【感想・ネタバレ】経営の教科書のレビュー

あらすじ

会社ごとに商品・商慣習の違いはあれど、社長の仕事の80%は業種業界問わずみな同じ。すなわち「経営の原理原則」を身につけることである。“伝説の外資トップ”と呼ばれた著者が20年以上に及ぶ経営職経験で得た知見を初めて体系化。会社を伸ばす社長・つぶす社長を決定づける「社長の仕事」実論を余すところなく説く。

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Posted by ブクログ

 複数の外資系企業でトップを務めた経験をもつ著者が、時代の流行り廃りの中でも不変の「経営の原理原則」を身につければ、業種や時代に関係なく経営者は務まると主張し、その原理原則を説明している。

経営(者)→社員→商品・サービス→顧客・社会満足→業績→株主満足→経営(者)→…

という流れで各々の品質を向上させることで、会社は勝ち続けることができるとする。

具体的には、経営者の起点として、「まずは会社をつぶさない」と決心することから始まる。情熱をもって理念・ビジョンを設定する……とさまざまな具体的事由が惜しみなく掲載されている。

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2025年06月05日

Posted by ブクログ

私は経営者では無いが、一人の部門のリーダーとして、改めて「リーダーの役割」を認識した。この本に書かれていることを実践していたこともあるが、なぜそうしていたのか?と本当に理解して行っていた訳ではなかった。沢山の発見があり、正しく「教科書」である。何度も読み返したい良書であることに間違いない。

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2024年05月04日

Posted by ブクログ

会社の同僚に紹介して頂いた本を読んだのですが、とにかく内容が濃くて、説得力も有る正に教科書と呼ぶに相応しい本でした。私にとっては教科書を越えてバイブルと呼ばせて頂きたいレベルに素晴らしい本です。故事生後や有名な著者の引用文も心を打つものが多かったです。ずっとそばに置いて、何度も読み返したいです。

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2022年01月31日

Posted by ブクログ

真正面に経営についての考えが述べられている本
数多くの会社を経営してきたからこそ考えられるエッセンスが詰まっている

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2014年06月15日

Posted by ブクログ

気になった一文「俺についてこいとむりやり引っ張るのは、三流のリーダーである。そこにはやらされ感しかない。説得して、説明して、それなりに納得させて人を導いて行くのが二流。一流のリーダーは喜んで人がついて行く。なぜなら、だれもが納得しうるトンネルの先の光を示しているからである。」金言いただきました。
にかく情報が整理されていて分かりやすい。自分より視野の高い位置で考え方を知ることは、成長ステップを可視化するためにもとっても有効。周りの色んな人に勧めたい。

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2013年12月31日

Posted by ブクログ

冒頭で「群盲象をなでる」の故事を持ってくるあたり、さすが!と思ってしまわずにはいられない。
内容も良く、ぐいぐい読み進めてしまう。
ただ、著者の経歴から仕方ないのかもしれないが、経営と現場業務が分離できてない小規模事業者が読むと遠い世界の話に聞こえてしまうのが惜しいところ。

中堅規模以上の会社の経営者、あるいはその規模を目指す経営者であれば読んでおいて損はない。
と言うか読まないと損な一冊。

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2013年06月08日

Posted by ブクログ

今後も繰り返し、立ち返り、読んでいく本になるだろう。
企業とは、経営するとは、そのスタンスとは、組織とは、その根底にあるものを考えていく上で、非常に学び多かった。

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2012年09月03日

Posted by ブクログ

・人が進んでついてくのは、そうすることが自分にとってトクになると思えるからである。
・経営学は本から学ぶことができるが、経営力はやってみなければ身につかない。
・走ることができる前に、歩けなければいけない。
・顧客満足は総論の問題ではなく、各論の問題である。ということを悟ったうえで、顧客満足、さらには顧客感動の実現を図る必要がある。
・企業にとって利益は目的ではない、きわめて重要な手段である。ガソリンという名の利益は欠かせないが、車を運転する本来の目的はガソリンを燃やすことではない。目的地に到達することである。
・わが社が十分に利益をあげていないとすれば、それは十分に顧客満足を果たしていないせいだと思え。
・いまどこだ、どうなりたい、どうやる、どうなった
・人を育てるための、最も効果的な方法は任せることである。(なぜあなたなのかを説く)
・プランのもつ重要性は5%、残り95%は実行だ。
・他の悪さを100万回くり返したところで、生産性向上や業績の改善には一向に結びつかない。
・だれかのせいにするのではなく、自分には何ができるか、すべきか。
・責任転嫁は成長機会の自己否定。
・はやさには二種類ある
  意思決定後の現場で行う実行の速さ
  変化にすばやく対応する俊敏性や変わり身の速さ
・忙しいという口癖は優先順位ができていないサイン。
・明日の100より今日の80
・会社の経営者の器以上に大きくはならない、会社の成長を左右するのは任せる能力
・スキルや知識などではなく、コミュニケーション能力を含んだ人間関係力
・人は論理により説得され、感情と利害により動く。
 「あの人となら一緒に仕事したい」「あの人にならまた会いたい」「あの人についていきたい」
・3人のメンター(知識や情報/生きる勇気や人生の知恵/導きを含めたアドバイス)

