【感想・ネタバレ】楽園のレビュー

あらすじ

はるか昔のモンゴル砂漠、南太平洋に浮かぶ島、アリゾナの地底湖……男女の愛の邂逅を描く、3つの壮大な物語。時空を越えたファンタジーノベル大賞にして、著者デビュー作。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

三つの時代に渡る男女の別離と邂逅の物語。
いい話だったけど、再読したいほどではない。

「神話」では先史時代の中央アジア砂漠の民の夫婦が、侵略によって離ればなれに。男は数百年に一度繋がる海を越えるために船出する。

「楽園」は十八世紀の大航海時代か。ポリネシアのある未開の島の原住民の娘と、漂流したアメリカ人青年が結ばれる。

「砂漠」は、二十世紀末のニューヨークからはじまる。遊び好きな天才作曲家と、愛の破綻で傷ついた女性編集者が巡り逢い、約束の地へ。

転生ものと聞いて読んだのだが、あまりはっきりと運命に導かれてという描写はない。赤い鹿のイメージが鍵になっていることを覗いては。

個人的には「神話」が一番好み。表題作は、漂流者のごたごたが長すぎて退屈だった。「砂漠」は鍾乳洞で音楽の発露に触れるあたりがいいが、すれ違ったあとに、再会に至るまでがあっさりしすぎかも。

情景描写が緻密なのはいいが、ラブストーリーにしては心の機微がおざなりにされている気がする。ファンタジーノベル賞だから、設定が命だったのか。

0
2014年06月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

友人に勧められた一冊。
リング、らせんで有名な鈴木光司の著作ということなのでホラーを想像していた。

作者の名前以外何の情報も無しで読んだので意外性もあり、物語をどう収束させていくのか気になり、無心にページを捲ってしまった。

あらすじなど何も見ないで読んで欲しい。
★4

ってことで以下ネタバレってほどのことは書いてませんが、読む予定がある人は今すぐブラウザ閉じて本屋に向かうか、電子書籍を買いましょう。

3つの作品が収録。遥か太古のゴビ砂漠から始まり時空を越えてリンクするんですが、その加減が絶妙です。

自分の人生も…。
と思いを馳せてしまいます。
ラブストーリー的な部分もあるし、もっと大きなテーマ性も感じる。

絶妙なさじ加減が素晴らしい(二度目)。

あ、最終章で出てくる作曲家がいるんですが、アントニオ・バンデラスのような人を思い描きながら読んでたんですが、何故か某佐村河内さんが頭をよぎってしまった。

0
2014年05月15日

「SF・ファンタジー」ランキング