感情タグBEST3
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宇宙とAIという要素、昨今話題になりがちなシンギュラリティが加わってSFとしても楽しめた。単純なvs大人に落としこむこともなく、すべてが円満に解決されるわけでもなく、現実感のある落とし所で納得感もあった。子どもにとって大きなファクターである「嘘をつける」ということをシンギュラリティの条件として設定したのは上手かった。
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ジュブナイルSFかくあるべし、って感じ。
裏庭には宇宙船があるべき。
それぞれの親たちが、子供の頃のエピソードが絡んでくるのもいいな。
ところどころ近未来的なアイテム(高性能絆創膏とか携帯電話で出席取ったらスクールモードに切り替わるとか、家庭用ロボが家電掌握してるとか)も出てきて楽しい。
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「宇宙 日本 阿佐ヶ谷団地」
大傑作だ…。小学生の夏休み、団地、宇宙、約束。過去から現在、そして未来へ繋がっていくこの感じ。
2巻完結とは思えぬ満足感。すごい。
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宇宙船を飛ばすのに最後の最後まで障害続き。はらはらさせられる。大人も子どももみんな成長した姿が最後にあるのは良い。
意志を持ってしまった人工知能との別れには人どうしのそれとは違う複雑な感動があった。読み返してみると、OSのアップデートをキャンセルするナナコの姿がいたたまれない。
大人でも子どもでも楽しめるお話で、全2巻で内容は盛りだくさん、壮大なSFと現実的な設定の組み合わせの妙、読めてよかったと思えるマンガだった。
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本当に素晴らしい。話の合間には小ネタを記述するほど細部まで練り込まれた未来を描きながらも、現在の読者たちの生活との地続き感を失わないSF。その安定感は、未来を描きながら団地を一つのメルクマールとする人間関係の様々な機微を、主人公組以外の人々や、さらには機械すら巻き込みながら描きあげていったことが根底にあるであろう。読者としてはもっと長く描いて欲しかったという点が最大の欠点として挙げたくなるほどであるが、逆にひと夏のほんの少しの時間を濃縮して描くことができた作者の力量を褒めたたえるべきである。
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大満足!おそらくは僕が今年最も感銘を受けた作品
近未来の日本を舞台にしたSFなのですが、主人公たち小学生の目線で団地を中心とした舞台で繰り広げる夏休みを描いており、わくわくさせられるけど同時に切ない、ノスタルジアを感じさせる作品となっています
なにより作者の繊細な描写が小学生の感性を非常に豊かに表現していて、心の奥底のこそばゆい部分がくすぐられるような感覚を覚えさせられました
クライマックスまでの流れも素晴らしく、引き込まれるように感動させられます。主人公の大人たちの描写もまたよかったですね
山崎貴監督の映画『ジュブナイル』を始めてみた時の感動を思い起こされました。あれが好きな人は「うおおおおおっ」ってなるハズ
全2巻で読みやすいと思うので、是非オススメしたい作品です
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yoshstudioさんからの紹介(だったと思う)で1巻購入。2巻で完結。公団育ちのおいらとしては子供の頃の記憶とオーバーラップして、懐かしく、楽しく、同時に切なくもなる…。でももっと驚いたのは、主人公の親世代に共感したこと。あぁ、年取ったんだなぁ。テラスハウス35号棟の屋上が、プレイロットの藤棚の上が懐かしい…
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素晴らしいSFマンガの完結巻。★4つにしたのは「すごく綺麗に終わってるけどもっともっと読みたかった」から。
1巻で貼られた伏線が本当に綺麗に回収されるし、奇想天外なアイデアが次から次に出てくる。老いも若きも、男子も女子も、みんな読むべき。
何故そう言うのかというと、それは当然作品が素晴らしいからなんだけど、SFと言えども近未来、阿佐ヶ谷住宅。誰が読んでも難解だなぁ、とっつきづらいなぁ、という事なくすいすいと作品世界に入り込めると思うから。
たった2冊の単行本で展開されるのは、ちょっとワクワクするような世界と、いつの時代にもある悪意のない集団からの疎外、頭が悪くて最高にいかす小学生男子の冒険、親子の繋がり、そして未来への希望。何度でも読みたくなるような、そんな素敵な作品。
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全体通して良い作品でした。わこサイドみたいなコミュニティ問題や虹の根みたいなSFといいバランスでした。最後もうまく未来に繋げられていて良かったです。
OVAか劇場版でアニメ化してほしいな
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完結。
ナナコの身体は無事返ってくるのか、2010年の少年少女達、
2月の黎明号の運命は。
スケールの大きい設定と非常にミニマムな設定の入り交じるギミック、
サマー・ウォーズのさらにスケールの大きい版というか、
トップをねらえ!というか、そういうのが思い浮かんだ。
宇宙と家族。
それぞれ良く練られ入り組んだ良作。
1巻に比べて子供的感覚描写が少なくなってしまったのが、
仕方が無いにしろちょっと残念。