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2012年07月14日

Posted by ブクログ

わかりやすく筆者の経験を交えて経営の原理原則を平易に説明する。
各章ごとに書き留めいた言葉はビジョン、倫理観、目標設定、自責、任せる、人間関係力、改善。
見落としがちな当たり前の事を当たり前に実行することの大切さを教えてくれます。

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2012年04月08日

Posted by ブクログ

非常に中身の濃い本で、読み飛ばすページが全くない。
著者の新将命さんは、「日本版ドラッカー」と言っても言いすぎでは無いと思う。

別著「働き方の教科書」にも記載されていたが、本書においても、経営者に求められる資質の中で、最も重要なのは「情熱」である事を強く主張されている。

合理主義の印象が強い大手外資企業の社長を3回経験されているバックグラウンドからは、良い意味で意外な主張だと感じた。

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2012年01月22日

Posted by ブクログ

私が定期的に読み返す、数少ない本の1つです。
ずっと手元に置いておきたい、経営の基本中の基本が分かりやすくまとめられた本。

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2018年09月09日

Posted by ブクログ

セミナーでもそうだったが、新さんの言葉にはなんとも言えない温かみがあるし力強い。素晴らしい経営者だと思うし、とにかくもう、理屈抜きでめちゃくちゃ好き。いつかじっくりと話が聞けたらいいなー。

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2011年07月20日

Posted by ブクログ

戦略と実績を残す力について知りたくて読書。

5つの人間のタイプ分析は、『「戦う自分」をつくる13の成功戦略』(ジョン・C. マクスウェル,渡邉 美樹)にほぼ同じ話がある。

偉人たちの言葉が随所に散りばめられていてモチベーションを上げてくれる。

全体的に世界的な外資企業のすぐれた経験と日本的ないい部分を上手に組み合わせたような印象を受ける。

失礼ながら書かれている言葉が非常に若々しいと感じる。メンターを3人持つ、守るべき時間を死守する。2次会、ゴルフなど必要ないと感じたらスパッと止めて時間を確保したなどの著者の経験は参考になる。

人より秀でた能力がない自分ができること。それは品格を高めること。原理原則に基づく誠実な行動と言動一致。現実的な人間観察と人間関係の維持、向上。

そのために必要ことは笑顔、コミュニケーション力。利他の精神。相手のニーズを満たす。欲しているものを知り先に提供する黄金律。プラスαの行動。

一日一褒はいい習慣だと思う。

人は論理によって説得され、感情と利害により動く。

論理+感情=情理

高齢者と情勢と外国人の活用が今後に日本へ必要なこと。ここに著者の経営経験者としての強い信念を感じることができる。激しく同感。

我が信条(p29)
1度音読してみる価値があると思う。

読書時間:約50分

本書はお借りしました。有り難うございます。

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2011年07月15日

Posted by ブクログ

【感想】
これもすべてのページが赤線状態。
「おわりに」にあるが、
◆経営やリーダーシップの原理原則をきっちりと押さえていながら、読んで納得感があり、腑に落ちる、
そして、ハウツーも盛り込まれた、明日からでも使える本。
◆まさしく、今年の最後を飾るにふさわしいベストワンのひとつと絶賛。

【ポイント】
6/半世紀に及ぶ私自身のビジネス経験からの「経営の原理原則」をコン
 パクトに集約した。
21/「つぶれてしまう会社」「生き残る会社」「勝ち残る会社」がある。
  売上げが伸び、利益が伸び、その伸び率が業界平均を超え、
  競合を超えるもの。
  経営の原理原則により、「勝ち残る会社」へと成長する道筋をつくる。
30/理念・ビジョンの徹底・浸透がなぜ必要かを「腑に落ちるような形」
 で社員にわからせること。
 ?「求心力」「錦の御旗」、?理念の共有による社員の誇り、
 ?ステークホルダーからの信頼と尊敬、?よい人材の採用、?業績向上
34/生きた企業理念の10の条件
42/正しい方向に向けられた「情熱」
47/情熱の火を燃やし続ける二つの方法
 ?「短期と長期の納得目標を追い続けること」
  (公式)願望+時限設定+行動目標 → 目標
 ?情熱の火を分けてくれる人と付き合う
  別れ際に不思議とこちらまでやる気が湧いてくる人
54/「平成の3H」「疲労感」「疲弊感」「閉塞感」
   ← トンネルの先の光が見えない
57/真のリードとは
 「俺についてこい」と無理やり引っ張るのは三流
 「説明して、説得して、それなりに納得させる」のが二流
  一流のリーダーには「よろこんでついてくる」
 「やらされ感」は「やりたい感」に変化する。←トンネルの光を示す

