あらすじ
インターネット上にある文章の多くは、「誰かに読まれることを前提に書かれた文章」です。
「どうすれば自分の文章が読者に認められるか?」を目的に書かれています。
しかし、文章が「伝わらない」「うまく書けない」という悩みの原因は、まさに「他人に見せるため」に書いているからです。
自分が何を考えているのかを自分で深く知った上で「ほんとうのこと」だけを書くのでない限り、いくら巧みに言語化しても、それは借り物の言葉です。
もしその文章がバズって、他人に認められて、フォロワーが増えたとしても、それは「偽の自分」が社会とつながることになってしまう。
それは、自分自身でも気づけない「生きにくさ」につながっていると著者は言います。
本書は、まず誰にも見せない文を書く場所を確保して、自分を深く知ることに重点を置きます。
その上で、「自分にしか書けない文章」の書き方を身につけて、他人に読まれるまでの道筋を示します。
「自己肯定感」と「文章力」が同時に上がる、新しい文章の書き方。
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Posted by ブクログ
久しぶりに面白い本を読んだ(もちろん知的好奇心の意味で)。「とてつもない数学」以来かな。ダイヤモンド社としてはビジネススキルの類いとしているようであるが、確かに文学関係の棚にあったら出会うのは相当先になっていただろう。日頃読まない分野であったし希死念慮を持つ(からというだけでは無いが)筆者独特の文体と、「ほんとうのこと」に拘る姿勢とそれを我々が如何に表現するべきかということについて様々な視点での考察があり大変興味深い。私がこのレビューをとりあえず書こうと思ったのもこれを読んだからに他ならない。ほんとうのことを書きまくって自分を理解することから始めたいし、そのことでどんな自分と会えるのかが楽しみではある。また時間をあけて読んでみたい本である。
Posted by ブクログ
社会の中で生きていると、その社会の中で順応するために身に付けて内面化した小さな「社会くん」が自分の中に現れる。
「社会くん」は、生産性だったり価値だったり、目に見えるものや数値で測れるものを大事にしている。
仕事をする時や、自分が成長するためには「社会くん」は背中を押してくれる。
でもいつしか「社会くん」のまなざしは、意味があるかどうかは関係ないただ楽しいことにも向いたり、仕事を円滑にするためには必要のない「感情」を蔑ろにし始める。
「生活」は順調に進んでいるけれど「人生」は停滞し始める。それが行き過ぎると順調に進んでいたはずの「生活」にも侵食し始める。
そうなってしまうと自分にとっての「ほんとうのこと」が分からなくなっていく。
自分は「ほんとう」はなにがしたいのか。
自分は「ほんとう」はなにを感じているのか。
自分は「ほんとう」は何を伝えたいのか。
がどんどんぼやけていく。
そんな「ほんとう」を取り戻すために、ぼやけた霧の中を進むための助けになる懐中電灯のような本でした。
Posted by ブクログ
とてもいい本だった。
筆者の「死ぬまで生きる日記」もとてもよかったがこちらも秀逸。
私はこの人の文体が好き。スルスル言葉が体に入ってくる。書くことがいかに人を支えるかについてもとてもわかりやすく記されていたと思う。
特に後半の「目指すのは『共感』ではなく『理解』の章」は考えさせられた。
世の中、最近「寄り添う」とか「共感」を求めがちだと感じるのは私だけだろうか。
つまり、横並びの関係。確かに、それは必要かもしれないが、共感できないことも世の中にはたくさんある。
だからこそ「理解」が必要になるのではないか。理解するために、理解してもらうためにどう生きていくかを考えさせられた1さつだったw。
Posted by ブクログ
書きたい。
以前から、いつでも。
表現としてできるのは書くことだけだから。
そして、書くなら「ほんとうのこと」を書きたい。
でも、書くことそのもの以上に、書くことで人生をサバイブしている人の歩みを見た気がした。
最近書くためのまとまった時間が取れないと、半ば言い訳がましく呟いているけど、やっぱり書かなくちゃな。
田中泰延さんの「読みたいことを、書けばいい」とも通ずるものもある気がする。
どちらも今野良介さんが担当編集である。
今野さんは“ほんとう”が本当に好きなんだろう。
そこにもなんとなく共感できてしまう。
そして、そこに信頼を寄せているのだと思う。
Posted by ブクログ
まだ途中だけど感動してる。
ずっと考えていた、夢中で読める本とそうでない本の違いはなんなんだろう、の答えのひとつがあった。
忘れないうちに覚え書き。
Posted by ブクログ
「個性は消して、消して、消しなさい。そうして残ったものが、あなたの個性だよ。」
この言葉が何度も登場し心に残った。文章を書くときは何かと取り繕ってしまいがちだが、そうやっていろいろ考えているうちに手が進まなくなってしまう。ほんとうのことを書くにはどうしたらいいのかとても分かりやすい本だ。
Posted by ブクログ
共感だらけです。
毎日死にたいと思ってるけど本当は死にたくないし
書きたい本音を邪魔をする私もいます。
書く私に専念してみます。
今まで好きだと思っていた作家さんについて
文体が好きなんだなと納得。
作家さんじゃなくても
何となくこの人の文章好きだなーと思う人がいるし
具体的にどういう文章が好きか
言語化はできないけど
私も自分の文体を突き詰めよう。
Posted by ブクログ
このタイトル、すごい覚悟だと思う。
こんなタイトルにしてしまったら、ほんとうのことしか書けない。読んでみると、本当にほんとうのことしか書いてないんだなと思える。作者のことを信頼できる。
何度でも読み返したい本。
自分の中の「ほんとうのこと」はどんな形をしているだろうか。
Posted by ブクログ
読むとなにか書きたくなる、そしてまた読みたくなる。そんな実践型の学びが得られる名著!
