【感想・ネタバレ】きっと君は泣くのレビュー

あらすじ

椿、二十三歳。美貌に生まれた女に恐いものはない、何もかもが思い通りになるはずだった。しかし祖父がボケはじめ、父が破産、やがて家や職場で彼女の心の歯車はゆっくりと噛み合わなくなってゆく。美人だって泣きをみることに気づいた椿。弱者と強者、真実と嘘……誰もが悩み傷つくナイーヴな人間関係の中で、ほんとうに美しい心ってなんだろう? 清々しく心洗われる、“あなた”の魂の物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

後半の勢いがすごい!気づいたら読み終わってた。
中原先生のようなモテないような男性にとって椿は放って置けなくて守ってやりたい存在なんだろうけれど、この2人がうまくいく未来が見えなかった。最後の椿の言葉には?となったが、忘れかけてた人のことを思い出してあー!となった。ひなことは仲を取り戻してほしいな〜

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2025年06月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公の椿に対して、もう全然好感もてないまま読み進めていったんだけど、最後にはキレイに抱き締めてあげたくなってた。

途中から、びっくりするような事が次々出てきて、え?え?って思ってる間に終わってしまった感。でも読後じわじわ来る。

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2023年09月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ


「人に好かれる人間というのは、どこかに隙を持っている。そな隙を無意識に、あるいは故意に人前に晒す事ができるのが好かれる人間だと思う。祖母にはかけらも隙がなかった。」
祖母の人間性を知った時、隙が見せられないのだと思った。
強く、逞しく、卑しく。そして、弱く枯れそうな自分を必死に隠していたのかもしれない。
その姿を見せることができたら、救いの手を差し伸べてもらえたのかもしれない。

祖母が椿に注意をした場面があった。
「あんたのその僻み根性はどう見ても卑しいよ。心の卑しさは顔に現れるんだ」

祖母は椿に自分のようになって欲しくなかったのかなと思った。


祖母のようになりたいと願った椿は、祖母のようになれていた。
ただ、椿は魚住や先生に隙を見せることができたから救いの手を差し出してもらえた。




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2023年09月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

美貌を売りにコンパニオンをし、実家がそこそか金持ちなのをいいことに刹那的に遊び、男とともにする。誰かにすがってでしか生きていけないのに、自分で状況を変えようとはしない。
そんななか肉親2人が倒れ、生活は激変。複雑な人間関係の家系などもあり、椿の周りは、美貌以外頼れるものはなにもない状況。
そんななかでも、さらに人に頼ろう、男にすがろうと必死な椿は、清々しくさえあった。
彼女は救われたのか、これから先の人生をどう生きるのか。

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2015年12月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公、かなり激しいが、物語上ではなんとなく嫌いにはなれず見守りたくなるようなところがある。人任せで未熟だった精神が、やっと「その先」を意識できるようになってきた。子供が大人になる瞬間のような物語。
ガラガラと基盤が崩れていった中で、本当に大事なものを見つけることができたと思っていいのかな?
うまくいくといいね、と声をかけてみたくなる。
グンゼもだけど、魚住こそ親友になれそう。

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2019年10月21日

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