59/「牢動」「労働」「朗働」→「ワクワク感」
60/リーダーは「フォロワー」がいて初めて成り立つ。
 リーダーを一流のリーダーたらしめるのは、ウィリング・フォロワー
 (喜んでついてくる)
 経営者としてやるべきは、社員に「朗働」の場と機械を提供すること。
62/『大局観』: 「多・長・根」多面的・複眼的に見る、長期で見通
  す、根本に注意を向ける。
66/ 経営者とは意思決定者である。会社を預かった瞬間から、全体最適
  を考える立場。
  「多・長・根」と念仏を唱えながら意思決定を行った。
69/大局観を身につける方法、「修羅場をくぐること」
 経営学は本から学べるが、経営力はやってみなければ身につかない。
72/経営とは、長期ビジョンや長期目標を見据えたうえでの目の前にある
 短期目標を達成するというバランスの勝負。
84/企業活動の本質は、モノやサービスをつくり提供することを通じた
  付加価値提供業
88/経営者が目指すべきは、「顧客満足」ではなく、「顧客感動」が必要。
  プラスアルファの付加価値提供。← 事前期待<事後期待 
   ←リピート意欲6倍
100/『利益』:利益は「結果」であり「手段」目的ではない。
   利益は車のガソリン。
  運転して時間内に目的地へいく目標があるときの車のガソリン
102/「顧客満足」「株主満足」の前に「社員品質(満足)」
  (ふてくされた手抜き工事に顧客満足はない) 「CSの前にES」
106/トンネルの先の光とは、
  「今どこだ」「どうなりたい」「どうやる」「どうなった」
113/正しい目標→●納得・コミットメント目標:「やれる!」「やるぞ!」
  SMART:Stretch・Measurable・Accepted・Resource・Time
116/『コミットメント(納得目標)』:つくる過程に社員を巻き込む
  社員にやる気をおこさせる五つの手順
  ?森を示す?「なぜあなたなの」?正しい権威委譲←権威放棄
  ?八褒二叱?評価と処遇
123/『生きた戦略』への11条件 
    ←「環境変化に対応してタイムリーに変更する」
  ●最初から撤退基準をもうけ、撤退プランを準備しておき。
133/『目標設定には、ロジックをもって、その数字の根拠を社員に説明
  する義務がある』
  社員が納得できる形で、口を使って心で伝えなければならない。
137/会社の「成長」と「膨張」の違い、
  自社が身を置く業種業態に「適正規模」がある

