あらすじ
故郷をこよなく愛するとともに、世界の多様な風景・風俗を愛したチャペックは多くの旅行記を遺している。本書は1929年スペイン周遊の際に書かれた旅行記。ラテン、イスラム、ユダヤ、ジプシー、バスク、そして闘牛やフラメンコ…様々な民族や風物の混交する面白さ美しさに魅せられた心躍るエッセイ。
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Posted by ブクログ
チェコ人である作家、カレル・チャペックのスペイン旅。
1929年のドイツ→ベルギー→フランス→スペインに入る列車旅である。
カレル・チャペックは本書でスペイン絵画と巨匠、スペインの風景、料理、建築、庭、フラメンコ、闘牛、ペロタ(犬の皮を張ったボールを追う球技)について、ユーモラスなイラストと共に言及している。
今ではおよそ考えられないぐらいの、のどかで美しいスペイン。
カレル・チャペックはスペインにおいてスペインらしきものを貪欲に欲する。貪欲に見、貪欲に触れようとする。
「諸民族が、それぞれに属するものをそのままに、それぞれが異なる髪と言葉を、それぞれの習慣と文化を、そのまま持つようにしておこう」
「相違のそれぞれは、愛する価値があるからで、それは人生を何倍もゆたかにする」
「わたしたちを分かつすべてのものに、わたしたちを結びつけさせよ!」カレル・チャペックの言葉に、まさにそう!と思う。
他との違いを味わい、知見を広め、堪能することが「旅行」の本質なのだろうなあ。
Posted by ブクログ
マチスのダンスにも似た、躍動感のある自由な線画が楽しい。靴みがきの恍惚のダンス、ろばにまたがった農民、格子窓のちっちゃな楽園、魔術的な装飾、闘牛、愛しあう男女、束縛されない率直な歌、フラメンコ、等等。
「世界が千もの違う顔を持ちどこへ行っても異なるという理由で、全世界を愛するということのほうが喜ばしい」
Posted by ブクログ
スペインに興味が湧いていたので読んでみたが面白かった。カレル・チャペック。『ロボット』という言葉の考案者であることは何となく知っていたが、著書を読んだ事なかったので自分としては思いがけない発見だった。80年程前の旅行記だけど特に気にならず(現在のスペインもリーガ・エスパニョーラぐらいしか知りませんが…)街並み・人々の生活が詩的に表現されていてとてもいい。旅行でこれ程感動的になり美しく表現できるのはとても羨ましい。『アルハンブラ物語』もそうでしたがオリエント風の建築物に魅かれますね~。
Posted by ブクログ
故郷をこよなく愛するとともに、世界の多様な風景・風俗を愛したチャペックは多くの旅行記を遺している。その優しくユーモラスな筆致は、深い悲しみと叡智を底に秘め、世界中に今もなおファンが多い。本書は1929年スペイン周遊の際に書かれた旅行記。ラテン、イスラム、ユダヤ、ジプシー、バスク、そして闘牛やフラメンコ…様々な民族や風物の混交する面白さ美しさに魅せられた心躍るエッセイ。