あらすじ
一枚食べたらもう引きかえせないからね――。小説家の〈私〉は未施錠の多目的トイレで本のページを貪り喰う女を目撃する。女の警告に挑むかのように、私は蔵書を手に取り……(「食書」)。一泊二日で十万円。三十三歳、無職の〈私〉は怪しげな仕事を請け負う。他言無用の宗教儀式、そこには長い黒髪の女ばかりが集まっていた(「髪禍」)。人生を逸脱することの恐怖と恍惚に、極限まで踏み込む七編。(解説・大森望)
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Posted by ブクログ
ホラーだけど怖いより気味悪いだから寝る前にも読めてよかった。怖いを期待してたから拍子抜けだったけど、読み物としてはそれぞれ満足度は高いと思う。人体モチーフなのもあってか、人に関する描写がリアルで気味の悪さに拍車がかかっていた。なんだこれは…そうなるんだ…となる話も多々あったが、読み応えはあった。同じ著者の長編も読んでみたい。
正直本の中を体験できるの羨ましすぎた。
Posted by ブクログ
3.5かな?
全七作の短編集で、それぞれが口や耳、目、肉、鼻、髪に肌というモチーフにちなんだ作品で、ジャンルは怪奇幻想小説であり、ホラーコーナーにあったので手に取った。
はじめの話がもう気色悪い。耳もまあまあヤベェな…と思いながら読むが、喪色記は割と壮大なファンタジーで毛色が違うな?と来ての肉モチーフ…なんか乱歩のキモイ話読んでるみたいな気持ちになった
後半の、農場(鼻)、髪禍、裸婦と裸夫(肌)この3編は好き。
特にラストを飾る裸婦と裸夫は、はじめ1人で裸婦展でも見に行くか!ってとこから電車で全裸男がヒャッホーして、ゾンビパニックもののようになり、最終的に大津波で新世界と進化した人類登場…しかもちゃっかり恋人作りやがって、まったく何を読まされているんだ…という不思議な読書体験を得た
あ、鼻農場の寡黙な頑固職人一代記も面白かったし、髪禍のモンスターパニック感もよかった!
これ、喪色記では飲み込まれる側の話だったけど、髪禍は飲み込まれた者が変貌し飲み込んでゆく側になる話で、そこもよかった〜(世界観は違うけど)
でも、どんな本なの?って聞かれたら、基本的に気持ち悪い。と答える(笑