【感想・ネタバレ】こころの処方箋のレビュー

あらすじ

「耐える」だけが精神力ではない。心の支えは、時にたましいの重荷になる。――あなたが世の理不尽に拳を振りあげたくなったとき、人間関係のしがらみに泣きたくなったとき、本書に綴られた55章が、真剣に悩むこころの声の微かな震えを聴き取り、トラブルに立ち向かう秘策を与えてくれるだろう。この、短い一章一章に込められた偉大な「常識」の力が、かならず助けになってくれるだろう。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

日本のユング派心理学の第一人者である河合隼雄氏が、平易な言葉で綴った55章の「常識」。

「人の心などわかる筈がない/物事は努力によって解決はしない/耐えるだけが精神力ではない…」
本書の「処方箋」は、奇抜なものではなく、きわめて「常識」的な内容です。「常識」というと、知っていて当然というか、言わずもがなというか、あまりポジティブに捉えられていないと思います。が、言わずもがなのことを本当に言われないまま大人になると、意外に「常識」が身についていないことがある。本書を読むとそれが沁みてきます。

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2024年03月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日本の心理学の権威と言っても過言ではないおなじみの人による、専門書ではない心理随筆、と思った。
「あの頃は良かった」という人を真正面から論駁している(しかも書かれた時期からして人生の正午はとっくに過ぎた時期ではなかろうか)ことに、驚きと「こんな人いるんだな」という気にさせられた。
内容は当たり前で読んでる時も当たり前だよなーと思っていた。が、あとがきで作者も常識を述べたとあって、ちゃんと分かってる人で助かった…………となった。

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2025年09月03日

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