あらすじ
臆病でマイナス思考、殻に閉じこもりがちな千絵。明朗で超ポジティブ、才気煥発な人気者のモス。同じ専門学校の寮で暮らす真逆な二人の少女は、実は思いもよらぬ間柄だった。やがてその“秘密”が人生の扉を開ける鍵となって、二人に大きな転機が――自分と社会の間で揺れ動くこころを描き、新鮮な感動を呼ぶ驚きの青春成長小説!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
人格統合がわりに上手くいくのが少し違和感あるが、子供のころのトラウマの真実など予想外のこともあり、面白かった。だけどこの精神科医もはっきり言って病気ですね。でも、現実社会で果たして健康な人はどれほどいるのかと思う時、病気の人達で支え合うのもありだと思った。
Posted by ブクログ
臆病でマイナス思考、殻に閉じこもりがちな千絵。明朗で超ポジティブ、才気煥発な人気者のモス。ふたりは、実は一人だった。幼少期に心に大きな傷を受け、それから逃れるために、いくつかの人格が現れる。
この作品では個々人格の記憶が曖昧というか、記憶違いをしていて、記憶が二転三転としている。これまで、目にしたことのある多重人格を扱う作品では、その個々の記憶は明確だったと思うが、本当のところはどういうものなのだろう?
女医もまた精神を病んでいるが、やはり幼い頃の経験をひきずっているのである。
この二人は、経済的に裕福で、今では、周りの人も友好的で、自身の精神的な成長もあり、いい方向へ向かっていったが、同じようなつらい体験をした人の場合の多くは、経済的に追いつかず、そこから抜け出せずにいるように思う。