あらすじ
第68回江戸川乱歩賞受賞作。
史上最年少、選考委員満場一致。
「大新人時代」の超本命!
本格ミステリーの骨法もよく心得ている――綾辻行人
特A、もしくはA+、もしくはAA――月村了衛
二人の女性のバディ感が最高に楽しい――柴田よしき
極限状況で生きてゆくひとが、愛しくなる――新井素子
非日常を日常に落とし込む、その手捌きは実に秀逸である――京極夏彦
―滅びゆく世界に残された、彼女の歪んだ正義と私の希望
正義の消えた街で、悪意の暴走が始まったー
小惑星「テロス」が日本に衝突することが発表され、世界は大混乱に陥った。そんなパニックをよそに、小春は淡々とひとり太宰府で自動車の教習を受け続けている。小さな夢を叶えるために。年末、ある教習車のトランクを開けると、滅多刺しにされた女性の死体を発見する。教官で元刑事のイサガワとともに、地球最後の謎解きを始める――。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
面白かった!!!!!
どうしても『地球滅亡目前』というバッドエンドが常につきまとってるので、重い気持ちになってしまう(そのため一気読みできず…)が、そんな逃げられない運命の中での事件解決がとてつもなく魅力的だった。
どうせいずれ死んでしまうのに、
でも奔走する。
主人公の背景、出会う仲間の背景とキャラクターもじんわりくるものがあり、読後長い長い夢を見たような気持ちになった。
地球滅亡って聞くと、チープな気がするが、読んでいるとあながちあり得ないとも言えず、絶望に満ちた世界の様子を読んでいるとまるでそこに立っているようだった。
読もうか悩んでる方に一点だけ。
ちょっと痛々しい描写や死体表現あるので、耐性ない人は辛いかもしれない。
以下ネタバレ
途中イサガワ先生を疑ってしまいました。
ごめんなさい(笑)
光に関しては衝撃すぎたけど、
読んでいる間誰が死んでも『まあ近い内に死ぬのは確定なんだもんな…』と思ってしまうやるせなさ。
弟に関して、報われてよかった。
とてもきれいな終わり方だった。
これがメリバってやつか…!!!!
Posted by ブクログ
荒木さんあかね『此の世の果ての殺人』講談社文庫。
奇抜な設定のミステリー小説である。第68回江戸川乱歩賞に史上最年少で、満場一致で選ばれた作品ということらしい。
小惑星が地球に衝突するまで残り2ヶ月という時期に僅かに福岡県に留まる人びとを殺害する連続殺人鬼というSFとサイコミステリーとが融合したような面白い設定とストーリー。さらには恐るべき連続殺人鬼の正体と全てが完璧というくらいに1つの作品に様々なエッセンスが詰まっている。
惜しむらくは、文章の粗さと登場人物の軽さだ。それでも十二分に面白い作品だった。
小惑星テロスのが地球に衝突するまで残り2ヶ月。テロスは日本の熊本に衝突することが判り、日本から殆んどの人たちが消え、世界も混乱を極めた。少しでも生き残る可能性のある他国へと避難した者、人生を諦め、自殺する者が相次いだ。
さんな中、テロスが衝突する光景を熊本で見届けたいと、小春は地元である福岡県太宰府市の自動車学校で最後に残ったイサガワという女性教官の元で教習を受けていた。
ある日、小春はイサガワ先生と高速道路の教習に向かおうとしたところ、トランクの中から鋭利な刃物でで十ヵ所以上刺された女性の惨殺体を発見する。遺体の状況からはトランクに運ばれたのは前夜と思われ、所持品などから三十代から四十代の弁護士であるようだった。
小春とイサガワ先生が警察署に向かうと署内に残る唯一の警察官であり、イサガワ先生のかつての同僚であった市村が博多と糸島で17歳の少年の同様の刺殺体が見付かっていることを教えてくれたが、警察による捜査は難しいと話す。
小春とイサガワ先生が発見した女性弁護士の遺体と博多と糸島で発見された17歳の少年の遺体の刺し傷から、同一犯人による連続殺人と思われた。
犯人はどうして、地球の滅亡が迫る中、敢えて殺人という大きな罪を犯しているのか。人生を諦観する小春と妄執的な正義に生きる元刑事のイサガワ先生の、人類最後の謎解きが始まる。
本体価格850円
★★★★★
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これは本当に、もう最後が好きだし、最後に至る過程も好き。ミステリーとしても面白いのだけど、それ以上に「滅亡前に静かに生きる人々」の描写がとてもいい。考えたくなることが多い作品。
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個人的には物凄く面白かったです。
久しぶりにこんな凄いミステリーを読んだなと感じて大満足でした。
ずっとドキドキハラハラさせられてたので、読み終わった後も興奮が収まらないですが、刺激強めの作品なので個人的には好きでした。
Posted by ブクログ
終末ミステリー
世界が、社会が滅びる時に、
殺人という罪は誰が捌くのか。
隕石で地球が滅亡する。
パニックによる暴動も多くの人がいなくなったことで収まり、人の気配も感じられないような閉塞感が漂う環境から物語は始まる。
殺人事件を追うという目的のために物語は進んでいくけれど、その中で、人と人が少しずつ近づいて理解しようという過程が描かれていて、最初の重苦しい気持ちから、人に対して少し希望を抱くことができた。
自分が死の瞬間を選べるのならどうしていたいのか。
考えさせられる作品だった。
Posted by ブクログ
SF作品は苦手。でもそれを感じさせないバディ2人のキャラ、会話、距離感が物語へ没入させてくれる。この世界でこのふたりと事件を追ってみたくなる、そんな近くて遠い物語。
Posted by ブクログ
文庫化を楽しみにしていた作品、
読みやすいし、地球が滅亡する直前という設定ならではの話の展開が新鮮で面白かった。
犯人もなんとなく予想はついたものの、少しずつ、けれどもテンポよく謎が明らかになっていったり、仲間が増えていったりするのもよかった。
Posted by ブクログ
終末と自動車教習所という設定が新しくて良い。
どんでん返しについては驚きは少なかった。
ただ、イッキ読みさせられるほど惹きつけられる作品。
Posted by ブクログ
あと少しで地球は終末を迎える!
最悪のことが起こる最悪のことが!と、とりあえず思っていたけれど、なかなか私の想像していたような内容ではなかった。
それでも興味深く最後まで楽しめました!
Posted by ブクログ
小惑星が衝突して地球が滅亡する時が近づいている。
そんな極限状態の中で起こった殺人の謎を教習所に通うハルと教官のイサガワが追う!
設定は面白かったのですが、犯人の動機の予想がついてしまった。
謎解きの部分であっ!と驚きたかったなあ。
Posted by ブクログ
初めてましての作者さんでした。
この作品の設定、こういうやつ好きなんですよね〜。映画もSFが大好物なんですが、そういう世界滅亡設定にミステリ混ぜるのはずるいね。
メインストーリーはミステリなんだけど、所々の生活の不便さや、出来ることの制限、逆になんでも出来るところが、世紀末のサバイバル感満載でよかった。
犯人は予想は外れましたが、細かい伏線もしっかりと回収していてミステリとしてもよかったです。
あと、終わり方いいね。
Posted by ブクログ
世界の終わりが確定している世界で殺人事件が起きるというシチュエーションが良かった。滅亡まで2ヶ月もあると、このような事態も発生し得るかな。
読後感は個人的にあまり良くない。