でも続けられる、個人的に大変画期的なもの(笑)だった。しかし、その記録を次に活かすには本書で紹介されているようにレビューが欠かせない。
そのレビューも「何のために」やるのかを明確にしないと、場当たりの振り返りを繰り返してしまう。そこで本書ではレビューの目的を「行動のスピードを上げること」にフォーカスする。成功体験、失敗体験の箇条書きからその要因を分析し、次回の行動のヒントを同じく箇条書きでストックしておく。その蓄積により、次の行動の初速が上がり、結果として早く多くの成果を上げることができる。
さらに、終盤で紹介されている「90日で結果を出す行動プラン」の例は、個人と組織のそれぞれで活用法の実例が端的に記されており、自分に当てはめてイメージすることができる。
仕事でも何でも、成果を生み出すには行動を起こすことが欠かせない。そして、その量を増やし、質を上げるために一つ一つの行動の「初速」を上げるためにどうすれば良いか。そのヒントがぎっしり詰まった230ページは読み応えのある作品となっている。
Posted by ブクログ
【見てしまったらやる】
スピードだけがすべてではないと思いますが、初動(初速)の速さは重要だと最近特に感じます。
仕事には優先順位をつけて行えと言いますが、3~4個程度の仕事であれば優先順位をつけて仕事をする方が良いと思います。しかし、それ以上の場合、すべてを見てしまうとあれもやらなければならない、これもやらなければならないとなり、脳がひとつの仕事に集中することができません。
すべてを見ずに上から順番にひとつひとつ終わらせていく方法の方が、精神衛生上いいことがわかります。
しかも、躊躇せずに行うことです。これは今するのではなくあとでやる方がいいとか考えてしまうと、逆にうまくいきません。
見た仕事は終わるまでやる。
Posted by ブクログ
自分の心構え次第で、すぐに参考にできそうな本だと思ったよ。
学びを記録し、人の意見を聞き、やってみた結果を振り返ってPDCAをスピーディーに回す。仕事が多いと、振り返るための時間をとるのがどうしても忘れがちになっていたけど、これからはもっと、仕事の結果から失敗と成功の原因を考察し、すぐ次の仕事に繋げていけるようにしようと思ったよ。
Posted by ブクログ
ロジカルシンキングを中心に仕事の進め方を具体例を合わせながら紹介する本。
STARメソッドって日本ではまだそんなにはやっていないけど(外資ではやってる人けっこういるっぽいけど)PDCAよりもわかりやすくて実行しやすそう。
なにより、ネーミングがよい。ただ、これを読んでも「初速」はあまりつかないような気もする。まぁ初速をどれぐらいのスパンでとらえるかによるけれど。
Posted by ブクログ
【読書メモ】
●6割程度で見切り発車。初速で見える結果を出す。すぐ振り返って成功要因を分析し言葉に落とし込む。それを展開する
●失敗の克服は「失速しない程度」にとどめ、成功要因の分析と展開に集中する
●事実と次の行動を→で結ぶ
●他人に頼まれた内容とその理由を分析すれば他人にない自分の強みがわかる
●振り返る時間をあらかじめ確保する
●「誰が、いつまでに、何をするのか」のアクションリストを作成し、メンバーと合意しておく
●書類の差し戻しの傾向を記録し、対策を練っておく
●PDCAのCにフォーカスして高速回転させる
●経験からの学びを1行で記録して蓄積する
●憧れる人、反面教師からの学びも記録して次の行動につなげる
●成功を振り返って成功要因となる行動を蓄積する
●STAR(状況、課題、行動、結果)で成功したことの行動プロセスと成功要因を整理する
●STARに沿って必ず何を聞き出すかを事前に整理して人に会う
●読んだ本で紹介されたことを必ず翌日に実践し、結果を振り返る
●質疑応答で講師の人がもう少し話したかったと思われる部分について質問する
●セミナー後に講師と個別で会う約束をする
●90日を30日ごとに分けて、「初速→加速→成功のパターン化、横展開」の流れで考える
●自分が実行する計画を3つに絞る
●リーダーは組織として「何をやるのか」を決め、「どうやるか」は部下に任せ、その進捗管理や相談対応に集中する
●部下に振り返る習慣を身につけさせる
●人は学ぼうという意識があるときにこそ学ぶことができる
●信頼できる後継者に、動機付けとともに部下の育成をお願いする
●ふだんの部下の働きぶり、意識、行動と結果を極力ノートにメモしておく
●順境の時は謙虚に。逆境の時は目の前のやるべきことに集中する
●浪費の時間は削り、消費の時間は効率化し、投資の時間を増やす
Posted by ブクログ
・走りながら考える、計画は6割で見切り発車する。
・初速にこだわる。初速とは「見える結果を出す」までの時間。
・すぐに振り返りをし成功要因を分析、言葉に落とし込む。
・成功事例を引き金にして、一気に展開する。
・PDCAのCに集中させて、高速回転させる。生み出した時間を「成長」に再投資する。
・「すごい」と思うだけでなく、何がすごいかを言葉に落とし込めば、それを真似しやすくなる。
・量が質に変わるのは「絶対行動量」を超えたとき。
・状況に応じた自分の「行動プロセス」と「成功要因」を整理して説明する。行動と結果の再現性について言及できる。
・「最近、自分の能力では限界と感じたことはなんですか?」
・一つでよいので読んだ本のなかで紹介されたことを実践してみる。その結果を振り返ってみる。振り返りを言語化し、記録する。
・90日プラン‥①見える結果をすぐに出す②成功要因を一気にヨコ展開③成功のパターン化、ブラッシュアップ→行動し、効果の高いものに、さらに集中
・「時間×インパクト」マトリクス