あらすじ
2010年、地球に“SH3・アールヴィル彗星”が接近した。時は流れ2038年、夏。宇宙大好き小学生、沢渡(さわたり)ゆうまは、謎にみちたモノと出会う。人工知能を搭載した家庭用オートボット・ナナコの体を乗っ取るように出現したそいつは、2010年に地球に降下したとき大気圏突入時のトラブルで故障し、団地に擬態して休眠していた人工知能なのだという。「私が宇宙に帰るのを手伝ってもらえないだろうか?」団地経由の宇宙行き、大スケールの極秘ミッションが始まった!
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「すげー、やべー、ドキドキする」小4の夏休み、団地の屋上、謎の知性体…ファーストコンタクト‼︎
近未来のテクノロジーと少年時代へのノスタルジーという組み合わせが絶妙で心の琴線に触れまくりますね。
生命体の定義、技術的特異点といったSFの普遍的テーマを盛込みつつ、純真無垢とは言えない子供の世界をきちんと描いています。ジュブナイルSFの傑作です。
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阿佐ヶ谷団地を舞台とするSFマンガ。なんでもいいから全員読んで!という素晴らしい作品。
舞台は2038年の阿佐ヶ谷。主人公たちは小学生とその親たち。あんまり内容について書きたくないけど、全く不自然ではない未来の描写がまず唸らせられる。本当に26年後にはこういう時代になってるかもしれないな、という気持ちにさせてくれるのが本当に読んでて楽しいし気持ちいい。
そして団地。ただ住んでる場所が団地だ、というだけではないのが白眉。
なんでもいいから全員読んで!
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漫棚のお薦めに従い購入 大当たり 近未来SFの形式をとっているが子供達の成長譚と子供の頃の約束を守れなかった大人達のリベンジを絡めた小品。影の主人公であるオートボットのナナコの最後の運命が切ない。
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今から少しだけ先の未来のSFである。でも舞台は団地。子どもは全力で遊ぶし、男子はバカで、陰湿な女子はいる。変わらないこともある中にフィクションが入り込んでいる。
そんなことはともかく、近未来のガジェットの数々やら宇宙船やら興奮しながら読んでしまった。人間ドラマも盛りだくさんだし。オートボットいいなあ、ほしい。
ところでこのマンガ、住宅都市整理公団の総裁が2011年最高の団地マンガと評価していた。
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この本に出会えてよかったとまで言える作品
いいなあオートボット欲しいなあ ナナコちゃんに朝起こしてもらいてえなあ
詳しい感想は2巻の方で
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舞台は2038年、モノリスは阿佐ヶ谷団地に眠っていた…。物語はまだ序盤だが、どうしてこんなに心躍るのだろう。ストーリーを紹介してしまっては、まだこの漫画を知らない人に不親切。粗筋に触れないように注意しながら、なんとか、魅力を書きつけてみる。
いわゆる宇宙人遭遇もののSFにおいて、それが文明の特異点/シンギュラリティをもたらす、というモチーフはクラーク「2001年宇宙の旅」に代表されるように、僕たちを魅了してきた。
そして、本作品もそれらの系譜にある物語だが、まったく独特な手触りを持っている。
空間認識によるUIの情報技術と、それらを統合するAI家電(宇宙開発技術を応用していることが、物語のキーとなる)といった近未来の設定も重要なファクターになる。しかし、物語の大きな魅力を作るのは舞台となる阿佐ヶ谷団地である。
もちろん、1958年に建設された阿佐ヶ谷団地は既に解体予定であり、2038年まで存在していることは難しいだろう。つまり、フィクションにリアリティを与える阿佐ヶ谷団地が存在している事がフィクショナル、という奇妙な入れ子の設定なのだ。
舞台である阿佐ヶ谷団地の魅力については、様々な書籍で語られる以上に、一度でも足を踏み入れ体験すれば了解できるだろう。豊富な緑地が配置され、空間のパブリックとプライベートがあいまいとなった状態。日本住宅公団がかつて目指した一つの到達点であると同時に、自律的な成長を遂げてきた場所。
