あらすじ
大宮署の刑事・蝶野未希は17年前に息子の遥希を亡くした。雪の日に、廃工場の冷蔵庫に閉じこめられて死んだのだ。犯人は捕まっていない。ある日、非番で大宮駅を訪れていた未希は、駅前で発生した車の爆破事件に遭遇。被害者の三上は、遥希の葬儀を執り行なった葬儀社の社員だった。さらに数日後、三上の同僚だった男もまた、大宮駅前で刺殺される。17年前の事件が、時を超えて動き出した――。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
びっくりした。一つの作品で3回もびっくりしたのは初めてかもしれない。読み終わった後に自分がびっくりした回数を数えるとは思わんかった。それだけ衝撃的な真実。それとも相変わらず私の察しが悪いだけなのか。この謎は生涯解き明かされることはないでしょう。私の名誉のために。
この作家さんの作品は2作目の『桜葬』を先に読んでいてそのときも感じたんだけど、悲しみを背景にしたストーリー展開がすごく上手いなぁと個人的に思っています。読んでいて居た堪れなくなってくる。許されない行為なのは間違いないんだけど、殺人を犯してしまった気持ちが理解できてしまう。
そうせざるを得ないほど精神的に追い込まれてしまった人たち、彼らを救う方法は許されざる行為に手を染める以外になかったのだろうか。最も安易で楽な方に逃げたと言われてしまえばそれまでなんだけど、逆にじゃあどうしたらよかったんや!とも思う。カウンセリングだのなんだの他にもいろいろあるにはあるんだろうけど、それって別に救いになってるとかじゃなくて、ただ心の中の闇から目を背けて知らんふりするだけの行為な気がしてならない。
まぁ、罪を犯した後に当人は後悔していたようなので、結局それもその人の救いにはなってなかったんだけどさ。
大切な人を失った悲しみに対する救いって一体何なんだろう。そもそも救われる方法が存在するという前提が間違っているのかもしれない。だって私はまだ大切な人を失っていないから。大切な人もいないし。なんだか悲しくなってきた。こんな悲しい私を誰か救ってくれ。