あらすじ
私たちは日々、XやYouTubeをはじめとするネット上の媒体を通じ、誰かが選び、排除したネット情報を視聴しています。ネット上に流れるこうしたさまざまな情報は、どのような基準で選別されているのでしょうか。SNSや動画コンテンツが情報の主戦場となった現代、タイムラインに表示されるニュース、レコメンドに流れてくる動画などを提供するプラットフォームの社会への影響力は、ますます強まっています。
本書の主題となる「コンテンツ・モデレーション」とは、オンライン上の投稿や動画を選別したり、削除・非表示にしたりするプロセスのこと。そこには政府による規制とイノベーション、企業の利益と公共性、言論の自由と社会的秩序など、複雑な価値の対立が拮抗しています。
本書では、EU・アメリカ・日本という三つの地域でそれぞれ大きく異なる「コンテンツ・モデレーション」の知られざる現状を、法規制や「言論の自由」に対する考え方の違いも含め、情報法の第一人者が、平易に解説。さらに、これからの日本がとるべき法制度について、読者の皆さんとともに考えます。ビジネスやプライベートでSNSを使う人、必携の一冊。
【目次】
第1章 プラットフォームが言論を左右する
第2章 EUの選択──「自由」か「秩序」か
第3章 アメリカの選択──言論の自由は譲れない
第4章 模索する日本──自主規制は機能するのか
第5章 日本に必要な制度とは
第6章 規制は正義を実現できるか
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Posted by ブクログ
情報法の権威とも言える中央大学教授の最新の著作。一読の価値が大いにある。コンテンツ・モデレーションという言葉を初めて聞く読者にも是非手に取ってみることをお勧めする。現在のサイバー空間で起きていることを、欧米日の法制度や考え方の比較を交えて分かり易く解説してくれる。また、日本が今後どのような道を進むべきかも、欧米への追随ではない形で示してくれる。学術書ではないが、ある意味それ以上に得るものが多い良書。
Posted by ブクログ
投稿監視の実態を日米欧比較で情報法学から解説し、日本に必要なネット法制度の方向性を示す。
の感想をまさにSNSでシェアしてみたり。
結局のところ商業サービスなので「長くとどまらせるための仕掛け」がある点は忘れちゃいけない。
レコメンドにより、エコーチェンバー化したりのめり込んだり。また、どうしても強い言葉のインプレッションが高いもの。
オールドメディアだけが正確だとはまっったく思わないけれど、玉石混交のユーザーが「発信者」になる状況は鑑みたい。
・みんなどこか間違ってるくらいに思っておく
・極力一次情報に触れる
・参考にするとしたら情報を正確に捉えた上で発信がニュートラルな人を見極める
同じ2026年1月に山口真一著「炎上で世論はつくられる」が筑摩書房から刊行されているのも興味深い。