とはいえ、ハウツー本ではなく土門さんのリアルな原体験をもとにした考え方が書かれているので、それを参考に「私ならどうする?どうなる?」という問いを立てて思考する→行動で試したくなる。
土門さんの文体はストレートでわかりやすい一方で、グッと心を掴まれたり、深く考えさせられたりする。じっくり時間をかけて、気になるタイトルのところから少しづつ読んでも楽しめた。
また書くことに迷ったり悩んだりしたら、読み返したい。
Posted by ブクログ
これは本当によい本でした。ちゃんと理解できているかはちょっと心配ですが、とにかく読んでよかったと思う。
・書くとは問うこと。書くと同時に必ず読んでいる。その時点で自分に問うていることになる。
・書くとは生きて考えること。生きるとは自分以外の他者と関わること。関わって世界の中に存在する自分自身も理解していく。そのことで少しずつ世界自体を理解していく。
・人間にしかできない書く(言語化=情報化)を出来る人間でありたい。
Posted by ブクログ
さらさらと言葉が入ってきた。
心地よかったのは、『ほんとうのこと』だから?
読み終えたばかりだから、印象に残っているのは後半の情報化についての対談。
言語化が難しいから、視覚と聴覚の2方向から刺激される動画が流行るのかな。
それでもやっぱり、それによって生まれた自分だけの感情や思考は1人1人違うから、それを自分でも確かめたかったり、他者からの共感を得たかったりして、コメント欄で言葉にするのかも。
やっぱり言葉にすることからは抜け出せないし、言葉にする力を鍛えることが、自分を満たす近道のような気がした。
自分の内側を言葉にして、外から視覚を通して触れることで、感じてること、考えてることを実感し、生きていると確認するんだなぁ。
自分の中に滞る澱を、時間をかけて丁寧に濾過していくような一冊でした。
Posted by ブクログ
友人の感想を読んだのがきっかけで、手に取りました。日記を書くことで、「ほんとうのこと」を書く練習を始めました。読書を想定せず、思ったこと感じたことを言葉にしていきます。情報化していきたい。雀が机に乗っているだけで2ページ書ける人になりたい。まずは書こう。そう思いました。
Posted by ブクログ
表面的に整った体裁の良い文章ではなく、心の中にある“ほんとうのこと”を書くことの方法論。「生きる(他者に触れる)」と「考える(自分と向き合う)」がしっかりできているかがポイント。ほんとうのことを書く意味が、素直でわかりやすい文章で説明されている。もう一度読み直して、ほんとうのことを書くことを実践してみたい。
Posted by ブクログ
私は10年ほど日記を書いているが、以前はその日に起きた出来事ばかりを記録していた。
『ほんとうのことを書く練習』を読み、日記には出来事だけでなく、そのときに感じたことや考えたことも書くようになった。
起きた出来事も、誰かに言われた言葉も本当のことだ。しかし、自分にとっての「ほんとうのこと」は、その出来事を受けて何を感じたのか、なのかもしれない。
これまでは、愚痴や否定的な感情を文字にすることを、どこか「はしたない」と考えていた。けれど、日記を読むのは自分だけだ。嬉しい、腹が立つ、悲しい、楽しかった。ためらいながらも感情を書くことで、自分の気持ちに気づくことが増えた。
日記の書き方だけでなく、自分の内面との向き合い方も変えてくれた大切な一冊。
Posted by ブクログ
自分にとってのほんとうのことは他者を傷つけることもある。だからこそ誠実でいなくてはいけないと思った。
「共感」ではなく「理解」。私は共感が強いからどうしても対話すること・理解することが抜けがち。他者を知ることをもっと意識したい。
Posted by ブクログ
蔦屋書店で目に入って、手に取り、
併設のカフェで読む?
パラパラっと中を見ると…
これは、欲しくなる本!
購入して、カフェで途中まで読む。
一気読みはしてないんです。
途中で、
「ほんとうのことを書く練習」を
私も始めましたから。
本文の…
「書く」ことは「問う」ことなのだ。
自分に対して「あなたはどういう人間ですか?」と問い続けること。
いま何を考えてる?いま何を感じてる?