(休憩・年越し)
142/経営者に必要なのは燃えたぎるような当事者意識に基づいた
  有言実行である。
  経営という仕事に対する燃えるような責任感である。
143/『自責』なにか問題があったとき、自分になにができるか、
  すべきかを考える。
  責任転嫁は成長機会の自己否定。
146/『優先順位』:
  はやさには二種類?実行の速さspeed、?変わり身の早さagility
149/「あれもこれもよさようなら。あれかこれかよこんにちは」
   「重要度」と「緊急度」でマトリックス
156/杓子定規に「現時点」での数字上の順位にこだわると、
  本質を見誤る。
  「短」に加え、「長」の視点が必要。
157/中核のGNN(義理・人情・浪花節)を薄くLN(ロジック、ナンバー)が包む、
  日本企業はしがらみがスピードやアジリティの足かせになる。
  「感情」が「勘定」を圧倒してしまう。   
    →どれだけしがらみに目をつぶることができるか
159/●自分が信頼できる若手の部下を巻き込み、第三者の公平な目で
   意見をくれる人の声に耳を傾け、相手が腑に落ちるまで、
   ビジョンや戦略について語り、情熱と論理に裏づけられた      コミュニケーションをとる努力が必要。
161/「知識」に「自分なりの考え方」を加えたものを「見識」=「知恵」
  (公式)見識(知識+自分の考え)+決断力+断行力 = 胆識
165/「Timing is money」「明日の100点(完璧主義)より、経験や人の
  アドバイスを味方につけた今日の80点」
  「決断」だけでは不十分、それを「断行」という名のアクションに
   つなげる
  ●「判断・決断・断行」→『胆識のやりくり三断』という
    → 『胆識者』
166/正しい「決断」をするために
  →?自分と反対性格をおく、?引き際の基準を設定しておく
169/『あきらめるべき』時:?撤退プランを満たした時、?経営資源不足、
  ?マクロ経済環境変化、?法制度・社会常識の変化
172/経営者は「地に足の着いた夢追い人」という永遠の挑戦者でなけ
  ればならない。
173/未達成時に確認する「目標が達成できなかった七つの理由」
  ?納得目標ではなかった、・・?徹底力がたりない
184/『満足』には二種類:
  ?現状に対する安易な是認や妥協(complacency)「まあええやんか」
  ?社員が自分の納得目標を達成した「ヤッタゾ!」の快哉
   (satisfaction)
186/ワクワクする仕事をし、顧客から感謝され、会社や上司から評価さ
  れ、結果が期待に結びつく。
  しかも、会社が将来向かっていく方向が見える
187/企業の成長がとまる原因、社長が社員に「任せる」ことができない。
  正しい「任せ方」:
  ?事前の瀬踏み、?報告、?ヒント、?最後の責任は社長がとる
  「実行責任(Responsibility)」←部下、
  「結果責任(Acountability)」←社長
194/「独裁」と「衆議」
  「衆議」でいろいろな人の意見を聴き、最終判断と決断を社長が下す。
  経営には多数決の民主主義はない。
  正しくは、「民主的独裁主義」「衆議独裁」である。
197/サラリーマンとは、会社に仕事をしに行く人である
  ビジネスマンとは、会社に結果を出しにいく人を指す。
  (正しいプロセスをふみ結果をだす)
201/『査定』:部下のやる気を高め、さらに大きな貢献のできる人間に
  なってもらうことが本来の目的。
  上司はそのためのヒント、アイデア、提案、提言を供する。
  査定の場は、自分の能力を高めるためのアドバイスをもらう場だ
  という意識
207/「滅私奉公」から「活私豊公」へ。
  お金は「不満抑制要因」であるが、
  やりがいとか自己実現とかいう要素は「動機促進要因」になる。
209/「離職者を分析せよ」:
  辞めてほしくない社員に辞められることは、会社の負け。
217/中途採用面接の4問。
  ?転職動機?これまでの最大功績?最大の失敗?長短期の目的
224/『コミュニケーション力』とは:
  共有と交流によって「共感」が生まれること
  ●愛情という言葉の反意語は、憎悪ではない。無関心である。
  ?相手の理解、?伝える、?楽しませる、
  ?行動を促し、結果を出させる
226/自分が何を言ったかより、「相手にどう伝わったか」が重要。
242/『コミュニケーション能力を含んだ人間関係力』が最大の成功条件
  周りの人をして「あの人となら一緒に仕事したい」「あの人ならま
  た会いたい」「あの人についていきたい」と思わせるような人間的
  魅力の有無
244/「論理+感情=情理」 
  論理を重視しながらも『情理』に軸足をおく、バランス感覚
  『丁褒感微名』:
   丁寧に、褒め惜しみしない、感謝して、微笑み、名前を入れる
260/「後継者選び」:
  スキルが高くても価値観が一致しない人を後継者にしてはならない。
  「やっぱりこの会社は俺がいないとダメだ」は、究極の老衰症状
270/「無用の学」こそ学べ。
  「会社づくりは人づくり。人づくりは自分づくり」
273/『謙虚さ』:会社を倒産させた社長の原因
  ?傲慢さ、?「経営の原理原則についての勉強不足、
  ?人材育成不足、?商品開発不足
277/『三人のメンターを持て』:
知識や情報を教えてくれる人のことを「先生(teacher)」
  生きる勇気や人生の知恵を授けてくれる人のことを「師(Mentor)」
282/「改善も長くつづけりゃ改革だ」 
   経営の基本は「凡事徹底」にある。

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2019年01月06日

Posted by ブクログ

2024/読破 
一言 偉人と経験による自己啓発

感想 
読み物として面白かったです。経験談から学びがありました。とても刺さる言葉が多く、壮絶な経験をされたのだと推測しました。


下記は印象に残った点

「人間とは、その人が、今までの人生の中であったすべての人の総和である」

p18
利益を出す要因の46%は、会社の「外部要因」つまり経済を含む外部環境にあったもの
→つまり54%は内部要因であり、その中で自社の強みと事業領域を見極めて成長させていく必要性がある

3種類の会社
① 潰れる会社
10,000,000円以上の負債を抱えて倒産する。年間の倒産件数は、約16,000社
②生き残る会社
サバイバル企業
③勝ち残る会社
わくわくモードで嬉嬉として仕事をしている。勝ち残る会社はせいぜい3から5%。
→ →会社の目指す像は生き残る会社ではなく、勝ち残る会社