この物語で阿佐ヶ谷団地が舞台とされているのは、単なる郷愁の演出であろうか。そうは思われない。物語を読み進めるうち、次第に焦点となってくるのがコミュニケーションの問題である。小学生である主人公たちの生活は生き生きとしているように見えて、それぞれの葛藤を抱えている。そして、これらの問題を解決することなしにこの物語が進行しないことも。
両親との関係、SNSとイジメ…これらの現代の我々が経験している事に加えて、人間とAI、そして人間以外の知的生命…という関係が並行に置かれている。そして、それらの舞台となるのが、自律的に成長してきた阿佐ヶ谷団地であるというのは極めて適切だ。
物語が進むにつれ、阿佐ヶ谷団地はさらに大きな役割を持たされてゆくようだ。阿佐ヶ谷団地はこの物語でどのように描かれ、主人公たちは一体どのような出会いを果たすのだろうか。
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28年ぶりの彗星飛来。心躍る少年。舞台は2038年。ネットとガジェットが今よりほんの少し発達した近未来。起動しなくなった「宇宙船」をもう一度宇宙へと返すために少年たちが奔走。
と書くとジュブナイルものっぽいし、現にそうなのだけど、ディティールがよくできている。小学生特有の男子女子の軋轢とか、成長の度合いの違いとかが、ネットカルチャー・ガジェットカルチャーを絡めてよく書かれている。
のみならず、よくできた団地漫画でもある。あんまり書くと無駄にネタバレるが、2038年という未来にあって、団地は今や年寄りしか住まなくなっているという設定だ。その団地が、その年寄り世代の子供・孫世代を結びつけるプラットフォームとして選ばれている。表表紙の折り返しに、モデルであろう団地の実写があるのだけど、ここどこだろう?
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映画的!実写でみたい!2038年、人工知能を積んだ家事用ロボット・オートボットが普及した時代。団地で遊ぶ3人の少年は、ある日30年前に地球に漂着した宇宙船を発見する。やっぱ今井哲也は天才だった。ハックス!終わったときは悲しかったけど、これなら納得。この夏にぴったりの極上SFジュブナイル。動きの連続性を感じさせる描線と映像的な構図。絶妙に今っぽい会話劇。
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2冊一気読み。ジュブナイルものでちょこちょこある「子どもだけどなんか大人びてる」ような雰囲気がなく、リアリティのある危なっかしさで物語が揺れていくのが良いなと。SF的な要素はまだ萌芽だが、後半を読むに十分な理由たる物語。
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主人公の家族の一員であるサポートロボが宇宙船のAIとリンクしてしまい、
AIが主人公達に宇宙船の修復を依頼しそれをこなすSF系。
話の筋はSFでしっかりと流れているんだけど、
見所はそこではなく、
夏の濃い陰影の雰囲気だったり、
小学生ならではの世界の広さと狭さ、知識の広さと狭さ、
それ故のコミュニティ、遊びに全力をかける無邪気さ、
高いところに昇った達成感で軽く唸ってしまったり、
他愛のない小さな事が『面白い』ことだったり、
そういった青々とした昔の感覚を思い起こさせられる。
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舞台は近未来の東京。コンピュータ技術が進化しつつも、まだ日常的な部分はそのままで、物語にとても入りやすいです。夏休みも近いある日、主人公の少年は28年前に墜落した宇宙船のAIと出会い、宇宙船を宇宙に帰そうとします。仲間だけの秘密や、学校での描写、子供達の目線での描き方が上手で、とてもわくわくしました^^
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Twitterで「話題になっているらしい」というので読んでみた。SFというか宇宙関係が好きなのもあったが。1・2巻で完結というのも手に取りやすかった。
まだ2巻を読んでいないので感想はまた(^^;
