【感想・ネタバレ】また会う日までのレビュー

あらすじ

高校の修学旅行の夜。鳴海くんとの間に感じた、恋とは違う、何か特別な感情……七年後、会社員になった有麻は、それを確かめるべく、東京に行くついでに、彼に会ってみようと思い立つ。はたして鳴海くんは、同じあの時間、何を感じていたのか?せつない一週間の東京観光を描くロングセラー!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

高校生の頃に同級生と「セ」(ックス)の一文字すら喋れなかった私とは、そもそもクラスタが異なる。
というやっかみはさておき。
不思議な読後感。
何が起きたわけでもない、ただカメラアイとして存在するだけの「私」が、なぜか引っ張りだこ。
具体的にはみんな彼女に「自分の部屋へおいで」と声をかけてくるのだ。
最終的にはいわゆる「ゆきずり」へと。
(宿泊場所を変えられない自分とはまた、クラスタ違い。)
この図式的な感じは『春の庭』でも気づいたが、それがいったい何を示すのかは、やはりわからない。

「セックスフレンド」云々のエピソードはなぜか心に残っており、それを確かめるように動く。
つまり《過去の記憶に触ろうと》している。
この感覚を描くために、この中編はできたのではないだろうか。

0
2018年10月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「阪急電車」以来、実際の土地めぐりものについ惹かれ・・・
ということで手にとった一冊。

「関西人の目からみた、旅先である東京」という観点に
同調したり、目からウロコしたり。

メイン二人の関係がどうにもなっておらず、しかしどうとでも想像出来る余地もあり、
その絶妙な距離感や雰囲気を包む、全体の暖かで伸びやかな描写が素敵。
身近な物語に思える。

0
2010年12月06日

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