経常利益率と経営理念の有無について
経営理念のない企業の経常利益額は20年間で3.6倍。
経営理念のある企業は7.8倍になっている。
経常利益率は理念のない企業は2.16%に対し、理念のある企業は、8.07%と約4倍の差がある。
→理念の有無、理念の浸透が儲けの4倍の差を生み出す

p28
Johnson & Johnsonが大事にしている3つのP
理念、戦略計画、人材

p60
社員に聞く質問
「牢働」 と 「労働」 と 「朗働」

大局観を忘れないようなツールとして「多、長、根」が挙げられる
「多」は多面的・複眼的に物事を見ること
「長」は短期的ではなく、長期的に見通すこと
「根」は根本に注意が向かっているかと言う事

p96
※顧客満足度と、顧客不満足度
p120
・社員に対して
8褒め2叱り
褒めるのは一言、シンプルに、
叱るのは、丁寧に
「ハードワークも残業も一生懸命のところも求めない。ただ求めるのは結果」
p154
「慢性的な残業は、無能力の証であり、悪徳である」
「過去と同じことを行い続ければ、過去に手に入れたものと同じものしか手に入らない」

p190
「人は自分の能力に関しては、最低40%のインフレで考え、他人の能力に対しては、最低40%のデフレで考えている」
→あなたは自分が思うより能力は高くなく、他人はあなたが思っているほど能力は低くない
社員には15から20%のストレスとなる。仕事を与えると良い。悩んだ場合は、与えるべき

「報酬は、貢献に対して与えられるべきものであり、単なる努力は賞賛のもとに過ぎない」

・部長クラス
定量評価:訂性評価 : 6:4 が望ましい
 定量評価: 「結果」に対する数字面
 定性評価:「プロセス」に対する内容

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2024年05月20日

Posted by ブクログ

社長になる人のみならず、人をまとめる立場に就くすべての人に読んでほしい良書。シンプルで余計な飾りのないカバーも、本書の内容を体現しているようで良い。この本はたった一度読んだだけで満足して終わるようなものではなく、自分の置かれている状況や悩み事に応じてその都度読み直し、繰り返し学ぶことができる。まさにこれこそ『本』の良さである。

以下、本書より抜粋。
「A man is a sum total of all people he has met in his life. 」

「経営者に知識や経験が必要なのはいうまでもないが、それに負けず劣らず重要なのが、実は『情熱の火を分けてくれる人と付き合う』ということなのである。人間は環境により大きな影響を受ける。自分が付き合う人は、広い意味の環境という概念の一部である。」

「『俺についてこい』とむりやり引っぱっていくのは、三流のリーダーのやることである。そこには『やらされ感』しかない。二流のリーダーは、説明して、それなりに納得させて人を導いていく。だが、一流のリーダーは違う。喜んで人がついていくのだ。なぜか。だれもが納得しうる『トンネルの先の光』を示しているからである。先の光を示すと社員のいままでの『やらされ感』は『やりたい感』に変化する。強制動機は内燃動機となる。」

「会して議せずの愚を避けるためにも、つねに会議の本質、すなわち『根』を意識しておく必要がある。この会議はそもそも何を目的とする会議で、何時に始まって何時に終わり、終わったときに何を達成しているべきか、といった『根本』を冒頭で明確に宣言し、出席者の意思統一を図っておくことが肝要である。」

「『人は結局、思ったとおりの自分になる』文豪ゲーテが残したとされるこの言葉も、長年にわたって私の支えとなってきた。人は『こうなりたい』と願い、それを行動に移すことで少しずつ自分の理想像に近づいていく。」

「理念こそが、閉鎖間を感じる社員たちが求めている『方向性』であり”トンネルの先の光”ということだ。
- ビジョン:わが社はどういう会社になりたいか
- 使命:わが社はだれのため、何のために生きているか
- 価値:経営を行う時に何を大事にするか
このままでは抽象的すぎるので、理念に数字を加える。するとより具体的な『目標』が生まれる。『どうなりたい』とは『理念』と『目標』の二つからなる。前者が概念的、抽象的であるに対し、後者は計数的で具体的であるという特徴を有する。」

「この5段階を経たうえで目標を設定すれば、よほどのへそ曲りでないかぎり、普通の人はいやでもやる気が出るはずである。全体像という森を理解したうえで、自分が認められて、十分に任される。必要に応じて適切なアドバイスがもらえ、みごとに目標を達成したあかつきには、結果にふさわしい評価と処遇が待っている。言葉にすれば実にシンプルなことだが、多くの組織ではこのプロセスが満足に機能していないのである。」

