あらすじ
◎妻は化け物かもしれない。おれは怖い、怖くて家ではもう眠れない! 中年男が真夜中に目撃した妻の恐るべき姿!―『躍る少女』 ◎モナリザなんて大嫌い! どうしてあの絵を見せようとするの! レオナルド・ダ・ヴィンチの名画に脅える女が隠す、驚くべき肉体の秘密―『モナリザの微笑』 ◎引っ越しても引っ越しても、また自分の隣にやってくる不気味な住民―『隣の江畑氏』など、吉村達也が描く恐怖世界を満喫できる究極のホラー短編7作収録。
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Posted by ブクログ
30年以上前の本なので私の親世代なのだろう。家庭が舞台となる短編が多くだが、今とはかなり様相が異なる。
夫の仕事が終わり、何時に帰ろうとも妻は起きて食事を用意して迎える。妻は家に籠り、静かに口を出さない。などと言う状況が招く悲劇が2話ほどあった。
狂気的な物語もさることながら、こう言った家庭が実在したと思うと、それはそれでおぞましいことだと思う。
これでは軟禁ではないか。
今でも家のことはやらない!と考える男性もいるとか。残念なことに娘の部活の顧問は「俺は子供と遊ぶくらいしか家の事はやらない」と断言したらしい。
これが教師とは嘆かわしい。
以前職場にも「普段魚の骨は妻が取るから、社食で魚は食べられない」と言うおじさんがいた。
赤ちゃんかな?
話はそれたが、やはり個人的には、引越し祝いとして下着と称した贈り物を持ち出し、妻を口説こうとする隣人の話が気に入っている。