あらすじ
NHK「心おどる あの人の本棚」に登場した感動作の文庫化
革命政府によって、ホテルに軟禁された伯爵。一歩外に出れば死が待っている極限状況で伯爵が見つけたのは、人生の豊かさだった!?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ソフィアとの会話やゲームをする伯爵が大人気ない感じで微笑ましいなと思いながらもカテリーナから親友ミーシカが編纂した本を受け取ったシーンやソフィアとの最後の晩餐のシーンが切なくて印象的だった。
映画「カサブランカ」は観てないけど、自由を求めてアメリカを目指す姿が本作と重なったり、本作も戦争や政治の混乱が背景にあって、この2作品が響き合っていることが分かる。
伯爵の貴族然とした優雅な振舞いや会話のユーモアは本作のテーマである境遇の主人であるからこそできることであって、どんな環境であっても朗らかであれとエンカレッジする本作は多くの人に読んでもらいたいと思う作品。
Posted by ブクログ
翻訳小説特有の文章はなかなか頭に入ってこないけれど、物語自体は楽しめた。
204ページ文中の「ここモスクワの状況も予測不能になる。手綱を取ることになる人間次第で、この首都の扉が世界に向けて大きく開くか、あるいはばたんと閉じて内側からかんぬきがかけられるか、変わってくる」
今のロシアを象徴しているような言葉だ。
ロシアの閉鎖的な政治背景も関係しているため「どうしてソフィアは髪を切ってまで逃亡しなければいけないのか?」など理解しにくい点もあった。
せっかくピアノが上手なのに、ソ連から亡命してピアニストとしてやっていけるのかとか、大切な舞台の後に父親に任された任務があると、舞台に集中できないだろうな…とか色々余計なことが頭をよぎりつつ。ソフィアの母ニーナがどこにいるのかも気になる。
とはいえ伯爵がニーナと出会ったことで父親となり、外の世界を見せてあげたい、自分も自由になりたいと思えたことは大きかった。物語では語られていないが、ソフィアと伯爵が穏やかな気持ちで再開できていたら幸せだ。
Posted by ブクログ
ロシア革命により、高級ホテルに無期限で軟禁される刑(一歩でもホテルの外に出たら銃殺)に処された伯爵の前向きハートフル軟禁ライフ物語かと思いきや、けっこうなスリルを味わえてハラハラドキドキしてしまった。なんと大胆なーーー!
伏線回収が怒涛の如くあり、いやこれ伏線回収なのは解るんだけど、伏線がどんなもんじゃったかが覚束ない。
この人!この人、前のほうでチョイ役で出てたよね?そん時、何で出てた?どのエピソードの誰!?
この手がかりに覚えがある!何!?何やった!?
・・・さらっとおさらいして、だいたい判ったのだけど、主席行政官だけが判らない。誰!?どこで出てた!?
もう一回読み直さなきゃダメかーーーーーーーーー!
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「 叡智のもっとも確かなしるしは、常に朗らかであること」