【感想・ネタバレ】阿修羅のごとくのレビュー

あらすじ

阿修羅。三面六臂を有するインドの魔族。猜疑心強く互いに事実を曲げ、他人の悪口を言いあう……。妻子ある男を愛人に持つ長女、夫の浮気に悩む次女、オールドミスで潔癖性の三女、売れないボクサーと同棲中の四女。阿修羅のイメージにのせて、四人姉妹のそれぞれの人生を、繊細に、辛辣に、そして限りなく温く描き出す、悲しくも愛すべき物語。著者のシナリオにおける代表的作品。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

妻子ある男を愛人に持つ長女、夫の浮気に悩む次女、オールドミスで潔癖症の三女、売れないボクサーと同棲中の四女、そして彼女たちの父親は30歳も年下の女性と浮気をしており、すべてを知っている彼女たちの母親は・・・

「そうだよ。女はね、言ったら、負け」

女ってすごいな、と思わされました。

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2011年11月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

四姉妹はどんなことが起きようと何を思っても「率直」。顔をあわせると喧嘩ばかりの滝子と桜子。潔癖の滝子が心の寂しさから犯した一度の過ちをネタに強請られた桜子を救うシーンは。ただ、その芯からの「率直さ」のまっすぐだけれどしなやかな強さを感じた。
全体を通して、女同士の感情によって生み出される「えぐみ」やただ、過ぎてゆく時間感覚がとても日本的に感じた。そこをまっすぐ
「率直」にある四姉妹の感情がたとえ全てが行動に反映していなくても確かに生きてゆくための強さとして存在しているように感じた。

0
2011年11月23日

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