あらすじ
姉妹都市協定を結ぶマイセン王国の王子が、四宮大学へ視察にやってきた。実はこれには、隠された目的が……。一方、舞衣のもとには研究施設を無断使用した学生の情報が入る。調査するとこの学生は、過去に大麻所持で逮捕された沖野の元同級生の手伝いをしていたとわかり………?
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Posted by ブクログ
このシリーズ、短編の中に時々長編が現れてくるんだけども、化学を重視すればするほど、化学の説明が長くなってしまい、どうもミステリー感が薄れる感覚があったんだけども、今回はそうした違和感はなく、プロットがうまくハマったって感じ。
ミステリー部分でドンデン返しらしいドンデン返しはなかったけども、氷室氏がちょっと周りに対する理解を深めたりとキャラの成長?変化は順調に進んでいるし、ここらの紆余曲折はどうなるだろうか。
Posted by ブクログ
沖野先生にとっても舞衣にとっても試練となった10巻。
試練というか、今後の展望を考えざるをえない展開となったというか。
急に大きな選択肢を目の前に用意されてしまった二人。
沖野先生は今の大学に留まるか、海外の研究員となるか。
舞衣はプロポーズを受け入れるか、入れないか。
どちらも、架空の外国の話が絡むので、想定よりグローバルな選択なのがまた。
そんな中でも、トラブルは舞い込むもので。
ただ今回は単発のトラブルが複数でという話ではなく、ある大きなトラブルとそれに関わる枝葉の話になるので、長編の作りとなっている。
何しろ今回のゲストキャラが前述の外国の王子なので、細々したトラブル解決をしている場合ではない。
ゲスト対応だけでも大変なのである。
舞衣のプロポーズもこの人に関わる話になるので。
ただプロポーズの件は、真相が分かってみると……うおおい、王子!とツッコミをいれたくなった。
彼がヘタレだったばかりに、舞衣はいらぬ苦労をする羽目に。
護衛の人もね。
気の毒に。
ただ彼が「触媒」という言葉を用いたとおり、今回の一件は沖野先生や舞衣にとっても現状を打破する「触媒」になった模様。
お蔭で沖野先生はストーカー(!?)にようやく本音を言えたし、具体的な目標も見えた。
舞衣も多少は落ち着いたかなと思うし。
今回、彼女は大人な対応も多かった。
何より、やっと二人でランチできたし。
この変化が今後どう影響してくるのか。
続きが楽しみである。
後、個人的興奮ポイントはMS/MSが出てきたところ。
うちの職場にはMS/MSないので羨ましくてつい「MS/MSキター!」と興奮してしまった(GC/MS、LC/MSにはお世話になっております)
Posted by ブクログ
毎回沖野と舞衣の微妙な関係がヤキモキですが、どんどん舞衣の成長が著しく、誇りを持って庶務課の仕事をこなしているのは良い傾向ですね。
そして、沖野にビッグチャンスが訪れるも、沖野らしき断りの仕方が格好良いです。舞衣の事も気にはなるんだろうけど、そこら辺そろそろ距離を縮めて欲しい所です。
Posted by ブクログ
推理の余地はほぼなく、真相に必要なデータは外部から提供という形で、今回はミステリ風味は薄い。マイセン王国の王子を触媒にして、舞衣と沖野の関係が少し変わるかな、という恋愛テーマの巻。