「経営者として他責に陥らないために、自戒の念を込めて私がモノにした他の歌をご紹介したい。『難しい とてもできない 忙しい 人が足りない 金も足りない』責任転換は成長機会の自己否定である。ぜひとも会社のなかに経営者から自責の風を吹かせたいものだ。」

「査定と言うのは、査定すること自体が目的なのではない。査定をすることによって、部下のやる気を高め、会社に対してさらに大きな貢献ができる人間になってもらうことが、本来の目的である。経営者や上司は、そのためのヒントやアイディア、提案、提言を供することに心を砕かなければならない。査定の場とは、自分の能力を高めるためのアドバイスをもらえる場だという意識を部下が持つと、年回査定の機会は部下にとって『苦しみ』ではなく『楽しみの場』となる。」

「部下が上司を評価する360度評価がきちんと機能するためには、『上司を評価する精神的な成熟度が部下にある』という前提が必要になってくる。そうでなければ、単なる人気取りの上司が評価されるようなことになりかねないからだ。同様に、お客様からの評判が良い社員がいたら、これも手放しに評価するのは危険である。どういう理由でお客様からの評判が良いのかと言う『真相』を、じっくりと吟味する必要がある。評価は評判ではなく、事実に基づいて行うべきだ。」

「これからの数年間で、たとえあなたが社長としてどれだけ立派な業績をあげたとしても、社長を辞すときまでに自分の後継者を育てていなければ、私はあなたに50点以上の点数はつけられない。」

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2024年03月10日

Posted by ブクログ

部長職以上は必読。

【ざっと内容】
タイトル通り、新さんが経営者として最低限必要なマインドや行動を30項目あげ、丁寧に解説。
目標とは、部下とどう接するか、後継者はどう作っていくか等々。

【こんな人にオススメ】
・部下がいるマネジメント層の方
・将来社長になりたい、なる可能性がある方

【こんな人は読まんでいい】
・入社2,3年以内や学生の人
・部下を持つ予定のない人
・具体的かつ細かい経営事例をinputしたい人

【感想】
さすがという感じ。
言われてみれば当たり前のことだが、出来てないことがたくさん見つかった。
各項目に「こんな人はいないか?」「これが大切な理由は〜だからである」と少ない言葉で的確かつ丁寧に述べられていて、「あーこれあの上司やってて、俺嫌だったわー」「俺たまにこれやっちゃってるな……」「あの時部長が言ってたことはこういうことだったのか」といった内容が盛り沢山だった。
経営というタイトルではあるが、「人の上に立つ人が備えておくべきマインド」が詰まった一冊なので部下ができる前の準備や出来てしばらくした後の振り返りとして繰り返し読むべき本。
いい言葉にたくさん出会えたが、個人的なお気に入りは「慢性的な残業は無能力の証であり悪徳である」。耳が痛かった。

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2021年03月18日

Posted by ブクログ

夢を語れることの大切さ
経営には原理原則があるという内容
経営には理念がなければいけないという事が語られており、経営だけでなく、自分自身の人生においても当てはめられる内容だった

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2023年12月26日

Posted by ブクログ

非常にわかりやすく読みやすい。読む人に寄り添って書かれているような印象を受けた。ユーモアもあり随所に心に刺さる言葉が散りばめられていた。

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2019年05月27日

Posted by ブクログ

勧められて読んでみた書籍。

経営理念や、ビジョンが業績にどの程度、影響しているのか、実際の経営にどれくらい役に立つのかということが一部書かれている。

経営理念など抽象的なものを実際の業績にどの程度、結びつくかが体系的にまとめられていて、わかりやすかった。

その他、経営に必要な素養なども体系的にまとめられていて面白かったです。

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2017年11月06日

Posted by ブクログ

会社ごとに商品・商慣習の違いはあれど、社長の仕事の80%は業種業界問わずみな同じ。すなわち「経営の原理原則」を身につけることである。“伝説の外資トップ”と呼ばれた著者が20年以上に及ぶ経営職経験で得た知見を初めて体系化。会社を伸ばす社長・つぶす社長を決定づける「社長の仕事」実論を余すところなく説く。