・・・・
自分に興味を持ち続け、問い続け、答え続けること。その一連の活動が「書く」ことだ。
・・・・
「書く」ことは自分に「問う」ことであり、自分自身と「対話する」ことなのだ。
→なるほどなぁ。自分との対話をしたくなりました。
続く
Posted by ブクログ
この本は、私の本だ、
このひとは、わたしにとても似ている。
こんなに自分のようだ、と感じた人に出逢ったことがないような気がする
彼女が江國香織さんの文章がパラダイムシフトをくれた、という
なるほど、とわたしは思う
だって、彼女の書く文章は
とても心地よくて、
そこに同じ趣味趣向の持ち主であることを感じるから。
そりゃそうだ、江國さんだよね、とわたしは頷く
そう。
私は村上春樹作品の「文体」に恋している
リズムに夢中になっている
読めなくなった。彼以外の作品を。
それくらい、中毒性のある文体だし、一眼見ただけで彼の文章だとわかる。
それはすれ違った時に残り香だけで、あの人だ、とわかるように。
文体に、サインがあるんだ
Posted by ブクログ
【まずは自分に興味をもつ】
とある友人のSNS投稿を読んだとき、心を打たれたことがある。文章がとても上手いというわけではないけれど、彼女は本心で、心から伝えているというのがわかったからだ。
それからは彼女のような文章に憧れてきた。上手くなくても伝わる。読んだ人の記憶に、心に何か残す文章に。
この本を読んでヒントを得た気がする。
私は自己肯定感の低いタイプだ。自分を省みることが苦手だったけど、もっと自分に関心を持たないと「ほんとうのこと」は書けないなあと思った。「書くこと」は「問うこと」だという。自分に対して「あなたはどういう人間ですか」と問い続けることだ、と。
自分のことを好きになるのは難しいけれど、
「変化や成長をつぶさに観察し、興味を持ち続け、耳を傾け続ける。」ことはできるかもしれない。
まずは自分に興味を持ってみたいと思う。
そして土門さんの文章は、静かで、淡々としていて、読みやすい。自分らしい文体も見つけてみたい。
Posted by ブクログ
孤独と自由と共感。この本で感じた私のテーマ。
ほんとうのことを書くということは、自分に嘘をつかない事。ひとりになり自分と向き合うこと、つまり孤独になること。
孤独になると他社を気にせず自分だけの会話がある。そこは自由な空間、誰かに何か思われるかなたど制限されることはない。
凄く共感できる。人の目を気にする自分にとってひとりであることに凄く自由と嬉しさを感じる。
最後に自分とだけ向き合うのも違う、限界がくる。
他社と向き合い、共感する必要がある。
ひとはひとりでは生きられない。
ほんとうの事を書くための指南書ではなく、現代社会を生き抜く孤独と自由の大切さが伝わる素晴らしい一冊だった。
Posted by ブクログ
文章を書く際は、本心をとことん見つめて「ほんとう」のことだけ書くべき。忖度などが少しでも入った文章は読者に刺さらない。
そのことだけを1冊にした本。
だからといって、まったくだらだらしていない。「なるほど」「へ~、そうなんだ」の連続。
他人には読ませない日記の書き方などにも触れているので、自分の本質を知るにも役立つかもしれない。
Posted by ブクログ
ジャーナリングや文章の投稿をする時、感じてしまう自身とのズレはどこから生まれ、どうしたらいいのかを知ることが出来た。
書くことは他者や自分、読者、あらゆる世界との対話なのだ。
人だけでなく何かに出会うことで自分に問い続け、向き合う、それが生きているということなのだろう。
そしていつか自分との信頼関係を築き、ほんとうのことが書けるようになりたい。
Posted by ブクログ
きっと、「ちょっと書いてみようかな」と読みながら思うはず。優しいというか暑苦しくない「力」を感じる。
読書をしていて、このひとの作品がなんか好きだなと思うことがあるのは著者が本当のことを書いていると無意識に感じたのかもしれない。この先の読書の楽しみを増やすためにも一読の価値がある一冊です。
Posted by ブクログ
文章から作者さんの魂みたいなものを感じました。
「ほんとうのこと」の定義を知った上で読み進めると、なるほどな、淀みなく流れる文体でした。心地よいだけではなく、しっかりと魂がこもっている。覚悟があるというのか。
勝手な推察ですが、日々いろんなことを考え続けているんだろうなぁという理路整然さ、それを書き切れる技術とパワーを感じました。
文章術の指南書としては目新しいことはないんですけど、その力強さが心地よかったです。
Posted by ブクログ
「ほんとうのこと」を書く技術に関する内容を期待していた。実際に読んでみると、どちらかというと準備やメンタルの整え方について書かれている印象で、本当のことかどうかを問わず、「書く」ことの技術については特に触れられていなかった。
ジャーナリングも実践中なので水路の例えは分かりやすく納得できたし、書かれている内容自体は理解できたものの、当初の期待とは違う内容だった。
また、「死にたい」という強い言葉が頻繁に登場したことについて、著者としては省くことのできない大事な表現であったと推察はできるものの、1人の読み手として私にはその言葉の強さ故にノイズでしかなかった。