【感想・ネタバレ】聖域捜査[捜査シリーズ]のレビュー

あらすじ

“生活安全特捜隊”――風俗から環境犯罪まで、あらゆる事案を追う警視庁生活安全部の特別捜査隊である。入庁以来、第一線の刑事への夢を抱き続けていた結城公一警部は、40歳を迎えた年にその“生特隊”の班長に任命される。捜査一課をはじめとする花形部署から軽んじられる生特隊だが、結城は個性豊かな部下たちにサポートされて果敢に難事件に挑んでいく。犯罪捜査を新たな視点で描く警察小説。

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Posted by ブクログ

主人公は所轄の地域課と交通課に勤務し続け、警視庁生活安全部特別捜査隊に異動した班長。撃てない警察シリーズと同様、本流のではない立場で犯人を追う。題名通り「人が抱えている他人には触れられたくない聖域」に入り込み事件を解決していく…。

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2018年10月17日

Posted by ブクログ

「生活安全特捜隊」結城公一、シリーズ第1巻。5つの短編からなる。
そういう隊が実在するのかどうかは知らないが、守備範囲が広く、些細なネタかと思いきや殺人事件に進展するなど、目新しい展開でかなり面白く読んだ。
結城が有能なのかそうではないのか、序盤戸惑いながら読み始めたが、勘のいい刑事のようだ。班長としてはまだ不慣れな様子が伺えるが…。
2つ目の短編、「芥の家」の老女が投げ込んだキャベツ…。そういう展開になるのかと母親の無念が伝わってきた。面白かった。

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2017年07月31日

Posted by ブクログ

殺人などを扱う花形部署とはちがって、地味な部署の
生活安全特捜隊。風俗や環境犯罪など派手さがない
事件を担当する部署だけど、たぶん一般庶民の私たちに
関わりあいが多く、私たちが比較的相談しやすい部署
だと思います。凶悪犯罪者の心理より私たち庶民の
気持ちに近い存在だと思いますので、警察内部の
縄張り争いとか手柄の取り合いとか大変でしょうけど、
クサらず仕事をして欲しいです。

手がけた事件は地味でも、どこかでその情報が生きる
かもしれない。直接の手柄にはならないけど、
持ってる情報が解決の鍵になったのなら「アシスト賞」
みたいなご褒美つけて、それぞれの部署の連携が
よくなればいいなと思います(もうあるのかな?)。

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2014年05月14日

Posted by ブクログ

警察ものの短編集ですが、
変わった視点からの警察官です。
小さい話しがだんだん奇妙になり、やがて人間の痛みや黒さをあらわにしていくのは、なかなかいい。

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2012年05月21日

Posted by ブクログ

ゴミ屋敷、下着泥棒、散骨、年賀状の未配達などなど、はじめは些細と思われた事件が大きなものへとつながっていく。

この作品からは、事なかれ主義の上司のもと、「生活安全特捜隊」の班長となった結城を中心とする班の捜査への執念が匂いたってきて、連作モノだがなかなか読みごたえはある。

ただ、結末がすっきり終結せず、何か置いてきぼりにされたような想いを残す作品もあったが。

それと、結城だが、部下がヘマすると、自分に責任が降りかかるのではと、オロオロしたり、他の部署に嫌味を言われ、頭に血を上らせたりと、成長過程にある、なかなか人間臭いところを見せてくれている。

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2017年10月15日

Posted by ブクログ

たぶん結城は勘の働く優秀な刑事なのだろう。
犯罪を摘発するのに一課も生安もない・・・というのも理解できる。
だが、どうも結城の言い分が意固地なような気がしてならない。
一課への敵愾心が、物語のここあそこに滲み出ている。
だからこそ、リアル感のある物語だともいえるのだけれど。
そんなものどうでもいいだろう。
他の警察官が見過ごしてしまいがちなことに、結城の嗅覚は働く。
埋められていた年賀状しかり、ゴミ屋敷に投げ込まれるキャベツしかり。
そのくせ、部下の不始末の尻拭いをさせられるのでは?と怯えたり腹を立てたりと、妙に人間臭いところもある。
配属された「生安部」としての捜査。
ときに、それは他の部署からすれば行き過ぎに見えてしまうが、意に介さずに突っ走っていく。
結城の強みはそれをやってしまう行動力にあるのかもしれない。
上司の叱責を受けないように抜け道を探りながらの捜査は、なかなか面白かった。
結城というキャラクターはあまり好きにはなれなかったけれど。

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2017年03月11日

Posted by ブクログ

「BOOK」データベースより)
“生活安全特捜隊”―風俗から環境犯罪まで、あらゆる事案を追う警視庁生活安全部の特別捜査隊である。入庁以来、第一線の刑事への夢を抱き続けていた結城公一警部は、40歳を迎えた年にその“生特隊”の班長に任命される。捜査一課をはじめとする花形部署から軽んじられる生特隊だが、結城は個性豊かな部下たちにサポートされて果敢に難事件に挑んでいく。犯罪捜査を新たな視点で描く警察小説。

結構猪突猛進な主人公ででも実はちょっと小心者。愛想の有る小説ではないので結構硬派で親しみの湧くキャラでは無いです。限られた権限の中で目一杯働いているのですが、突っ走ってしまうタイプなので見ていて「いつか盛大なミスをしそう」と思わせる部分があります。
カタルシスは無いですが、警察小説の小品としては悪くないと思います。

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2016年10月07日

Posted by ブクログ

安東能明の警察ものの短編集。
5つの作品があるが、どれも面白かったが、それぞれの話とも終わり方が思わせぶり?で??っ感じでした。

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2015年02月21日

Posted by ブクログ

生活安全特捜隊が舞台の警察小説。
ラストが結末のところまではっきり書かれないので、えっ!?ここで終わり?!と尻切れトンボのようで、少ししこりが残った。
でも、地味ながらも一般庶民に近いところでの事件な分、興味を引かれた。

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2014年07月09日

Posted by ブクログ

うーん
もう一段踏み込んだ何かを期待してしまった

生活安全特捜隊の何件かの事件について書かれている
警察は大変だなー。日常に愉しさもないのか
そんな風にも感じました
んー

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2013年03月06日

Posted by ブクログ

犯罪捜査を新たな視点で描かれている作品。
表に上がった犯罪の裏に潜む真実。
主人公の結城の、その真実にこだわり捜査を進めて行く視点がおもしろい。

2012.10.14

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2012年10月14日

Posted by ブクログ

本屋のお薦めに並んでいたので、読んでみた。
生活安全特捜隊という耳慣れない部署のお話。
変わった視点で描かれている。当たり外れの差が大きい。

なぜ、刑事になりたかったのか。
どうして、刑事になれたのか。
が、よく分からないまま。

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2012年06月21日

Posted by ブクログ

悪くはないが、それほど好みじゃないようだ。
派手なのが好きなのかもしれない。映画ももっぱら海外の派手なSFXモノばっかだし。

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2012年04月06日

Posted by ブクログ

「生活安全特捜隊」という”地味”な部署にいる結城。
周囲から様々に揶揄されながらも、地道に捜査を続けていく。
タイトルの”聖域”の意味は読んで納得。
大仰な意味ではなくて、市井の人びとがそれぞれに抱える”聖域”。
目の付け所が面白い。
物語も連作短編としてコンパクトに上手くまとまっている。

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2012年01月19日

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