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2015年08月13日

Posted by ブクログ

正に経営の教科書。堅苦しくは無く。今の時代にマッチした内容・ほうほうで書かれている。繰り返し読みたい。

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2013年11月07日

Posted by ブクログ

著者の本は二冊目で、かぶっているところもあるが、基礎的な心得ということで、学ぶことは多い。

理念やビジョンに意味があるか、差別化されているか、グローバルに通用するか、社員に浸透しているか。
一流のリーダーはトンネルの先の光を見せる。やらされ感がやりたい感に変わる。社員に納得してもらう。
ローン完済した人に、支店長が花束を持ってお祝いに。退職金の預金が増えた。
正しい権限移譲。資源を与える。
情熱と論理に支えられたコミュニケーション。
心の強さがなければ経営者は務まらない。最終決定者の重み。夢を描く、失敗という言葉を放逐、氷川清話、命までは取られない、環境を変える
新人採用は二億円かかる。
後継者は、価値観と相性が第一。スキル実績ではない。
三人のメンターを持て。

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2013年06月27日

Posted by ブクログ

新聞の書評にあったので、買ってみた。
普通の経営書とは異なり、実践的である。例えば、ビジョンとは社員が判断に迷うときにそのよりどころとなるもの、と説明している。以下、気に留めておきたい項目を列挙する。

1.願望をいかに目標に変えていくか
の公式
・願望+時限設定+行動計画=目標

2.リーダとは
・2流は説明して、説得させて、それなりに納得させて人を導く
・1流は喜んで人がついていく。誰もが納得しうる「トンネルの先の光」を示している
・郎動 楽しく仕事をする。

3.大局観をもつため
 多・長・根
  多:多面的・複眼的に物事を見る
  長:長期で見通すこと
  根:枝葉末節でなく根本に注意す
ること

4.倫理性
・高潔(Integrety)は「言行一致の度合いと約束を守る」
・Noblesse Oblige(自己犠牲)

5.付加価値
・顧客から見た、事前期待と事後価。
 事後評価の方が大きいとリピータ(感動客)
・勝ち組企業の特徴として、リピート
率の高さ
・顧客満足でなく、顧客感動を

6.経営とは次の四つを行うこと
①いまどこだ: 現状把握
②どうなりたい: 理念と目標(理念に数字を加えたもの)
③どうやる: 戦略 経営者はWHATを、社員はHOWを考える
④どうなった: 事後評価

7.目標の正しい作り方(SMART)
S:stretch : 15-20%のストレッチ
M:Measurable :測定されるものは実
行に移される
A:Accepted : 納得できる目標
R:Resource : 資源の裏付け
T:Time :時限設定

8.コミットメント
・作る過程での巻き込みの必要性
・社員のやる気を起こすためには
①森を示す(方向性)
②なぜあなたなのかを説く(任せる)
③正しい権限移譲
④八褒め二叱り
⑤公正な評価と処遇

9.生きた戦略
1)内容
①企業理念との整合性
②成長市場で勝負している
③差異性と優位性を伴ったコアコンピテンスがある
④フォーカスとシナジーが利いている
⑤経営資源(ヒト・モノ・カネ・時間など)の裏付けがある
2)策定のプロセスと活用
⑥参加
⑦社員全員に十分コミュニケーションされ、理解と納得が得られている
⑧部門・チーム・個人の戦術に具体的に落とし込まれている
⑨現場で確実に実行に移されている
⑩事後評価とフィードバックのPDCサイクルがまわっている。
さらに、事前に撤退プランも。

10.うまい発信のため:説明責任
・そう考えるに至った根拠
・数字が導き出された「背景」、なぜ必要価値王数字の「根拠」

11 優先順位の考え方
・2軸 重要度と緊急度

12 3つの識 知識・見識・胆識
・見識=知識+自分の考え方
・胆識=見識+決断力+断行力
断行力とは情報量が少ない中で、アクションを起こすこと

13 叱り方
・人を叱らず、モノやことに叱る

14 滅私奉公から活私豊公

15 多様化マネージメント 女性・高齢者・外国人

16 採用に関する4つの質問
①なぜ今の会社を辞めてここに入りたいのか(転職動機)
②あなたが成し遂げた最大の功績は(結果が出せる人材かどうか)
③最大の失敗は(チャレンジ精神と学習意欲)
④人生の長期と短期の目標は(目標思考尾の人かどうか)

17コミュニケーション
・四つの目的
①相手を理解する
②伝える(相手にどう伝わったか)
・相手に反復してもらう(どう理解した?)
・事実に基づく、想像に基づく内容
③楽しませる
・ジョークの勉強
④行動を促し、結果を出させる
・この人の言葉をしんじれば自分にとっていいことがありそうだ

18人間関係力
・論理+感情=情理(人が動く)
・人間関係力づくりのため
 丁(丁寧に接する)
 褒(その場で一言軽く)
 感(感謝の意を伝える)
 微(スマイル)
 名(会話の中に相手の名前を入れる)
・畏怖(尊敬と若干の恐れが混じった感情)の必要性

