あらすじ
『法の精神』の著者が挑んだ異色の小説.バッカス祭の酒宴で語られるのは,奇想天外な輪廻転生譚.家畜,奴隷,暴君,宮廷人など,次々と姿を変えながら,苛酷な社会をしたたかに生き抜く語り手たち.彼らの物語は,人間の愚かしさ,欲望の際限なさを,皮肉とユーモアを交えて鮮やかに描き出す.思想史に新たな光を投げかける一作.
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Posted by ブクログ
モンテスキューが著した輪廻転生譚。
3人の語り手が立て板に水のように、多数の転生を物語る。性別や時代や身分も様々で、時には生物種も異なる転生の中で、語り手は意識の同一性と人格の多様性を示す。
訳者解説で、経験論哲学者ロックの影響を指摘している。ロックの著作には、人間の同一性を作るのは意識や記憶であり、ひいては、身体を交換したり、1つの身体に複数の意識が入ることが可能であるという考えがある。
Posted by ブクログ
まず、モンテスキューが転生モノの小説を書いていた事に驚いた。
話の大筋としては、記憶を保持したまま輪廻転生を繰り返してきた人物の語り。時代も違えば場所も性別もひいては種族も違うこともあった。ただ共通して言えるのは、人間って愚かだなと言うこと。
読んだ後に、ピノキオピーさんの『転生林檎』を聴くと、人生に苦慮したり息詰まるとほかの人になってみたいと思うが、廻り廻って自分の人生が一番良いと気づく。