あらすじ
駿台・河合・代ゼミ。伊藤和夫、小田実、金ピカ先生……なぜ高校より面白かったのか?
大学受験に失敗したら予備校に行けばいい――昔は皆そう考えていたし、浪人生はドラマの主人公にさえなった……今は昔。なぜこうも変わったのか。本書は1970~90年代を「予備校文化」の黄金時代として描き、推薦・AO入試優勢の現代が見失った「学問への入口」として予備校を捉え直す。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
<目次>
第1章 いま予備校はどうなっているか
第2章 草創期の興亡~明治から戦中期まで
第3章 拡大期の群雄割拠~戦後から最盛期まで
第4章 爛熟期の寡占・淘汰・発展~80年代から現代まで
第5章 予備校のアイデンティティ~その効用とトラブル
第6章 予備校文化とは何か~束縛をはね除けた不気味なアナーキスム
第7章 「文化」を創り出す人びと
第8章 未来の予備校~少子化に向けたサバイバル
<内容>
予想以上に面白かった。少子化に伴い、予備校が受け入れてきた浪人が壊滅的に減っている。さらに総合型や推薦型の入試が定員を増やし、浪人はさらに減るだろう。またオンラインの講義も増えている。そうなると浪人をベースに展開してきた予備校は消える運命だ。しかし予備校にはそこならの「文化」があった。文科省の拘束を受けない。優秀な講師は好き勝手を出来る。合格者を増やせば、経営陣も文句は言えないのだ。第7章にはそうそうたる講師が紹介されている。これからの流れはどうなるだろう?
Posted by ブクログ
独自の道を歩み、予備校文化で大学への橋渡しを。
大学受験に際し、模試や夏季講座でお世話になった予備校。その歴史、特徴、将来などをまとめており(著者としては網羅できなかったというが)、かなり読み応えあった。
後半に出る名物講師の話が、なかなか印象的。ちょっと思想的に共感できない感じはあるが、バックグラウンドを知るとなるほどなと、納得してしまった。
現役志向高まり、推薦が増えている今、予備校はどうなるのかと感じていたが、本書の言うように参考書や大学入学前の橋渡しなど役目自体は残っていくというのは、ここまで積み重ねた文化を含めて分かる感じもした。