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近未来の世界で少年少女が宇宙からの来訪者に出会い、一緒に課題を解決するというスタンダードなジュブナイルSF。だが、学校裏サイトに見られるような現代の学校と同じような酷薄な人間関係ゲームを描き、他方で人工知能の人間と信頼関係を築きたいというまっすぐな意思を描くことで、話に奥行きができている。家庭用ロボットが掃除などの単純労働だけでなく、家電などの一括管理を自動的に実行してくれる存在として普及したなど、設定も色々と面白い。
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ジュブナイル的な要素をもたせつつ、ソーシャル・ネットワークのような現代問題も取り上げていて、なかなか面白いなーと思いました。
主人公たち3人の男子たちの思考もそれぞれベタな3タイプを揃えてきたし、ほのかも思春期ならではの悩みをもっていて、これがどう料理されるのかけっこう楽しみなとこです。
また作中にでてくる電子技術も妙に生々しくていいなーと思いました。間ページにある世界観設定も面白く見せてもらいました。
次巻で終わりみたいですがすごい楽しみです。
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近未来のSF物。宇宙船を宇宙に返すために奔走する少年たちの話で今巻では特に大きく話は動かなかった。
小学生のケンカの感じがうまい・・・というか女子の関係が妙に生々しかった。
次の展開で過去の伏線の回収と花香ちゃんとの和解に期待
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2038年。小学4年生のユウマは団地の屋上で、自らを宇宙船と名乗る「彼」と出会う。 28年の眠りから覚めた「彼」を宇宙へと帰すべく、ユウマと仲間たちが奮闘する物語。
舞台が2038年の地球ということで、ディスプレイが空中に浮いたり、オートボットと呼ばれるお世話ロボットがいたりと、未来のアイテムが日常に溶け込んでる様子が描かれています。
また、SNSを利用して親の知らないところで子どもたちが独自の人間関係を築いていたりと、現代の文化も取り入れられていて少しドキリ。
個人的に、この現実味のある近未来な世界観と夏休みの描写が凄くマッチしていてツボでした。
あとオートボットが物凄く可愛いので、ぜひうちにも一台。
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「ハックス!」の今井哲也最新作。(たぶん)2巻構成の1巻め。とある夏休み、小学生の少年少女が『宇宙船』を宇宙へ戻すために奮闘する近未来 SF ものだが、舞台設定が変わっただけでコミュニケーションとディスコミュニケーションについて語っている部分については前作と変わっていない。
たとえば、作中に Twitter のような SNS が登場し、このネットワーク上で承認しあわないと学校生活を送っていけない少女と、そのために共通の「敵」としてつまはじきにされる少女が描かれる。このエピソードがやけに印象深かった。テクノロジーが発達しても、たとえ技術的特異点を何度も越えたとしても、コミュニケーションにまつわる問題はぼくらについてまわるのかもしれないなと思わされる。
本筋となるストーリーそのものは明快なジュブナイル風であり、少年たちが彼らの身の丈にあった障害をなんとか乗り越えようと試行錯誤しているさまは(爽快な夏の描写とあいまって)どこか胸をしめつけられる。
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ざっくり言ってしまうと、不時着した宇宙船を子供達が復活させようとする物語。
舞台設定が近未来で、小型ロボットや、サポート携帯のような物が存在している、というのもポイント。
この漫画は、大人よりも、子供に見せた方が、素直に宇宙への思いを馳せ、じんわりと感動する事ができると思う。
大人になってしまった自分には、もっと短絡的、欲望的なものを求めてしまい、ちょっと物足りない、そう思いました。
Posted by ブクログ
異星からやってきた知能をもった宇宙船と、それを宇宙に返そうとする小学生たち。SFと小学生の日常とがうまく融け合っている。
次の2巻で終わりのようだけど、宇宙船到着時の顛末、人類を欺いた人工知能、小学生たちの人間関係など、謎や伏線はまだまだ多い。ここからどうまとめ上げてくるか。