19 心の強さ
①夢を描く
②失敗という言葉を追放する
挫折
③勝海舟の氷川清話
健全な居直り
④命まではとられない
・せいぜいクビになるだけ
⑤環境を変える
 気分転換の上手さ

20 スキルが高くても、価値観がい一誌しない人は後継者ではない

21 謙虚さ
・人の言葉に耳を傾ける気持ちを持ちづづける(メモを取る)
・Mentorの必要性
 年配の人への相談
 相談を受けるとうれしいものである

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2012年08月07日

Posted by ブクログ

周りの若手経営者たちからのオススメ本。
知識見識に加え、リスクを恐れず「決断」し、「断行」できる能力=胆識こそ経営者に必要。
タイミング・イズ・マネー。全ての理屈が整うのを待ってチャンスを逃すのではなく、少ない情報でも決断して断行。先行者利益に。
難しいことに価値がある。誰でもできることやっても大きな企てから大きな影響力ある事業に発展しない。

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2012年01月08日

Posted by ブクログ

副題に「社長が押さえておくべき30の基礎知識」とあるが、管理職である私にも、経営の原理原則が理解できた。強い意志を持って自分の役割を果したいと強く感じた。タイトル程難しい内容ではなく、スラスラと理解しながら読み進めることができる一冊である。

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2011年12月19日

Posted by ブクログ

経営の基礎を学ぶために繰り返し読み返したい一冊。私自身まだ2回しか読んでいないので、あと10回は読みたいと思う本。

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2011年10月31日

Posted by ブクログ

経営書の入門としては最適。

余計な理論や理屈を抜きにして、経営者として必ず押さえるべき基礎項目を、分かりやすく、しかしポイントは落とさず説明してくれる。

また、全体を通して著者の人柄も伝わり、親しみを覚える。

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2011年10月07日

Posted by ブクログ

・97%が理念・ビジョンを使っていない。理念・ビジョンに魂を吹き込んで仕事上の道具として使い、経営や業務判断の基礎となっていて、社員の価値判断や行動の基準となっていることが望ましい。

・情熱は経営者にとっての必要条件であり、十分条件ではない。調味料は料理の味をおいしくするが、調味料だけで一年間暮らせるわけではない。しかしそれでも、大義に基づいた情熱がトップの胸の内にみなぎってさえいれば、これだけで経営者に求められる能力の51%は満たされている。情熱がなければ、偉大なことは何一つ達成できない。

・願望+時限設定+行動計画=目標。願望を願望のままで終わらせない。

・情熱の火を燃やし続ける方法は、情熱の火を分けてくれる人と付き合うこと。A
man is a sum total of all the people he has met in his life.~人間とは、~その人がいままでの人生のなかで会った、すべての人の総和である。

・自ら大局観を忘れることのないよう、「多・長・根」を自戒のツールとして使ってきた。
多:多面的、複眼的に見ることが大切
長:長期の視点を常に持つこと
根:本質を常に意識しておくこと

・修羅場をくぐって肥やしにせよ。逆境を経験して乗り越えれば、人は大きく育つ。経営学は本から学ぶことができるが、経営力はやってみなければ身に付かない。

・経営は、「いまどこだ」「どうなりたい」「どうやる」「どうなった」を行うこと。

1)ビジョン:どういう会社になりたいか
2)使命:だれのため、何のために生きているのか
3)価値:経営を行うときに何を大事にするか
4)戦略:何をやるか・やらないか
5)戦術:どうやるか

・「胆識」とは、見識(知識+自分の考え方)+決断力+断行力。ものを知っていて(リスクを知識)、それに自分の考え方が加えられていて(見識)、なおかつ、リスクを恐れずに『決断』し、決断を『断行』に移すことのできる能力。100点満点の「明日の完璧主義」よりも、経験や人のアドバイスを味方につけた「今日の80点主義」のほうが大切なこともある。

・やみくもにリスクをとらないための2つの方法は、「自分と反対の性格の人間をそばに置くこと」と、「撤退プランをつくっておくこと」。

・経営者があきらめなければいけない4つのときとは、「撤退プランの基準に達したとき」、「実行に移すだけの十分な経営資源がなかったとき」、「マクロの経済環境が大きく変わったとき」、「法制度や業界の常識が変わったとき」。

・人材育成は投資であると考える。1年単位でものを考えるならば殻を植えよ、10年単位で考えるならば、木を植えよ、100年単位で考えるならば、人を育てよ。

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2017年06月29日

Posted by ブクログ

経営者としてどうしていくか、なるほどと思うことが書いてありました。

しかし、私は経営者なり人を使う立場ではないので即効性はないですね
また読んでみたいです

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2012年12月14日

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